痴漢被害に遭われた方は読むのにご注意下さい。
本作が好きだったので発売日を楽しみにして即買いしましたが、
付き合ったのが痴漢きっかけ、性被害に遭った直後に攻めからほぼ無理矢理だったのでドン引きしました。BLは圧倒的に痴漢被害の多い属性(女性)が読者のため、犯罪を物語展開の装置として使い、なんのお咎めも無いのは若い読者への悪影響を心配しました。性犯罪にあっても泣き寝入りの件数が今も変わらず多いので。
あと可愛いから痴漢されたって男だから黙ってるしかないって男の被害者にも失礼過ぎる。
一人の犯人に対して被害者が数百人出る痴漢を捕まえず何もない展開にはもう懲り懲りです。
あと「ちっちゃい可愛い」って言い過ぎ。その通り小さくて可愛い、大人しそうだから被害に遭ったんだろうなと思うのに、受けが可哀想です。作中、被害後に、教室で攻めが受けに背後から話しかけたりもして、それは被害を思い出すのでは?と心配したり。ここから恋に発展するのはなんだかなぁと思いました。あんなに本作はラブラブで良かったのに、攻めは受けが性被害に遭った直後に無理矢理襲ったろくでなしなんだなぁと思うとテンション下がりました。
本作で受けがあんなにSEX好きなのも性被害の後遺症によくあるトラウマを復習する心理が働いているのでは?とまで想像してしまいました。
あとああいう犯人はまた標的や電車を変えてやるでしょ。
BLでこういう展開は多いですが、この時代に変わらない作者の倫理観に正直呆れてガッカリしました。痴漢ファンタジー。そういうテーマを売りにした作品だったらいいんですが、後出しだったので加えてガッカリ。