ボーイズラブという概念を超えてる作品でした。
未成熟な少年達の友情と葛藤と成長を描いた作品。
同性愛に対して自らも受け入れ難い思いを抱えつつ、迷っても進まずにはいられない若さ…痛いほどにリアル。
周りの大人たちの反応や心情も細かに色取り取りに描かれていて、本当に引き込まれる。
似て非なる思いを持ちながら、それぞれを取り巻く環境や容姿、自分を形成するものや優先順位の一つ一つの微妙な違いで、こうも道が別つなんて。結末は絶対に涙無しでは見られない。
主人公は女性らしい綺麗さを持った少年なんだけど、芯が本当に強くて、冒頭はそんな主人公がいじめられるシーンなんだけど、シュールでコミカルなタッチや主人公の臆さなさによって全然読みやすい。
それよりももっと痛ましい展開が何度も何度も待ってる。
これはハピエン厨もバドエン厨もギャフンと言う