低音ボイスのDom・佐知と、彼の声にたまらない魅力を感じて恋に落ちたSubの鐘白が恋人になって、プレイの相性も良くラブラブな毎日。
でもそこは続編ですから、ナニカが起こりますよ…
佐知はかつて演劇部の舞台上でグレアを発してしまったトラウマが。
その事で一度は離れていた演劇の世界。再び先輩が声をかけてくれてもう一度サークルに参加する事に。
鐘白の存在でDom性は安定し、グレアの制御もできるようになった佐知は順調に演劇に取り組むが、公演直前に過去のグレア動画がネットに上がってしまい…
精神的に追い詰められた佐知は心因性で声が出なくなってしまうのです。
何よりも「声」を愛してくれる鐘白に、パートナー解消を申し出て。
こういう波乱とは思わず、読んでる私も不安に!
でもここからの「声を使わないコマンド」の描写がとても良かった〜。鐘白との絆ありきではあるけれど、これはコマンドの一つの可能性でもあると感じました。
勿論声は戻り、2人の仲も益々アツアツ…
「君の好きに躾けて」
さて、後半は鐘白の元パートナーでS系Domの長栖京のスピンオフ!
マッチングアプリで会って相性ぴったりだったドM系Subが、通っている大学でドS講師で有名な権堂だった…!というストーリー。
こちら、短いながらもコミカル味、ギャップ、エロとバランスが良く、面白い。
2CPのお話合わせて、総合「萌x2」で。
ニッチな性癖を鋭く突くアンソロジー。それが「性欲図鑑」シリーズ。
今回のテーマは「体育会系H」。
5作品収録。
以下、収録順にざっと。(作者様敬称略)
「No.1エースのみっちゃん舐めたら許してくれますか?」土井モニカ
水泳部のお話。
勉強もスポーツも何でもトップの三井だが、水泳だけは幼馴染の山下がエースだ。
だがそれが三井には我慢ならなくて、山下を傷つけて部から追いやり自分がエースに。でも本心は…
山下はすぐ許しちゃってカラダも許しちゃいます。
絵柄は可愛い感じ。特に山下は幼く見えます。
「無差別級ラブアタック」夏田
柔道がテーマ。
子供の時に引越しで別れてしまった可愛い女の子・エミちゃんに約束した「世界一」をオリンピックで実現した謙二。
そこにメチャクチャ背の高い外国人男性が泣きながら祝福に来て…
そうです。このフランス代表水泳選手エミールがエミちゃんだったというお話。
そして、愛は確かにあるけど強引すぎるHでほぼレイプ。
「短距離ランナーとSEXカウンセラー」ねこまん
陸上部。
最近記録が伸び悩んでる隼人。カウンセラーを付けることになり…
パッと見女性的なレイはそれから毎日構ってきて、あなたは今安心を求めているから、と隼人受けでHまで。レイはアソコは巨根です。
その後、隼人は自己ベストを出しましたとさ。
「コカンを刺激する最強パンチ!」ナカモズQ
ボクシング。
4年前、高校でケンカしてボコボコにやられた阿鷹の強さに惚れ込んだ柴。
卒業後プロボクサーになった阿鷹を追ってジムに入門し、遂に対戦カードが組まれる。柴は阿鷹のパンチを食らって脳震盪を起こすが…
追ってきた柴に興奮して自分から乗っかる阿鷹、という襲い受けストーリー。
「最低な淫乱コーチに遊ばれています。」望月うさぎ
水泳部。
妻子あるコーチにセフレ扱いされズルズル不倫している水島。しかし家族といるコーチを見て遂に別れを決意。
いつも明るくて優しいトレーナーの坪井が水島を癒します。今度はちゃんと恋人になれそう。
体育会系Hというテーマだけど、特に筋肉などは強調されてないのがちょっと残念。
短編だから仕方ないけど、展開は早い。
ナカモズQ先生作品が良かったです。
離婚オメガバースももう3巻目。
離婚問題はすでに1巻で解決してるわけで、その後はもう甘々。天星とレオの関係に関しては問題無し。
で、気になっているのは天星兄に起きた事件!
この3巻目はそこが収録されている!という事で期待していた…のですが。
名家の跡取りα、でもそこから転落した西園寺皇佑(天星の兄)。
やさぐれて、一夜の気晴らし。そこで声をかけてきた美形のα。
こんな美形なら抱ける…そう思って行為を始めたはずなのに。
気づいたら抱かれて喘いで、かつてない快楽の中で第2性が変わる…
…という出会いは語られたけど、なんか足りない。掘り下げ足りない。
なんで番わないのかなぁ、とか。
なんか覇気や毒気が抜かれたみたいだなぁ、とか。
皇佑がそのαさんといても幸福感が見えてこない。
皇佑さん、今幸せ?
この辺はもっと読みたいなぁと思いますが、天星xレオ家族の方は幸せおめでとう、でもういいかなぁって感じ。
「コワモテの隣人がΩだった時の対処法2」Renta!限定描き下ろし漫画となります。
10p。
10ページ⁉︎ありがとうございます!
以下、内容となります。
↓↓↓
龍之介のバイト先がお祭りで焼きそばの屋台を出すことになり、人手が足りないということで晃太が駆り出される。
晃太は龍之介と働くのは新鮮、と了承。
ところが、お祭りに来た友人α達に龍之介を見せたくなくて牽制牽制。
その上、鉄板前で暑いのに首のタオルを絶対外させないとか。嫉妬深い系モラハラ彼氏か?過保護系溺愛彼氏か?ってカンジで。
ともかく屋台でもやっぱり女性達にモテモテの晃太。
でも龍之介は意に介さず。
だって……
あの男が俺以外になびくとでも?
わわっ!確かにその通りでございますぅ!
きましたね!2巻!
タトゥー入ってて、喧嘩っ早くて、一見コワモテのおにーさん・龍之介は、実は色っぽいΩで…
…ときて、恋人になったら実は結構甘ったるいことがわかって日々ドキドキと翻弄されてる晃太ですが。
とにかく真面目な晃太は、初めて付き合った恋人に浮かれてHの勢いでうなじなど噛めない!と理性発動中。
だけど、実は「特異性α」もバランスを崩しやすく、龍之介は医師から番になってあげて、と言われるんです。「なってあげて」ですよ。晃太の方も不安定さがあるんですね。
…の危惧通り、晃太の精神状態が。というのがこの巻。
頑なに「噛まない」っていう晃太に、ズレてんな〜ちょっとは龍之介と話し合ってみなよ〜なんて油断して読んでたらさ。
ラスト、驚愕。
一気に不穏。
イヤ、これどうなんの⁉︎順調だと油断してた。次読むの怖い。でも読みたい!
本編と同時に読める番外編!ありがとうございます。
3編収録。
「初夜アフター」
やり直しの初夜の後エピソード。
ヨキは恥ずかしくてバドルの顔を見れない。するとバドルはふわっと笑って「かわいい」と一言。さらに一戦挑もうとしてきて、好きだのかわいいだのと結構情熱的。
ヨキは…ちょっとバドルには追いついてないみたい。
「はなれないで そばにいろ」
発情期が近づいたヨキはムラムラしている。バドルがいないので彼の使った服や上掛け(?)をかぶってこんもり巣作り。
そして今日はヨキの方からの誘い受け!そして涙を浮かべながら「俺から…離れんな」…と。
バドルは大喜びでしょうね〜。でも正気に戻ったヨキはまたバドルの顔見れない。
「バドルさん、拗ねてますよ」
ヨキが里帰り中でイライラのバドル。でも予定より3日も早く帰ってきたので嬉しくなってたんだけど、そのままシナ爺の所で話し込んでるのですっかり拗ねてしまい…
お仕置き的なネッチネチのねちっこいセックス。
ヨキの帰る場所はちゃんとバドルですよね。
もうすっかりバドルは甘々亭主になってて、ほのぼのしました。
トライバルタトゥー!長髪!筋肉!
私の好きなの3拍子揃ってる〜というわけで。
オメガという概念が無い状態でのオメガバース黎明の物語…
敵対するふたつの部族をなんとか融合させるためにお互いの族長の子同士を婚姻させる、という取り決めに従ってガルナ族の次期族長・バドルに嫁いできたヨキ(男)。
ヨキはヨルタ族に伝わるある体質を持って生まれて…
それが、男でも子を成せる、というもの。
一方、部族内でも孤高でヨルタ族を信じないバドル。
でものっけからヨキに急な発情があって、体だけは繋げちゃう。
そこから、どうやってこの2人が?
ヨキはガルナ族の村で孤軍奮闘、でもなんとか両部族に和平を、という気持ちを持って根気強く周囲と接しています。でも本心はどうかな?バドル本人への愛情というよりあくまで政略結婚をつつがなく的な。
バドルは逆に、反ヨルタながらも比較的すぐにヨキを特別に感じてる。単に鈍感という感じで、自分がもうヨキを好きになってるのがわかってない感じ。
でもヨキの体/本能の方はバドルに何かを感じています。発情の周期が乱れてバドルを求めてる。
これがまだ誰も知らないオメガとアルファの運命の番なのでしょうか。
ともかく、単細胞男バドルが心からヨキを妻として愛するように。
ヨキはオメガ。でもオメガのイメージである不憫とか健気、弱々しいという人物ではありません。自分がなんとか和平をもたらすんだ、という意思がある。
バドルは剛の者だけど心では傷ついた少年が泣いてる。
冒頭、お子がいますね。これは続編がありますね。ハッピーだらけの続編希望です。
「シンクロニシティ・オブセッション」Renta!限定かきおろし漫画となります。
4p。
以下、内容となります。
↓↓↓↓
黒井と同居し始めて一ヶ月、俺は天国を味わっていた…
文字通り、味覚の天国。
黒井は料理があまりにも上手いのです。
その上ガイドならではの能力、何でも美味しく食べられるように天川の鋭すぎる味覚をガイディングで一般人レベルに抑えているから。そして何よりも。
「愛情をたっぷり込めて作っているから」
こんな事をストレートに言う黒井に照れて、思わず俺だって!になる天川。
恋人の胃袋をつかむ、と言うと…
そりゃ黒井の答えは決まってます。「じゃあ天川を食べたい」
あまあまあま〜な2人の甘い食卓風景です。