空気感、印象に残る心に寄り添う背景の美しさ…めちゃめちゃエモかった。違う意味で家族との縁が薄い二人が出会い、かけがえのないパートナーを得る…
人との関係性が希薄な夜舟が、広い世界からたった一人のひかりをみつけ、夜明けを迎えたシーンはとても印象深く美しかった。そして『世界中を訪れて広い世界を自分の目で見てみたい』と思っていた沙樹の世界が夜舟によって連れ出され、広がっていき、最終話を迎えたときの、彼らの世界の広がりと夜明けを経て眩いひかりがあふれる朝の背景が美しく、こちらの心まで晴れやかに広がるようだった。夜明けの眩いひかりのほうへ共に歩んでいく二人が尊いお話でした。
良かった~!まず関西弁に萌える。そして花の一途さと切ない想いに愛しさが爆発する。童貞奪って姿をくらませたものの、好きすぎて女装男子となって再会。
なにもなかったかのように普通にしてて大胆なこともするけど、からかってるときはなんでもないのに我に返っちゃうと赤面したりでとてもピュア。 すっごく好きなのだだもれなのに怖くて言い出せないのがかわいすぎる。いかんとって、が胸に刺さりました。そして相思相愛になってからもどこかひとりというか、父親の一件での一言切なかった。らぶらぶなんですけどね。
いっくんは花に童貞を奪われて以来振り回されっぱなしだけど、ずっと花のことが心の中にあったし、臆病なところもありつつ、最後ガツンと乗り込んだり、眠ってる花にする仕草から愛しさが溢れてて、相思相愛、すばらしいな!って思いました。
『ミューズに祝福されし者』スピンオフの先生たちの物語です。シリーズ未読でしたがすんなり読めました。特殊設定についても作中でなんとなくこうなのかな、と理解できるので気になりませんでした。
音楽一家に生まれながら才能がなく、学生時代学園に入学することのなかった塚原が校医としてかつて憧れた学園で働いています。才能溢れる生徒たちや才能のある同僚と過ごすことでかつて逃げ出した劣等感などを思い出します。
不知火への好意が自分の本心なのか、不知火の力に影響されているのか、また劣等感という醜い感情から逃れたい一心で一時の感情で北柴に抱かれてしまったり。コンプレックスを抱えた塚原の心が解放される物語です。