序盤は結構軽い感じの付き合いなのかなと思いながら「ふむふむ」って読んでました。
さっぱりした恋人関係であり、攻め冬弥の方が気持ちが若干強めかななんて思ってました。
いやいや、そんなことないです。
中盤ぐらいから冬弥の重いほどの愛が伝わるエピソードがグイグイきますね。
反則だよ。
あんなに女子はべらしておいて。
君だいぶ圭介好きだね。愛しちゃってるね。
女子を好きになれない性分っていうのもあるけれど、きちんと女子と線を引いていて、圭介優先なのも好感度高いわ。
走ってる圭介が好きだから、応援する姿勢もグッとくる。
これは将来スパダリの予感。。。
対する圭介も付き合いの年月を経てしっかり愛を育んでる。
お互い相手を思いやり、試すことない素直な気持ちで交際に臨んでいるところが良き。
もうこの2人はこのままずっと幸せに過ごしてほしい。。。
実はすごい執着持ちの王子様?が、虐げられていた受を迎えに来る話です。
物語の初めは弟と付き合ってましたが、前半部分で割とあっさりお兄ちゃんの方へ気持ちが傾いていきます。
でも仕方ないよね、運命の番だもん。
長年周囲に虐げられてて、あんなに一途に優しくしてくれたら誰でもなびくわ!
ここまで受けを幸せにする土壌を作って迎えに来てくれるなんで感無量です。
安心して嫁に行かせられます。
スパダリと言えども努力したに違いないです。
そりゃ覚悟のたりない弟は負けちゃいますよ。
お兄ちゃんはあの仄暗い執着がスパイスとなっていて大変宜しいです。
後半部分はチラチラ見え隠れしていたお兄ちゃんの執着と冷静さが全力で前に出てきます。
もう最高。
陽(受け)はずっと少女漫画のヒロインみたいな雰囲気出てましたけど、
最後に頑張って自らアクション起こしたので許します。
愛だの恋だの言っているだけでなく、受けを手に入れるためにすべきことを全部しっかりこなしてきたところに大人の男を感じます。
お兄ちゃん、積年の想いが叶ってほんと良かったね。
「なんとかなった日々」とあわせて購入。
読了後に良かったね感に溢れる作品でした。
重過ぎず軽過ぎずで何度も読み返す作品になる予感。
細かいことを言えば
ゲイが恋人を探しに行くのにノンケの合コンに参加してどうすんだ?とか思ったりもしますけど、
そんなことより慎が幸せになってくれて良かったっ!!
あんなに傷付いたのに純粋で素直な子には幸せになってほしい。
攻めについて。
悠は21まで恋愛に縁遠かった子。
作画を見るとイケメンではない。良い顔してるけどね。
イケてないという設定でも主人公はイケメン顔になる漫画が多いなか、モブみたいな普通の顔(いい意味で‼︎)なのが良かったです。
縁遠かったからこその恋愛への不安(しかも相手は男)、スレてない真っ直ぐさがよく伝わってきました。
是非、慎を幸せにしてやってくれ!!