またまた丸木さんの新刊ということで買ってきました。個人的には明治の時代、和物など普段あまり好んで読まない設定なので新鮮に感じました。
家長制などの陰な設定をばりばり生かしている、亭主関白な攻めと息子さんという親子どんぶりです。
主人公(受け)は大金持ちの攻めに幼少の頃引き取られて、家の跡継ぎとなるように厳しくしつけられていた。引き取られたという現実もあるため、養父である攻めの期待にこたえようと一生懸命学業に励んでいた。しかし、教養で習っていた絵の才能を先生に認められ、また自分でも経営者としてではなく画家としての人生を歩みたいと思う。
思い起こせばいままで養父の言うとおりに生きてきた人生の中で始めて自分の意見を述べる決心をする。
しかし、自分の夢を述べた瞬間養父は激昂して・・・。
とまぁ、初め主人公は自分の言うとおりに成らないから養父が切れたと思っていたが、実はもう主人公にぞっこんの養父は自分から、息子が自立して自分から離れていくのが許せない!!というやつ。
そして養父という立場から、自制してきたけど、実はずっと昔から好きだったんだよ(性的な意味で)。見事な王道BLです。
初めは暴行で行われていましたが、養父の寂しい心を知るうちに主人公は結局養父を受け入れて、一緒に生きていく・・・。
少々、ストーリーが強引かな?とか思うことも無いですが、そこはBLということで多少なりともクリアできます。
しかし、相変わらず、エロの描写がねっとりしている作品でした。
花丸のブラックレーベルということでエロ濃度が本のページに対して比率が多いです。脳が疲れたときに癒されるBLです。
内容は、母親の再婚がきっかけで、3人兄弟となった主人公が年上と年下の新しい兄弟との肉体関係にズブズブとはまっていく。このはまっている日常を書いたものです。
一応主人公にも不幸な生い立ちがあったりとバックグランドがありますが話の中心とはなりきれてなく、純粋にBLエロを楽しむ小説だった印象。
個人的には年下の攻めが、主人公を純粋に好きになって、いままでさんざん自分のアニキも一緒になって3Pで楽しんでいたけど嫉妬しまくっているところが、かわいくてしょうがなかったです。できれば3P→年下攻めとくっつくみたいなオチが見たかった!!
何にも考えずにエロを楽しみたいときにオススメです。