つらくて、愛しい作品です
もともとpixivの方で閲覧していて、大好きな作品でした。
書籍化されるにあたり、浩平、カズちゃんの過去の話、それぞれの視点を知ることができ、すべて読み終わった後に最初の凪子のカラーを見たときには全てが繋がりまた涙があふれてきました。
ずっと近くにいたいからこそ言えない浩平、同情だと分かり切っていても一度だけでも自分だけを見て欲しいと願った凪子。人間の狡さ、弱さ、優しさがギュッと詰まっており、胸が締め付けられる思いをしつつ読みました。
言ってもしょうがないことですが、凪子には生きている内に心から幸せになって欲しかった…。