本当に大好きな作品です。
ただ、実はこの本が出た当初はそこまですきな作品ではありませんでした。
評価としては萌くらい。
まぁ、年上攻め&歳の差が好き。さらに言えば先生&生徒ものが好きだから…くらいだったんですが、何度か読み返すうちにじわじわとこの二人が好きになっていくんです。
そして、続きの(続きと言って差し支えないのでしょうか?番外編?)「林檎甘いか酸っぱいか」の赤.青が出版されてそれを読んでからは…もうこの本も神作品となりました。さらにその後、黄 も出ていますので、この作品を読んでみようと思う方はぜひ他の作品も一緒にお読みください。
本当に…さらに続きを出してくれることを祈っています。
本当に最高の一言!
ただ……評価は読む人によって分かれるだろうなぁとは思います。
オメガが少なくなってシェルターで保護されている世界。そこでアルファに出会い番いを探すのが義務なのですが、受けはまだ発情期のきていない怖いもの知らず&世間知らずのオメガ。
一方攻め様はα家系の大財閥。ある日、突然強引に攻め様に「子供を産め」と言われ強姦されます。
発情期もまだだったのに無理やり発情させられすぐに妊娠。
受けの心は「怖い」「怖い」「怖い」……攻め様に触られると過呼吸を起こすほど。
ここから受けと攻め様の心の行き違いが始まります。
この行き違いによる孤独が5年続くのですが……
もう、根本的なところがすれ違ってて、修復不可能…お互いが勝手に相手の考えを読み違っちゃってて、読んでいて涙が溢れました。
たぶん、受けって結構子供なんですよね。はっきり年齢が出てなかったように思うんですが(私が読み飛ばしたのかもしれませんが)これを20歳超えてる青年と思って読むのと、発情期もまだの15歳とか16歳くらいの子供と思って読むのとでまた違う感想になるかもしれません。
あと、後半出てくる子供のリヒトは5歳ですが、アルファなので実際の5歳よりは知識も精神年齢ももっと上と思って読まないと、「は?」と思ってしまいます。
所々で出てくる先生も個人的には気になるし、シェルターの仲間も気になるので、この設定で他のスピンオフ読んでみたいです。