BLに嵌まって二月。解熱し驚きや感動がなくなった頃、ストーリー・画・テクニック・エロがハイレベルな今作品を読んで感動でき再び萌えを深めようと思いました。特に画は丁寧で表情豊かで構図で魅せられました!
以下、長文あらすじです。
人見知りな太一は、くしゃくしゃな顔に笑わせてくれた、明るくて優しい直人を好きになる。その気持ちは19歳にして「一緒に生きていきたい」と重いものだ。直(なお)にとって太一は気を遣わない友達だった。家族仲が良い直は、太一の家庭環境に同情し「逃避行」で元気づけ太一は心打たれた。直は太一の家族・温かい拠り所になりたかったから一線を越えられても嫌ではなかった。
コミュ力が高い直だが太一の様なタイプとは、又は特定の誰かとは付き合ってなかった?互いが恋人と認識してからは喧嘩が増える。
直は不器用な太一の言葉足らずな所や頻繁なセックスの意味を熟考せず目先の事=惨めな思いはしたくない楽しい気分でいたいと自分の気持ちを優先させた。太一は言葉にせず何故わかってくれないと自分の気持ちで考える。それが駄目だった。「性欲処理」暴言で二人は別れ再び出逢い喧嘩。キレて暴力までも。若い男同士のリアルさか。
直は優しいから太一が気になってしまうし友達以上=攻められ求められるセックスを知っている。失敗から太一を深く考える様になる。太一も猛省し直を再び手にしようと進路変更までして自分を変えようと努力する。同じ事を繰り返しても「ふみちゃん」のお陰で想いが確認できる。
若くして他の誰かとは変われないと思うのは、二人の性格が違く同じ好きではなくても、共に過ごした時間と成長による絆、自分をなくしても大事と想える体感をしたから。その関係に言葉はいらない、けれど愛と呼んでもいい。
愛し合うセックスは快楽とは違いますね。気持ちよくて、お漏らしな直が良かったー!
たなか先生は勢いを感じます。次回作も期待しています。
最終巻です。お安く読める機会もあるのでBL興味ない人も、多くの人に全3巻通し読んでほしい良作です。
1巻「恋の話」2巻「恋の先」では、徳永さんはゲイで異色扱いされていたが、高梨からの真っ直ぐな愛、受(女)と扱われ可愛らしさがダダ漏れしエッロくて萌え禿げます。彼は自分らしくいられる様になりました。
過去や将来の不安はイベントに沿って少しずつ書かれていきます。3巻目「恋の果て」話。不安定な徳永さんは苦しみながら覚悟をもちました。高梨の「一緒にいようよ」から最後まで最高潮。感動が止まらない。リアルな愛を感じられました。私もこんな言葉と行動、現実で感じたいです…。皆に祝福され明るい場が似合う2人。ナナメグリ先生ありがとう。
読解力?解釈で印象が変わる描かれ方でしょうか。共感が大きく出来ませんでした。
本間さんは悲しさと寂しさを隠し生きていくために嘘をついてきたと回想しているが、両親逝去後に嫌な事があったにしろ、30歳手前まで嘘を続ける理由はない。相手からよく思われたい嘘などもあり、嘘の種類がゴチャ混ぜになっている。こじらせた大人だ。伊飼くんも両親逝去で嫌な事があって人を信じられないのか?…。自分の内だけでは解決できないよね、話し合える二人で良かった。
展開や会話に不自然を感じた部分もありますが、作者さんの伝えたい事があるからでしょうか、良い話とは思えました。他の方のレビュー読んだら良さが増すと思います。初読の感想でした。
初見の作家さん。表紙の絵が若干苦手でしたが中身は綺麗な絵でした。随所に素敵な台詞がありタイトルの意味も良いです。
元からの怖がりか、本人は意固地と言いますが、お兄ちゃんも言う所謂、コミュ障な主人公です。思い込みが激しい。才能に恵まれ兄ちゃん蒼くんがいたから、蒼くん以外に深く悩んだり考える事がなかったのでしょうか?蒼くんが中心の世界です。そこまで好きなのは何故…子ども心から続くゆえ?他の誰にも変われない程の存在なのでしょうね。
蒼くんは年齢相応の人です。進路や才能や劣等感に悩み自信がない状態です。ゲイではないと思いますが、恋愛よりも自分の事に精一杯で、春の気持ちは何となくわかっていながら、春に当たってしまう。
しかし、岩田に揺さぶられて、春の深刻な気持ちや[好き]ってどういう事かに直面する。自分が春を好きな気持ちを見つめ直し言葉や行動をして成長しました。
春は、最後まで性格ゆえ周囲を見えてない状態ですが、素直に言葉に出せて少しずつ成長、恋人世話役:蒼ちゃんが面倒みてくれますね安心。可愛い恋人同士、とってもお似合いです。