さらっと読んでしまえばつまらない漫画に感じるのではないだろうかと思います。藍川さとるさんの中では異色の作品です。
ポイントは「恋愛」とか「好き」ってどういうことなのか、ということに関してのひとつの考えとか感覚ということかな、と思います。
あくまで個人の感覚だと思っていただければ幸いですが、私はとても共感しました。
表面的にはとにかく電波でめためたな部分だらけですが、冒頭の言葉とか作中のクールな友人の話からこういうことか、と思ったときは妙に感動しました。実は「萌」というより、「すごい」とか「好き」という評価を付けたほうが正確かしら…。
藍川さとるさんは非BLの人なので、それをふまえて読まれるといいかもしれません。当然のように同性を対象に恋愛をするBLに対して作者がわたわたしている部分があります。描けっていわれて頑張ったのね、というのが後書きに書かれております。