雪代さんの久しぶりの新作ということで、とても楽しみにしていました。発売を待ちかねて買って読みましたが、期待外れもいいところでがっかりしました。
正直、受けの佐紀の年齢だけで興味半減でしたし、どちらのキャラクターも魅力的とは感じませんでした。
しかしそれ以上に、とにかく書き下ろしの表題作の洗浄だのなんだので嫌気が差しました。
私が読みたいのはファンタジーとしてのボーイズラブで、ゲイのリアルなんかじゃないんです。
リアルを追求するような作家さんは最初から読みませんが、好きな作家さんにこんな不快にさせられるとは思ってもいませんでした。
読んではいけない・損をすると言うつもりはありませんが、私個人は雪代さんの作品としては読まなければよかったとしか思えません。私が雪代さんに求めるものは何もありませんでした。
今の時代、雪代さんお得意の(そして私が期待する)可愛い少年ものは難しいのかもしれませんが、もし今後もこの作風で書かれるのなら、もう雪代さんを読むことはないでしょう。
自分がレビューを書くことなんてありえないと思っていましたが、これだけはどうしても言っておきたくなりました。