原作既読。キャストはイメージぴったり。
シリーズ通して最もリバ色が高いのがこの一作目で、森川さんと三木さんという実力派2人のやったりやられたりの関係がスリリングで聞き応えがあります。
ストーリーとしてはAV男優の2人が同性愛を扱った、そして作中でもAV男優という役柄の映画のオーディションを受ける事になり、そのオーディションというのがなんと原作者の前でセックスをしてみせるというもの。
映画のオーディションは岩城(森川さん)が勝ち抜くのですが、その後のテレビシリーズで2人は共演する事になるのです。
妙に古臭いBGMですが独自のアクの強さを持つ新田さん作品には合っていた様に思います。
キャストトークは全員ハイテンション。
このドラマCDシリーズはまだまだ続きますが、リバ度が最も高い1作目の聞き所はやっぱリバな関係な2人だなーと思います。
先にCDを聞いてからその後で原作を読みました。
読んでて特に後半に、本当に千尋〔攻〕が絢一〔受〕に対して可愛い可愛いばっか思っててまさにタイトル通りですな!と思っちゃいましたよ。
かつて姉の友人であり恋人でありそして結婚相手だった千尋、その姉の弟、絢一。
絢一は義兄である千尋にずっと想いを抱いており、離婚後4年後に、上京して千尋はかつての嫁である姉に頼まれ仕方なく絢一と関わる事に。
最初は面倒だとしか感じなかった絢一を気付いたら可愛いと感じ始める千尋。
ただ絢一が22歳の成人男子にしてはうじうじした依存性の高いタイプなのでこれをウザいと感じるか可愛いと感じるかは紙一重でしょうなー。
ちなみに自分はこういううじうじ受は嫌いじゃないので結構楽しく読みました。
このシリーズは千尋×絢一ともう一つ別カップルの各務と春が出てくるんですがこの巻はちょこちょこ登場する程度です。
正直言うと、もう一つこう何か足りない気はするんですが、まあ楽しめたって事で萌評価で。
デザイナーで親の会社を引き継いだ長月〔受〕は傾きかけた会社で更に仕事に煮詰まっていた時に、ふとおとずれたプラネタリウムでデザインのヒントを得て、それが盗作に限りなく近いと知りながら店舗をデザインします。
それの成功もあり何とか会社はカツカツながらも建て直しているんですが、そんなある時、面接でそのプラネタリウムのデザイン主である国友〔攻〕がやってきて入社します。
ずっと盗作したという事を心苦しく思っていた長月。
けれどそんな長月に対して、国友はひたすらに出来た新入社員。
国友に後ろめたさを感じながら、けれど彼が他社に引き抜きをされそうになると長月は自ら身体で国友を誘うんですね。
結局、国友は盗作だとは思っていなかったのが最後に分かり、むしろ本当に長月をデザイナーとして尊敬していたんですな。
でも盗作してた事には変わりないしなー、そのあたりはもうちっと受ざまぁがあっても良かった気はします。
1年5組の不登校生徒数が30人なり、ついに緊急クラス会が行われる事に。
そして翼、哲史、龍平がオブザーバーとしてそれに参加する訳なんですが、しっかしたかだか3人の生徒にいい様に言われまくってますな。
先生も親子達も揃い揃って何やってんだって感じ。
っていうか、オブザーバー必要だったのか??
話は進んでるのか進んでないのかもうここまで来ると訳わかりません。
たかがあんな事件が何故ここまで発展してるのか。
クラス内と教師だけで話会いした方が上手くまとまったんじゃね?
むつこさんも書かれてますがやたらと改行多し、まあサクサク読めるっちゃ読めるけど。
これだけ改行多いならもうこの本、上半分だけでよくね?下半分いらなくねって勢いです。
パンピーだのぶったまげなどの吉原節はもう慣れましたけど、やっぱり古臭いよ……。
原作既読。
かなり期待してたんですがいやーーおもろかったです。
原作を上手い事一枚にまとめた脚本とエロもしっかり抑えた仕上がり。
しかし何といってもこの作品の影の主役はオヤジ妖精!!!
ブクレ読んだ段階でかなりおかしかったんですが、聞いたらもっとおもろかったー!
原作のイメージにぴったり過ぎる、このオヤジ妖精役の緒方さんはナイスキャスティング!
リーマンに取り付く淫魔の役なんですがビジュアルは腹巻をしたちっこいオヤジ妖精なんですが、こいつが「ほれ、今じゃこの男をゲットするのじゃーー!」とかウザったらしさが(褒めてます)良く出てました。
淫魔につかれちゃう40手前のリーマン・美和役に鳥海さん。
始めの方では鳥海さんではちょっと若すぎるかな?とも思ったんですが、それから部下で若手の羽多野さんが出てくる事によってその対比で違和感はなくなってスルッと聞けました。
ラストのオチの付け方もお約束ながらもピタッと決まってましたね。
フリトは攻ながらよく喋ったと羽多野さん。
確かにエロ中によく喋ってましたねー。
そしてフリトの最後の最後でオヤジ妖精がーーー!!これには吹きました。
メインカップル+当て馬の話もいいんですが、やっぱりオヤジ妖精にやられまくりでした。
もう迷惑だけど憎めないんだよねー>オヤジ妖精
帯『溢れてしまう、抱えきれない想いが』
主人公の七央〔受〕とその幼馴染・晴基、その2人に七央の家に引き取られた従兄弟の遥〔攻〕が加わり、3人は一緒に過ごす様になり、そして七央の事を、晴基も遥も好きだという関係。
けれど七央はその事を知らずに、そして晴基と遥のキスシーンを見てしまい疎外感に似たショックを受ける。
けれどそれは誤解なんですよね。
七央と中心とした晴基と遥と3人の関係が繊細に書かれて居ます。
キスを送る、つまりは間接キスなのですがそれが実に繊細に描かれていたのが印象的。
あらすじだけを言ってしまえばありきたりでもあるんだけれれど、それを繊細に実に繊細に描いたところにこの作品の良さがあると思います。
玉木ゆらさんのほのぼのとした作風が自分はなかなか好きなんですな。
前作で恋人同士になった敦也〔攻〕と七生〔受〕は今回は大学の研修でオーストラリアに行く事に。
そして前作でダチョウに求愛された七生は今回はしっかりカンガルーに求愛されてます!
グローバルに動物に愛される男だな!
もう恋人同士になったので更に雰囲気はほのぼの、スティ先の娘も波乱を巻き起こす程でもないしね。
平凡なほのぼのとでもいうんでしょうか、この作風は好き。
ただまあ前作のダチョウには負けたかなー>カンガルー
巻末の七海さんのオマケ漫画が可愛かったのでちとオマケ気味の萌評価とします。
弟2人×兄の兄弟モノ。
しかし読んでいて思った事は水原さんも随分丸い話を描く様になったなーっと。
以前なら無茶苦茶痛い展開になりそうなものですが、それ程痛さは無かったです。
水原さん作品の痛さが好きな自分としてはそこがちょっと物足りなかったかな。
企業の養子となったものの、その後に弟2人が生まれた為に実家で、特に母親に疎まれていた圭。
その彼は父親の会社ではなく別会社に入って一人の生活を始めるのですが、そこに弟2人達が自分達は会社を継ぎたくないと言ってやってきます。
そして自分達2人共が兄を好きだったという事も。
痛さを期待して読むとちょっと物足りないけど、普通に読む分には良かったんじゃないかな。
痛い話のCOLDシリーズですが、この一作は安心して聞けます。
記憶喪失になった透の戸惑い、彼を同居させたものの今ひとつ何を考えているのか分からない啓志。
けれど彼らは同居生活を続け、この作品での透は気の優しい青年であり、しかしこれからの展開を考えるとこの段階で心が痛みます。
このシリーズは最初は甘いんですけど、最後でドーンと突き落とすという展開で。
痛い話は好きなのですが、気付けばこのシリーズは1と2作目のみ聞き返す事が多いですね。
あともう特典期間は終わってしまいましたが通販連動特典だった「LAST FEVER 四季」はこの3作と合わせて是非聴いて欲しい作品です。