ほぼ切ないでした。
時を超えた入れ替わりものです。
なんというか現世の琉夏がすでに不憫というか…。ドイツ合宿で先輩らの小間使いでこき使われ、レポートもおそらく押し付けられ…な。全然幸せそうじゃなくて。
そしてルカと入れ替わるも、レオンハルトという監視役がついて。しかも実は…!
ひと月の間にそんなに楽しいことあったかな?レオンハルトしかいなかったから好きになったのでは?なところもなきにしもあらず?いや、良い男でしたけどね。
そしてもとに戻り再会後が!ひええええ!
いいの〜?
ロマンを感じてたのに、なんか有無を言わせずなレオンハルト。
あのわかれから想いがつのってたんでしょうか?琉夏は三日前なのにレオンハルトはほぼ30年間だよ〜?
いいお話でしたが、主要キャラがほぼ辛そうで。しかも、え?ここで?な終わり方な気が…。
お見事でした。
とーーーーっても読み応えがありハラハラして泣けて。読み終えて今日は良い日だったと思えるそんなお話でした。
前世と現世、ひとつの体に魂はひとつ。
現世は辛かった。政略結婚の相手の公爵家三男の騎士団副団長のリナルド、ひどすぎる!
しかしフィーノには行き場がない。生きるにはリナルドに従うしかなく…。
しかしリナルドが大怪我を負い目覚めると!
なんと千年前のゼノスの魂が目覚め、フィーノを前世で愛した魔法使いベルだと言い出して…。
突然キャラ変したリナルドに戸惑うフィーノ。そりゃそうだ。
受けた傷は忘れない男フィーノ。とても共感してました。
どれだけ嫌おうとフィーノを求めるリナルド。フィーノを守り愛そうとするリナルド。
そして前世のパートが始まり…。
ゼノス、蘇ったら性格変わってない?
そこだけが気になってました。
だんだんリナルドに絆され必要とされる喜びにリナルドに好感を持つフィーノだけれど。
やっぱりあるよね、愛してるのは俺じゃない問題。
そして水面下で進むクーデターや狙われるフィーノ。
そこはどうなったの?どうだったの?な部分もありましたが、大団円でしたね。良かったです。
合理的なフィーノが必要ないと思うことが、ただ愛してるをリナルドに伝えられる行為なんだよ。なところとか!
今の自分、今愛してること、大事ですよね。
大好きなゲームの世界にトリップして攻略対象じゃなかった推しと対面〜!
大好きなゲームの世界に聖女として召喚された結人。相変わらず羨ましい設定ですね。
推しが闇堕ち→拒絶→溺愛。いいですね。毎日どれだけ拒まれても会いに通ってルイスの心を開いて。
ゲームものでも目新しい設定もありました。
現世からゲームや推しについて書き込んだノートを持ってきたり、ゲームで攻略対象とどんなプレイをしたか攻めに知られたり。
結人が選んだ道もルイスが望んだ道も素晴らしいですね。ルイスの溺愛ぶりも結人の自覚なしぶりも微笑ましいです。
が、あえて言うならみんなお約束な展開かなあ?ハラハラはしましたけど予想内というか。でも結人もルイスも愛すべきキャラでした。
すごく楽しみにしてました。
神香さんの新作でイラストが加藤ススさん!
あさイチで電子書籍で買い家事を片付け、さあ集中して読むぞ!と。
オメガのスパイがアルファにハニートラップ!
いつもの神香作品とは趣きの違う始まり方で…。
騙しあいのハラハラ、さすがにバレたか?どうする?と思ってたのは途中まで。
実は本筋はこちらだったの〜!?な展開で。
堅物で警戒心が強いアルファのチェスターが、致そうとする時の堅物らしいお約束の台詞!二度目のエッチでは、あれ?ページ戻った?と思わず確認しそうになりました。
こんなマッチョなアルファなんて好みじゃないと思ってた朱鳥が、チェスターの優しさに惹かれていくところ…。こんなにチェスターが面倒見が良くて朱鳥を守ってくれるのは…。
いつものパンツや攻めの局部の描写ももれなくありです!
なんですがね…。なんかそんなに萌えなかったかなあ。ハラハラはするんだけど不完全燃焼というか、どこがクライマックスなんだっけ?な。
幸せな終わり方で悲しい過去もチェスターのおかげで未来への希望に変わり、いいお話でした。
いつも気になるのがイラストなんですよね。
マッチョがマッチョに見えず、オメガの中でもとんでもなく美しいはずの朱鳥も普通の男の子にしか見えない。
神香さんのお話を読むとアメリカってこんな感じなんだ〜と新鮮です。
これはハイテンションで読み切るべし!
ツッコミたくてうずうずですが、ここまでこのテンションで描ききった作者さんを讃えましょう!
妄想癖の激しい南くん。電車でよく会うイケメンを妄想カレシにしてたら…?
ヒエエエっ!!どうしてなんで!?
な展開で。
妄想の先まで行っちゃったよう!薔薇の領域へ。なんで?どうして?
初デートもなんと!なサラッと豪華なお泊り旅行でびっくりです。
なんでどうして瀧澤はこんなことしてくるの?
もしかしてこれも南の妄想?それか詐欺?
冷静に突っ込んでくれる南の友達が読者を引き戻してくれますね。
南が友達の言う通り素直で良い子で。瀧澤にされるがまま流されてるようにも思えるのですが、この波乗っちゃって!?
まさかまさかの大団円。通算何日目?とか数えちゃダメですよ。
一気読みでした。勢いとテンションでグイグイ引っ張られ。久しぶりにこんなにアゲアゲな話を読んだなあ。
幼馴染の騎士団長と補佐官もの。
両視点ありますので安心して読めます。
オルランドよ、なぜそんなに言葉が足りないの?わざと?
二人の両片想いが強い!それぞれのやり方で全力で諦めないで相手のそばにいるために、気持ちが実るようにすんごい頑張ってます。
周囲の人々はなぜかオルランドの執着を知ってるのに、ニッキーだけはわかってない。
オルランドはニッキーの前では余計なことは言わないし、決して気持ちを気取られることもしない。
最初の80ページくらいはニッキー視点でいかにオルランドが好きか、素晴らしい団長か、カッコよくて可愛いかをひたすら語り。
だんだん2人がもっと頑張らなきゃ!もっともっと!なところに、引っ張り過ぎな…とさめてきました。
最後の数十ページはデロデロで饒舌でこれまでの無口な分を十分すぎるほど満腹でした。
もうちょっとそれぞれのパートを少しずつ切り上げたら、もっと読みやすかったかな?
すれ違いも甘々もちょっぴり長く感じました。
「レオン」は1冊の半分もなく、淡々とした文章でした。もっと掘り下げて詳しく読みたかったです。
しかし、その淡々とした文章が合ってる気もします。
レオンが焦り悩み苦しむもギルハザールと噛み合わずすれ違い続けて。
特にクライマックスと思われるあたりは、〇〇した→〇〇になった→〇〇したって感じで。
いつの間に?な、突然どうした?なギルハザールや途中から片思い描写が始まったレオンに、なんかもっと詳しく説明して欲しいなあと。
猫獣人村の掟も非人道的ですね。
「ミューラン」
レオンの10年後のお話だったんですね。
こちらも発情香が薄く出来損ないと自虐の激しい主人公で。
もうすれ違いの規模が大きすぎ!!複雑すぎ!!
せっかく攻めが自分のことを探してるのに、周りや村や何もかもに申し訳ないからって、何にもしないで。
もうすれ違いや自虐的なオメガにお腹いっぱいです。