大学時代に出会い、付き合って同居して二十年。
挨拶を交わすことも会話もほとんどない状態になり、お互いに浮気をしあってレス生活五年の二人。
悲しいことに、お互いに自分は今も相手のことを愛しているのに、相手はもう自分のことなんて何とも思っていないだろうとカン違いしている。
「愛してる」「好きだよ」と自分の思いを伝える言葉、「ごめん」「ありがとう」の言葉と相手を思い遣る気持ち。
年を重ねるほどに気恥ずかしくなり、つい軽視してしまいがちになってしまうけれど、同じ相手と生涯添い遂げるためにはやっぱり大切なことなんですよね。
大事なことを改めて気付かせてくれた作品でした。
出会いは「リブレプレミアム2014」の番外編ショートなのですが、なかなか面白かったのでこの本の発売をとても楽しみにしていました。
こちらは「エロとじ❤︎淫」掲載分に書き下ろしを加えたものだそうです。
一回あたりの行為描写が丁寧に書かれているので、かなりの読み応えです。
それが頻繁に出てくるので、さすがに飽きて眠くなりました。
いつもなら流し読みをしてしまうのですが、今回は飽きてきたら本を閉じる…を繰り返して読み終えました。
結果、とても良かったです。
せっかく丁寧に書かれているのに流し読みなんて、今まで勿体無かったです。
この読み方が自分には合っているということがよくわかったので、これから西野先生の本はこの読み方でいこうと思います。
行為のシーンは木馬責めと尿道責めが良かったです(笑)
笠井先生の挿絵も良かったのですが、リブレじゃなかったらもっとガッツリ描けただろうな…と思うとちょっと残念でした。
肝心のストーリーですが、「魔女の予言、未来を見通す力」については最後まで触れられていなかったような気がするのですが…
とりあえず、司は一生涯浅葱に守ってもらえそうなので、もしも異端審問会が攻めてきても大丈夫そうですね。
水野が帰宅して玄関を開けると、スパイシーなカレーの香りに混ざる何やら危険な香り…
キッチンには、ギャルソンエプロンを着けて腕組みで立つ阿久津。
水野がフライパンの中を見ると、そこには黄色い輪切りの炒め物。
スパイシーなカレーの香りに混ざる匂いは糠でした。
阿久津は、贅沢煮をエキゾチックに作ってみたそうです。
(贅沢煮とは、たくあんを塩抜きして醤油だしで煮る料理だそうです)
阿久津は、水野が寝込んだ時にお粥を作り、それを水野に感激されて以来料理作りにハマったようです。
正統派料理では水野に敵わないので、新しい味で勝負することにしたようなのですが、出来上がった贅沢煮を食べたら美味しくない…
阿久津は、水野に料理の基本から教えて欲しいとお願いしました。
料理は愛情と似ていて、遊び心も必要だけど加減が難しいということでした。
亭主関白男だった阿久津がキッチンに立つようになっていて、阿久津頑張ってるなーと感心しました。
もう二人は別れることなくやっていけますね。
二人が20歳で出会い、25歳で別れ、その後から35歳までのお話です。
バーで阿久津が水野に話しかけたのがきっかけで二人は付き合い始め、その後同棲を始めます。
ある日、ほんの些細な出来事で二人は別れてしまい、阿久津は結婚してしまいます。
でも、仕事がきっかけでまた二人は出会い、友人付き合いを続けるのですが…
年数毎に、水野視点、阿久津視点の話が交互に書かれています。
本は分厚いのですが、短編になっている上に鉤括弧が多いせいかスラスラと読めてしまいました。
そのせいなのか、キャラへの感情移入がし辛く、情景描写や心理描写もあっさりとしているので、読後の物足りなさが際立ってしまいました。
それから、阿久津と嫁とのやり取りが濃密だったので、そこに少々うんざりしてしまいました。
女性がガッツリ絡んでくるBLは苦手です…
この作品、結構ヘビーで切ないものなのでしょうが、自分にはなんだかあっさりし過ぎでした。
気になるのは表紙の蜜柑!
どうしてもイケナイ物に見えてしまう…
これは狙っているのだろうか、もしくは
私が汚れているからそう見えるだけなのか…
電子書籍にて。
挿絵はありませんでした。
短編が2本収録されていました。
「月の裏で会いましょう」
病気で入院中の快人は、双眼鏡で他の病棟の部屋を覗き見るのが毎日の日課。
ある日、向かいの窓の病室に真っ赤な髪にピンクの靴下を履いた患者さんを見つけます。
その男は、看護師から「悪魔」と呼ばれていて…
孤独な少年 快人が、三島との出会いによって変わっていきます。
甘酸っぱい青春の1ページみたいな、国語の教科書に載っていそうなお話でした。
「夏草の檻」
主人公の少年がとても病んでます。
ロックオンされてしまった夏己がお気の毒…
見えない鎖で繋がれて、もう一生逃してもらえないのでしょうね。
暗すぎるお話でした。
第1話トライアル版です。
そのうち単行本が出ると思いましたが、価格も手頃だし、早く読んでみたかったので購入してみました。
高塚が外出する。
蝙蝠のアルは高塚の家から逃走するために人間に戻り、お肉をレンジで解凍しながらクロゼットで着る服を物色。
突然、高塚が帰宅。
気づいて逃げようとしたが、高塚に見つかってしまう。
第1話はここで終了です。
実は小説の方もここまでしか読んでいないのですが、自分が思っていたよりも漫画ではコミカルに描かれていました。
話の流れも自然で、とても面白かったです。
漫画はやっぱり手軽で読みやすいですね。
どの辺りまで続くのかわかりませんが、ラストまで続けて欲しいです。
でも原作の方も完結してないのですよね…
どうなってしまうのかわかりませんが、とりあえず単行本化が楽しみです。
仲良し四人組の一人、次郎に彼女ができてから、四人のバランスが崩れてしまいました。
ハチは馳男が好き
馳男は次郎が好き
次郎は彼女が好き
と、危うい関係。
仲間の一人、脇田は…特に何もありませんでした。
途中、次郎は彼女より馳男の方が好きだということに気づいたんじゃ…と思われるシーンがあったのですが、それは親友としての好きでした。(残念!)
陰ながら次郎を想う馳男が最後まで可哀相で可哀相で…
でもハチがいたから救われた面もあったので、ハチがいてくれて良かった…のかな。
ラストはハッピーエンドなのでしょうが、馳男のことを思うとかなりせつなかったです。
馳男はハチに絆されただけなのかと思いましたが、その後の書き下ろしでハチのことをちゃんと好きだということが確認できました。
書き下ろしでようやく良い読後感が得られました。
前半1/3は二人の高校時代の話、これがちょっと退屈でした。
残り後半は現在と過去が入り混じった話で、とにかく痛い!痛い!血生臭い!の連続でした。
西崎が乱交でボロボロにされるのを皮切りに、ひたすらヤクザにボコられます。
ボコられた後は長野の甘い介抱、そしてまたヤクザにボコられ…と交互に展開していきます。
このボコられシーンがかなりキツくて読むのが止まってしまうのですが、やっぱりラストが気になる…ということで、結局何回かに分けて読み終えました。
いや、そこまでして読まなくても…という感じですが(笑)
西崎はどうしようもなく自分勝手で、人を利用して生きていくことしか出来ません。
そして自分の身に降り掛かった災難は全て人のせいにします。
それがとてもお世話になった人でも。
ここまで突き抜けたクズはやっぱり木原さんの作品でないとお目にかかれないですね。
ラストはしっかりと書かれていなかったのですが、あとがきを読んで自分の想像通りだったので結構スッキリしました。
今回はイラストが自分に合わなかったです。
口絵は高校生なんだと思っていたら30歳のときのシーンだったので、なんだか二人の顔がしっくり来なかったです。
井戸さん嫌いではないのですが。
電子書籍にて。
挿し絵はありませんでしたが、表紙の二人は私のイメージよりも可愛すぎるので却って無くて良かったような気がします。
久しぶりの執着物だったのですが、全体的に楽しく読めました。
ただ、高宮が啓杜を監禁凌辱するシーンは凄く良かったのですが、思ったよりも短めだったのでそこに物足りなさを感じてしまいました。
二人の心が通じ合って甘々な日々を読むのも楽しかったのですが…
高校時代に啓杜が繰間先生に凌辱されるシーンは読むのが辛かったです。
できれば読みたくなかった…
その後の繰間先生の動向が少々気になりましたが。
✨葵居先生のBlogで番外編の「執着ブルーデイズ」を読むことができました。
高校時代の高宮視点のお話でした。