なんとなく、本格的な俳優ドラマになってきてる感じがします。
前の巻から気になっていたイワノフ君も実は良いヤツだったみたいで今後変身してライバルとして現れそうな予感。まさか綾木の救済キャラじゃないよねとか思いつつ綾木にはもっと高人さんを追いかけて欲しいなと思っています。
そうして、これまでの定石通りなら、高人さんがチュン太の才能に追い抜かれ、絶望すると同時に歓喜も感じる展開になりそうな気がしています。古いですがエースを狙えのひろみとお蝶夫人みたいな感じかなあ。
絵がちょっと雑風な感じがしてあまり入り込めなかった事もあるのですが、ストーリーが好きだったのと初版についているチケットデザインのしおりがついているのは良かったです。
『佐々木と宮野』のスピンオフとなっていますが、私は断然こちらの『平野と鍵浦』の方が好きです。
私はこの作品はBLだと思うのですが、ジャンルとしてはBLではないのですね・・・。でも、ボーイズライフだそうです。
読み始めたきっかけは↓この相関図からでした。
平野(人懐っこい後輩だな)→→ ←←←←←鍵浦(平野さんと結婚したい!)
読んでみたらこの通りですごく好きな作品となりました。特に、平野は鍵浦から誕生日プレゼントに贈られたピアスをいつもつけていてすっごく萌えます!
平野も鍵浦も両方好きです。本編では佐々木と宮野は付き合い始めたのですが、平野と鍵浦の話も楽しみにしてます。
絵柄を見た第一印象は、エロばっかりなのかなと思ったのですが、とんでもなかったです。
ストーリーも、エロも、情緒もありました。
カイウスはどうみてもスパダリ属性だと思います。
これは好きなパターン・・・。
神様の概念通りに生きることで生命力が増す種族がそれぞれ存在して、巨人族のカイウスは「繁栄」という概念に沿って生きると種族が栄える・・・なので真っ昼間からの行為も国を挙げて奨励されているなどなど設定も凝っています。
どう見てもカイウスの事を好きになった晃一だったのですが、この2巻の終わりではとうとう地球に戻ると宣言してしまい「ええっ!?」と言うところで次巻に続くとなりました。
続きが気になって仕方ないです。
読み始める前は、正直進展が少なくてイマイチかなって思ったのですが、そんな事はなかったです。
基本、受け攻めにはこだわりが薄いのですが、卯坂と在須については卯坂が受けだと思っていたので少しガッカリ。それでも何か惹かれる期待のCPとなりました。
ちゅん太は相変わらず高人さん大好きなのは見て取れるし、ちゅん太自身かなり我慢しているのが見て取れるのですが、どうしてレスっぽくなったかの結論は次巻・・・長〜い。
高人さんの体目当てじゃないって言うことを証明したいんでしょうか。でもレスになったと言ってそこまでレスでもないような・・・。
それにしても、毎回、二人の仲が不穏な時に高人さんを助けてくれる綾木が不憫でたまらないです。ちょっとは彼にも良い思いをさせて欲しい。
ちゅん太狙いのイワノフ騎士君にしても、良いキャラしてます。最後に出てきた不穏な催淫剤みたいなやつはちゅん太と高人のレス解禁用に使われるのが目に見えてしまいました。
読後、何も感想が書けないと思いつつ新田さんのあとがきを読んで思うところがあって書きました。
無難にほのかに幸せに終わらせようとも思ったそうなのですが、そうしなかったのは二人が最後に本当に一緒になるまでを描き上げないと終われないと言う思いでの事だったそうです。
それを読んで、新田さんとはこういう方だから物語に深みを感じるのだなと思いました。
雑誌掲載時のストーリーを読んだだけでは「なんでこんな話にしたの?」と茫然としたのですが、単行本に描き下ろされたお話とあとがきを読むと印象が変わり、一世を風靡したキャラクターたちの人生を描き上げられた事に感動しました。
この巻が発売された日からちょうど梅雨入りに入ります。まるで最終巻を日本中が悲しんでるみたいだなと思ってしまいましました。