初読みの作家さんです。
1話無料で読んで興味が惹かれたのと、苦手な薄幸で流され美少年という訳ではなさそうなので購入。
ただ、失礼ですが無料の部分が一番面白かったかも‥
やはりオークションでアラブの異国の王子に買われるという設定の物は合わないのか‥
合点が行かない所ばかりが目につきました。
内容はコメディ寄りで読みやすくはありました。
ただ受がなにかに卓越している訳でも、なくただちょっと暢気な大学生というだけで、美麗な容姿でもありません。
壺を買わされる辺りは少し疑問符が残りました。
なぜ攻は受に惹かれたのか?
「自分にはないものを持っている」
ってそんなことは人目でわかるのか?
攻の兄との確執の回想も長くそこで尺を取るの?と残念でした。
何度か同じような回想にページを割かれ‥最後の兄との和解も少し分かりづらかった。
売りであるはずのオメガバース設定もおまけ程度で生かされておらず、色気のないタイプの受けだからかせっかくのヒートもあまりドキドキしませんでした。すみません。
せっかくのオメガバースの醍醐味の番になるシーンもおまけの1ページのみでさすがに、駆け足過ぎるのではないでしょうか?
せっかくページも厚みがあるのに期待してただけに残念でした。
全体的に勿体無い印象です。
つらつらと辛口コメントばかりですみません。
ただ、絵柄は好きで上手い方だと思いますし、攻の王子も美形でキレイでした。
身を呈して受庇うシーンはとても素敵でした。
とてもさらっとしていたので、アラブものの入門書としてはとてもいいと思いました。
教師×元教え子。
レビューが高評価なので、手にとってみたのですがあまり心に残りませんでした。
受加藤の性格が苦手だからかな?
最初の押し掛け女房的な感じが少しあざとく感じて苦手でした。
あと攻の笠井もノンケの割にはけっこう流された感が強すぎるかな。
加藤に惹かれた描写がさらりとし過ぎていていて、何度か読み返してしまいました。
でも相変わらず絵は上手いし、モノローグが素敵でした。
笠井が加藤を温泉旅館に追いかけてきて
「幸せにするなんて、無責任なことは言えない。
だけど 加藤に起こる不幸を半分持ってやることはできる」
「先生…
オレのこと…好きですか?
「愛しいよ」
泣き崩れる加藤が印象的でここはとても好きなシーンでした。
よくも、悪くもゆき林檎さんらしくさらりとした印象になりました。
どこのサイトでも評価はいいのですが、わたしには合いませんでした。
他の方も仰ってるように、設定に大して新しさは感じませんでしたし攻が受に対して惹かれる要素も曖昧で入り込めませんでした。
コメディだし、そこまで深く考える必要はないと言われればそうなのですが…
後半の展開もそこまで事態にシリアスさを感じませんでしたし、ウーン…でしたね。
レーベルがレーベルだけに、エロさは満載でしたが、少しキャラが薄味で金貸屋と返済する青年との設定の割には悪人が全く出てこないのも個人的には空透かしでした。
ハッピーエンドが大好きであまり深く考えずにBLが、読みたい方にはぴったりだと思いますが、わたしには合いませんでしたのでこの評価にて失礼いたします。
前作「どうしても、触れたくない」のスピンオフ作品。
初出典は、同人誌で、高騰していて全部集めるのは…はと諦めていたのは何年前でしょうか。
そこまで覚えてなかったのですが、次第に記憶が蘇ってきました。
ドラマCDが出たので再読して、レビューしていないと気づいて慌てました(笑)
ヨネダさんが仰っているように、大きな事件も、心を痛めるような過去もありません。
ノンケ×ゲイのよくある、と言っちゃなんですが、物語です。
それでも、出口の3年に渡る小野田への片思いが成就するまでです。
ノンケの小野田が部下にお片恋をしていると知って、それが玉砕した時の出口の不器用なアピールに愛おしさがこみ上げてきました。
普段は営業職で、会話のノウハウなんて当たり前の出口がまるで高校生にでもなったみたいに可愛らしくて。
前作では、そつなくこなすキャラと思ってたらまさかのこんな鈍感キャラだったと、小野田といい…
二人が意識するまで。そして通うまでって昨今のBLじゃあ、そこまで丁寧に描かれていない印象でした。
でも、そこをヨネダさんはたくさんのページを割いて描いて下さった。
そこが、わたしはこの作品を評価している点です。
前作もそうだったんですが、男女ではありえない葛藤とか、障害を…
BLの初心を思い出させてくれるんですよねぇ。
出口隙のわたしとしては、出口のモテっぷりにひやひやする小野田をすがすがしい気持ちで見ていましたが。
そして、久しぶりに外川&嶋カップルも久しぶりに見れて本当に5年待ってよかった!!
個人的には、もっとHシーンにページを費やしてくださっても…とは思いましたが(笑)
かわいさんのコメディということで楽しみにしていました。
本編は、遊び人の丹羽が、大学時代淡い想いを寄せていた柏葉が取引先の自衛隊の音楽隊のポスターに載っていたことからお話は始まります。
設定は知らず、購入したんですがさすが、かわいさん!!設定がドツボでした。
自衛隊の音楽隊とかなかなか他の作家さんは考え付かないですよね。笑
コメディと言ってもドタバタする感じではなく、あくまで大人の二人の駆け引きがオペラをモチーフにしたキャラに柏葉が見立てたりといったり。
そこにまたかわいさんのセンスが光ったかなーと思います。
色っぽいシーンもほとんどありませんでしたし、ゆっくり二人の恋愛が楽しめたんじゃないかな、と。
個人的には星4つくらいの勢いなんですが、あまりに柏葉が男前で丹羽の手綱を積むので、実は柏葉×丹羽がよかったかな。
攻×攻クップルみたいなので、次は反対バージョンもお願いしたいです!
巷では評価が高いので期待しすぎたのかもしれません。
どうにも、物語の肝である主人公が攻の身代わりとなって特攻に行く理由が釈然とせず。
5歳の頃、初恋とはいえたった1回だけ会った人間の為に身を投げ出せるもんなのでしょうか?
読み進めるにつれ、理解できると思いましたがそれもなく。
産み育ててくれた家族との別れもあっさりと感じました。
そこが健気と感じる人もいるんでしょうが、この時代とはいえ主人公が達観しすぎている。
後半の攻が特攻に行く時主人公の右手をっていうのも正直引いてしまいました。すみません。
後半の番外編も糖度高めすぎてなかなかテンションあげれなかったかな。
やはり全体を通して戦争の悲惨さが希薄すぎたかな、と。
BLはファンタジーと言われればそれまでですが、遠くはない過去の時代背景をモデルにしているので、もう少し盛り込んでほしかったと思います。
いろいろ文句を並べましたが、作者の小物使いはとても素敵でした。
文章も繊細で情景が浮かぶようでした。
今後も楽しみな作家さんなのは確かです。