いつも日高ショーコ先生の作品はキャラクターの骨格がしっかり描かれているなーっと思います。
こんな経験ゆえにこういう思考パターンを持っている、
性格がこういう風なのでこんな行動をする、等々…
ちゃんと読者に理解できる形で提示されています。
これって、BL一般問わず、結構稀有なことかと思っています。
この「初恋のあとさき」も、
仁科の周囲の評価を気にしがちで優柔不断な性格と、
美山の真っ直ぐさ、トラウマから他人を信じることができない性格がちゃんと描かれています。
なので、一度はこじれた二人がお互いを理解して認め合うというストーリーがすごく自然に感じられます。
カフェオーナーとガラスメーカーのサラリーマンという組み合わせや、美しいイラストも相まって、BL的な萌えというより、いい意味で頭で考えて楽しむ漫画でした。