読むのに途中で疲れを感じる本です。
プレイに関しては輪姦は当たり前、特殊獣姦、ちょっとスカ、ピアッシングなどありますから、読む人は選ぶでしょうね。
主人公が淫乱で感じてても、愛は全くないプレイばかりなので、その点も平気な人。。。が読む本ですね。一応、むやみに傷つけないように配慮はしてます。
そっちよりも私が気になったのは、心情的な問題です。。
主人公に全く共感ができない。
現実に疲れたから、BLの世界のイイ男、素敵な展開に慰めてもらおうなんて思ってこの本を読むと痛い目にあいます(笑)
綺麗な外見に汚泥が詰まっている主人公。。。文中で何度もそう表現されてますが、ほんとその通りだよ、ファウジ。。
なんですけど、人間そんなにお綺麗じゃないよね~とか、まぁ、私も人の事と言えるほどイイコじゃないし。
と考えると、読めてきます。
プライドばかり高くて説明下手というか、説明しない頑固者の主人公。
頭が悪くて、想像力低くて、思いやりがなく根性なし。。。自分も似たり寄ったりだなとか思えばね。。
何にもできないけど、素直で可愛い主人公ってBLにたくさんいますが、ファウジは何にもできないくせに性格も最悪で悲劇のヒロインに酔っているだけの主人公です。。(そういう人って現実に結構いるよね、本人気づいてないだけで)
それでも文章力がある作家さんなので、「疲れる~」「もうやだ、共感できない」と思いながらも、引き込まれる。
そして、一応最後の最後でちょっと救いがある。
なので、一回読了後に、安心感を得たところで、再度読みたくなります。。(笑)
ピアッシングで感じてるシーン、最高です。。やばい。
エロ度は高いし、二度目なら結末知ってるぶん、エロも楽しめる。
本人が感じてて、裂けたりとか痛い展開がなければ私の地雷はそれほど踏んでないプレイかな。。。。いや、二輪挿しを一般的なプレイとか書いてる作者に毒されたか(笑)
その獣と獣姦可能なの?へぇぇーー、今度調べてみよ。。みたいな。感じになります。。
ところで、この作家さん。
読者に対してかなり性悪なのではないかと思ったりします。。
読者の我慢の限界を試すようなストーリー展開。
読後感に納得いかず「この作家の本は、二度と読まない」と思う人もいるでしょう。
でも文章力は高いし、エロ濃度もかなり濃いので、この本がたまたまこういう作品で、他の本は大丈夫かも。。。と読まされる。。。。ありそうです。。
まさに作者はハッサンを振り回す主人公ファウジそのものですね。
とまぁ、初レビューを書きたい気持ちにさせたこの作品、不思議な魅力があります。愛のない獣姦にプレイが平気なら、読んでみてはいかがでしょうか?