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女性さいちゅんさん

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ザ・理解のある彼くん

作家買いです。

伯母がとにかく最低最悪な人間なので、後半で変に情けをかけてきたり“本当はいい人”風な描写をされたらどうしようかと思いましたが、最後までブレずに最低最悪で安心しました。
伯父もろくなもんじゃないです。
ぷぅ先生はクソなキャラをとことんクソとして描いてくれるので、苦しめられたキャラ、そこに感情移入して読んだこちらが赦すことを強要されるような空気を出されることが苦手な私には、かえってありがたいです。

さて、メイン二人の恋模様はというと、レビュータイトルの通りザ・理解のある彼くんだったな〜!という印象です。
凪の桜弥に対する好意にもう少し納得感が欲しかったなと思いました。
ずっとあの軽い調子なので、真心と半分半分の下心の方に本気の熱量を感じられるもうワンアクションというか、何かが欲しかったです。
とはいえ、桜弥のピュアな面に触れて「ゆっくり仲よくなろう」と切り替えたり、とにかく"待つ"ことにじっくり耐えてくれた姿には誠実さが感じられて、キャラとして好きになれたのは間違いありません。

桜弥の方はまさに『とろけて満ちてあふれ』ていく流れが自然でした。
ずっと人生の軸が自分に無かったので、求められることに耐性が無いというか、だから、キスでぶわっと燃え上がる感じや、結ばれた後の行為に夢中になってしまうのも生々しくて良かったです。

菫ちゃんも、本来高校生なんて守られるだけでいいはずなのに、「私だって桜兄を守りたいの」と言う姿は本当に立派でした。
同時に、どうして苦しめられている側が強くなければいけないのだろう、と大きな理不尽さも感じ、苦い気持ちでいっぱいになりました。
もっと泣いていいよ。

苦痛の根源からしっかり距離を取り、心身を休め、人と交流を持っていく、という回復のプロセスがきちんと描かれていて、正しいルートを辿れてよかったね、偉いね、と思いました。
凪が親と向き合う所まで見たかったなと思いましたが、そこまで詳細に描くと少し冗長になってしまいますかね。

キュンキュン萌えるという感じは少なかったので萌評価にしましたが、読み返す度にじんわりと沁みてくる作品かなと思います。

止まらないエロとラヴの加速、まさかの涙

全体のバランスが良かったなと思います。
まず、セックスから始まった二人らしくエロが貪欲に描かれていました。
浴衣×目隠しとエッチなランジェリー、更にオ○○ー見せを一つの巻でやるのはなかなかハイカロリーではないでしょうか。

目隠しはそれだけで耽美ですが、瀬那がやられっぱなしではなくやり返すところがヤンキー根性を感じられる場面で好きでした。

二人の糖度がどんどん増す中で描かれたランジェリーのくだりで瀬那が言った、「女体に未練たらたらかよ」という台詞が"伝説のヤリチン"を思い出させてくれて、作品がだらけそうになるのを引っ張り戻してくれた感じがあります。
しかもそれをあっさり捨てるのが「もったいない」という庶民の性で身に着ける流れに持っていかれたのは納得するしか無く、なんだかちょっと悔しかったです。(笑)

恋人たちの大切なイベント<名前呼び>を挟みながら二人の人生にフォーカスしていくのが良かったです。
お母様はかなり勝手な人だなとか、いきなり怪しい大人が未成年を連れ去ろうとしたらもっと大騒ぎでは?など、一瞬だけ常識っぽいことを考えてしまいましたが、この作品にそれを求めるのは今更だなと思い直しました。(笑)

大金持ちで、進むべきレールを敷かれたカリスマと、片親を亡くし家族を背負っている庶民との“身分違いの恋”がこんなにも切ないものかと、終盤は胸が締め付けられました。
よくある設定のように思えるのですが、みかせなの二人は何故かそれぞれがとても切実に感じられます。
ここまでに生い立ち、性格の違いをじっくり見せてくれているからでしょうか。
電話で話している最中にスマホを吹っ飛ばされた御神楽が凄く慌てていたのは、その行為自体に対してではなく、二人の大事な大事な思い出のちんあなゴッドのキーホルダーが傷つき汚れてしまったことに対してなのだとわかった時に涙腺がやられました。
まさか『ヤリてつ』を読んで涙ぐむことがあるなんて驚きです。

早く続きが読みたくて、予告されているハッピーエンドを確かめたいですが、『完結』という文字はやはり寂しいですね。
心の準備をしながら次巻を待ちたいと思います。

熱を感じる音声化

原作既読です。

ドラマCDとしての完成度が大変素晴らしかったです。
とにかくカロリーの高い、細かく入り組んだストーリーなので、漫画を読み、それをきちんと頭で理解するのは相当大変だったのですが、手元で一緒に読み進めながら聴いていたら驚くほどするすると世界観に没入することができました。
説明パートを差し込む位置の入れ替えもとても良かったです。

増田さんのファンなので、キャスティングきっかけでの購入(原作は予習として読みました)でしたが、実際に聴いてみるまでは、どのようなお芝居になるか、あまり具体的にはイメージできていませんでした。
冒頭の登場シーンを聴いて、ストーリーを知らなければ、ちょっと軽いというか、弱いというか、マフィアの幹部という肩書きや外岡先生の絵から伝わってくるオーラに対して少し追い付いていないような印象を持った気がするのですが、彼の素性をわかって聴いていたので、その、カポ・ジーノの根っこにある、“ではない彼”が感じられた気がして、逆にちょっと感動しました。
そして、ダンテに真実がバレて一人逃げ惑うシーンのお芝居を聴いて、増田さんが彼にキャスティングされたことに深く深く納得しました。
こんな芝居してくれるんだ、と、また新しい喜びを感じさせてもらえて嬉しかったです。

佐藤さんはもう間違いないので。(笑)
佐藤さんは『これめっちゃさとたくさんだよね』と思うキャラで『これめっちゃさとたくさんだよね』と思うお芝居をしてくださるので、初めから安心感がありました。
なので、この作品は本当にこのお二人じゃなきゃいけなかったな、としみじみそれが実現されたことをありがたく思いました。

BGMも良かったので、お芝居とのかけ算で何度も涙腺を刺激されました。
解像度が上がった、というか、作品を立体的に受け取ることができて、とても価値のある音声化だったなと思います。
是非、続巻も出していただきたいです。

親と子供は個と個

1巻に続き、2巻も義務教育の教科書にしてほしいなと思える内容でした。

子供を誕生させることは親のエゴであり、親になるということは子供という他人を巻き込むということ、という事実は揺らぎません。
しかし『巻き込む』ということに関しては、実親子の話に留まらないんだな、という現実を恵人から突きつけられました。
子供が傷つけられることを回避する為に子供を持たない選択をする恵人に、私は心から共感します。
でも彼は妹や姪を愛しているからこそ、そこから広がる人間関係は避けられず、結果、子供を傷つけてしまった、という流れが辛くて、且つリアルでやるせなかったです。

大好きな愛ちゃんと奈央くんに悲しい思いをしてほしくないから、傷ついたことを一人で抱え込んで混乱して泣いてしまうひろくんが健気でもらい泣きしてしまいました。

綺麗事は好きになれない、でもその選択をして実直に生きている"自分とは違う人間が居る"事実は認める、「キライでも違っても和解は可能」という台詞、これを社会全体として目指したいですよね。
その人が他人の権利を侵害していない限り。

描き下ろしの愛ちゃんの「この子と俺たち 人間同士 お互いを尊重していきたい」という言葉が好きです。
親は保護者であると同時に絶対的な権力者で、支配者となり得る存在ですが、全ての大人がこのように、大人も子供も人間対人間なんだ、という人権意識を持っていけたらいいなと思います。

この作品は、ただのフィクション、夢物語というわけではなく、ろじ先生の願いのようなものを感じました。

聴くにも相応の体力が必要!

とても疲れました……(笑)
えっちモリモリ盤を購入したので、いっそう大ボリューム!
とにかくずっとえっちしてましたね……。

原作を手元に用意して一緒に読みながら聴いたのですが、本当に全てのえっちを余すことなく、なんなら更に盛って音声化してくれていたので、聴いている方も物凄くエネルギーを消耗しました。
先に原作を読んでいたので、これはキャストのお二人は大変だな…………と既に気の毒に思っていたほどですが(笑)、本当にお疲れ様、の気持ちです。

四十八手のシーンについては、フリトで皆さんも描いた先生が凄い!と仰ってましたが、全く同じ気持ちで、且つ、あれをどう音声化するのか想像できずにいましたが、見事に楽しい四十八手制覇で、制作陣のセンスを感じました。

白井さんも触れていた、所々でデフォルメ化するのが本当に可愛いんですよね。
ぺそ太郎先生のそれが大好きなのですが、白井さんのきゅるんっ具合が大変お上手でしたっ。
カッ!と勢いづくギャグカットの声音なども、前作から引き続き理想通りでした。
ギャグカットに関しては白井さんに限らず皆さん本当に緩急が楽しく、何度も声を出して笑ってしまいました。
五十嵐さんの相変わらずなツッコミも呆れ具合も、トオルくんの葵さんへの当たりの強さも気持ち良かったですね( ◜ᴗ◝ )

個人的に白井さんは攻めの方が好きなのですが、改めて受けのお芝居も素晴らしいなと思いました。
いや、確実にお上手になられていると感じます。
なんというか、躊躇いが無いというか、小細工が無いというか、特にこの作品は激しい行為の連続なので、葵さんがすっかりぐずぐずとろとろになる様子を際限無く表してくれていたように思います。

熊谷さんの伊織も、ご本人も仰っていたように年下感が増していてとっても可愛かったですし、えっちの時も心の底から葵さんのことが大好き!大好き!というのが声からしっかり伝わってきました。
攻め喘ぎの加減が絶妙で、本当にこの上なく伊織だなと感じました。

山中さんは、キャストが発表された時、正直あまり合わないかな、と思ったのですが、これはこれでアリなのかなと。
私の中には無かった、新たな律人像を聴かせていただいた気持ちです。

改めて、皆さん本当にお疲れ様でした(笑)。

終盤、なんだか泣けてしまった、、

可愛い〜〜お話でした!

連載を読んでいる時から和清の真面目さが好きで応援していましたが、彼は最後までその信頼を裏切りませんでした。
蓮くんを想う気持ちは浮ついたものではなく、本当に一人の人として蓮くん自身が大切なんだという彼の信念が素晴らしかったです。
『エロ配信を手伝う』という設定でありながら、二人の関係がよくある体の関係ありきにならなかったのは、やはり和清の人柄の賜物でしょうね。

蓮くんがどうしてあんなに承認欲求に飢えていたのか、一番傷つけたのは元相方だったんだなと途中の「〜才能はないんだから」という台詞で気付きました。
きっとコンビ時代も似たような言葉を幾度となく浴びせられていたんだろうな、と。
ハッキリものを言うのは冬冴くんの長所でも短所でもあるのでしょう。
しかし配信での強引な行動は本当に許せません。
(彼がこれから先業界でやっていくとするなら、心配になりますね……。)

蓮くんは世間知らずな所もありますが、大変な道のりを経ながらなんとか一生懸命人生を歩んでいる姿を応援したくなりました。
彼が辿り着いた配信という場所が、最後、彼を勇気づける場所であってくれたのが良かったです。
この作品の根幹の部分としても、ストーリーが良く締まった場面だと思いました。

和清を意識してしまってからの蓮くんが特にそうですが、後半に行くにつれて二人の表情の描かれ方がどんどん良くなっていったなと感じました。

読後感はほっこり晴れ晴れとした気持ちです^^

穏やかな気持ちできゅんを味わう

かねてから気になっていた原作が推し(白井さん)で音声化されると知り、迷わず購入しました。

誤解、誤解、誤解のコンボで、騒がしいわけではないけどすれ違いまくりの会話には声を出して笑えてしまうほど面白く、且つ平和なコメディ作品でした。
私の個人的な趣味として【(外見的に)ガラの悪い年下×平凡な年上】が好きな傾向があるので、熊田くんが特に可愛く感じてしまって、つい応援してしまうところもあったのですが、メインのCPのじんわりした展開は勿論それとして良かったです。

この作品の場合、オンラインの顔が素顔であるという、一般的な感覚とはある意味逆のパターンとも言えるんですよね。
それが明らかになって一時は橋元くんはパニックになったわけですが、でも、お互いしか知らない、お互いだからわかり合えてる部分が仕事の現場に居ても垣間見えるというのは、それで結局グッと距離感が近付くのが良いなぁって、なんだか第三者の立場でありながら嬉しい気持ちになりました。
橋元くんがめちゃくちゃ鈍感であるせいもありますが(笑)、簡単にくっつかない、簡単にエッチな展開にならない緩い感じにとても好感を持てました。
この牛歩だからこそラストのキスシーンが非常に尊く感じられたように思います。
きゃー♡♡♡ってなりました。

超・普・通の阿部さん、ハイスぺクールイケメン上司の白井さん、真っ直ぐなDK雄馬くん、お三方ともぴったりなキャスティングでした。
阿部さんのお声とあーさんのアバターの親和性の高さが特に凄いと感じました。(笑)

2枚組というボリュームで、且つ、緩やかなお話だったので、ちょっと長いな……と思ってしまうかもしれません。
BGMやSEなど、音の面でもっと緩急を付けていただけたら、音声作品としてより締まりのあるものになったのかなと思います。
終わり方ももう少しハッキリしてほしかったなと。
そういった点で少し評価を下げました。

作品(ストーリー)としてはとても楽しめたので、是非続きも音声化されると嬉しいなと思います。

もっと深堀りしてほしい!

pixivコミックで4話まで読んでいて、単行本を待っていました。

だらしないおっさんがいざとなるとめちゃくちゃかっこいいというギャップは大好物なので、それだけで単純に須東さんのことは好きになってしまいました。
根っこは優しくて温かい人だという魅力は充分に伝わってきたので(ゴミ屋敷のエピソードがとても好き)、警察を辞めることになったきっかけを詳しく掘り下げてほしかったです。
なんとなく、回想の小さな絵から汚職の濡れ衣を着せられたりでもしたのかな?等、想像することはできるのですが、あんなに荒れてしまった程、酷く傷ついたのであろうことの詳細が知りたかった。
作品自体は全体的に見るとほんわかした感じだったので、もっと一度ドン底を見たかったですね。
強い人がボロボロに傷つく(傷ついていた)所を見ると燃える(萌える)ので……。
冒頭に出てきたストーカーが終盤で報復に来るという展開は大好きです!
ただただフルボッコにしたいという浅はかな欲求もいかにも雑魚キャラ感があって、良い意味で乾いた笑いが出ました。

ストーカー被害に遭っていたことを全部話した、という瑠偉の報告は重くて、今度こそ警察はしっかり話を聞いてくれていたらいいなと思いました。
それと、「最初の依頼の時対応を間違えた」と須東さんが言ってくれたのがなんだか嬉しかったです。
漫画の展開(導入)的にはあれで全然良かったんですが、リアルにそこに生きる大人としてもっと然るべき対処のしかたがあった、と省みてくれたその一言があるのと無いのとではこの作品自体の奥行きに大きく差が出ると思いました。

成人同士だともうあまり意識しない部分だと思うのですが、須東さんと瑠偉ってひと回りも歳の差があるんですよね。
須東さんの「俺みたいな〜」っていう、ああいう、年下を想って身を引く大人ムーブ、絶対そのまま引けるわけないのにそういうこと言っちゃうの好きです〜〜〜。

瑠偉が須東さんに惹かれていくのは自然の摂理なので(?)恋する姿が全体通して可愛かったです。
4話の、“エッチしてないのに朝まで隣で寝ていてくれた”事実にきゅうんと喜ぶ顔が特にキュートでした。
須東さんと瑠偉の過去の繋がり方は好きなのですが、あの日、何故傘を二本持っていたのか……例えば、普段から鞄の中に折り畳みを常備しているが、あの日は朝から雨予報が出ていて普通に長傘も持って出てしまった、とか、いじめで物を盗られたり捨てられたりするのが茶飯事なので、常にあらゆる予備を用意してある、とか、傘を忘れることに対するトラウマや強迫観念があって何本も持ち歩いてしまう、とか、、、何かしらのバックボーンがあるとより良かったなと思います。
須東さんの方も深く描いてほしかったことも含めると、話数が足りなかった気がしますね。
ぷぅ先生のどんよりした話に期待を抱いてしまうタチなので、もっと欲しかった!というのが正直なところです。

フウガくんみたいな可愛い顔してえぐいことを追求する子、嫌いじゃないです。(笑)(カバー下)

追記です。
おもちゃの趣味を“付き合っている相手には言いづらいが須東さんは『契約』だから気にしない”という気軽さが良いなぁとその段階では素直にこちらも感じていましたが、それに対して、互いに「好き」と言葉にした後のエッチでは少し挿入しただけでも感じすぎてしまうという時間経過(関係の変化)による対比がまた良かったです。
とてもラブでした。

雰囲気だけ 声優の芝居を楽しむCD

原作既読です。
まず、その原作自体、大したストーリーがありません。
オメガバースの設定もろくに活かされてはおらず、オメガはただヒートのある厄介な属性で、アルファと番いになって守ってもらうしかない、(妊娠することも無さそう)、というような感じの大雑把さで、結局話の軸をどこに置きたかったのかがよくわかりません。
ただ【新選組×オメガバ×タイムスリップものやりたい】という大枠の欲求だけで、中身を何も煮詰めずに作られた感じです。

また、原作ではもっと現代パートが描かれており、総介に薬を処方している叔父が登場し、二人の会話の中で沖田総司もオメガだったのではないか、といった話が出てきたり、処方された新薬をODしたことで総介は過去へ飛んだ、というような流れがあるのですが(電子書籍の試し読みの範囲でもその辺りは読めます)、そういった部分はCDでは一切カットされているので、イントロダクションのイの字も無い唐突な始まりです。

総介が屯所の仲間と交流するシーンもカットされていて、土方さんが何をもって総介が新選組に必要だと感じたのか、また総介にどう惹かれたのか、というような辺りが原作以上に全くスカスカでストーリーに説得力がありません。

面白味があるのは斎藤さんの方だと思います。
が、こちらも、原作単行本では土方×総介の本編が終わった後(下巻後半)に総司の話が補完されているのですが、CDにその話は無いので、『え、で……?』という状態で終わってしまっています。
いずれにしても、斎藤さんがめちゃくちゃ可哀想です。
とにかく私の今作の一番の感想は『斎藤さんが本当に可哀想』でした。
白井さんのお芝居が最高です。
一番最後の「この世におりません」という台詞の重みが、あの軽妙な声音でふわりとその場に落とされていくからこそ際立って、ぎゅっと胸が締め付けられます。

勿論、白井さんだけでなく、メインの増田さん、木島さんも大変素晴らしかったです。
増田さんのよくできた嫁感×えちかわのバランスがとても良く、且つ、細かいお芝居が本当にナチュラルで心地良くて可愛いです。
木島さんのお芝居をガッツリと聴くのは今回がほぼはじめてだったのですが、ドクソイケ攻めボイスが最高でした。
このお三方は本当にぴっっったりでした!

お芝居が素晴らしかった分、話の中身の無さと、あと、SEの足りなさも残念でした。
ねずみの玩具のくだりとかテンポ良くていいなと思っていたのですが、メインイベントである土方さんと総介がいたすシーンでは臨場感がイマイチで、原作を読んでいないと想像だけで埋めるのは限界があるだろうと感じました。


というわけで、キャストのお芝居9割、斎藤さんの不憫さ1割での評価です。

あ、メインテーマ曲は雰囲気あって好きでした。

短い話の中に充実の笑いとエロ

※ネタバレといっても軽微です


本編のCDには収録されておらず、聴きたい〜〜〜!と思っていたコミックス描き下ろし部分をこの形で出していただいて、商売上手め!と思いながらも大変嬉しかったです。

とにかく可愛くて大満足。
絵で見せるギャグシーンも思い切り振り切ったお芝居で笑わせてくれて、そしてエッチシーンは本当に最&高でした。
色々な所で書いているのですが私はとにかく増田さんの受けが大好きで、この気持ちいいのが止まらない獅子倉も大変可愛かったです。
あくびをしながら素っ気ない喋り方をする辺りなどのお芝居も凄く自然で生っぽく、それがあるからこそとろとろになるエッチシーンがより汁気を感じて、良い相乗効果になっているなと思います。

虎谷の興津さんは、本編の方のレビューにも書きましたが本当にあまりにも虎谷なので、今作でもとても虎谷でした。

二人の赤ちゃんが見たいなという気持ちと、まだまだゆっくりじっくり恋人としての時間を紡いでいってほしいなという気持ちの両方が私の中にあります。
続編の『運命の番と温泉旅行だなんて』の音声化や更にその続きなど、期待が尽きません。