4人兄弟で2カップル構成。
長兄×四男
三男×二男
しかも4人とも超美形!
なんとも美味しい設定です。
『禁忌』とあるから暗くてシリアス物かと思いきや、何ともあっけらかんとしていること。
そう、禁忌は禁忌でも『薔薇色』なのです。
本人たちに罪悪感は全くありません。
むしろ、「いつまでもみんなで暮らせるからいいね♪」と喜んでいるぐらい。
両親も、可愛い息子たちをどこの馬の骨に攫われるよりは兄弟でまとまってくれた方がいいという考えだそうです。
う~ん、仁科家変態占有率100%
2章構成で、1章目に2カップルのお話が入っています。
H描写はそれぞれ1回ずつ。
でもその1回がと~っても濃くて長い1回なのできっと満足できるはず。
私は塁の厳しい躾がなんだかツボでした。
今どき波平でも言わないような時代錯誤のセリフが新鮮で、直を叱り付ける場面を何度も読み返しては笑いをかみ殺しています。
でもその甲斐あって、直は18時の門限をきっちり守り、23時には寝ているそうですww
2章目の『薔薇色の堕天』も好きだな~。
この章はHなし。
兄弟同士で嫉妬し合って兄弟愛を再確認する、というだけの短いお話。
実は「二男と三男の仲が直にバレる」という衝撃的な章なのに、薔薇色の4兄弟はどこまでいっても薔薇色でした。
最後は長男が「まあ、幸せだからいっか」と能天気にまとめてくれちゃってます。
そう、幸せならいいんです。
幸せなら何でもありなんです。
2巻では芸術家としての凪紗の方が多く出てきますが、相変わらずボケボケ街道突っ走ってます。
そんな凪紗に振り回されながらも天景が最後まで男前を崩さなかったのが良かったです。
何度か天景が凪紗を抱きしめるシーン、傷付きやすいくせに無防備で、真っ直ぐすぎて不器用な凪紗を包み込むその包容力が素敵だなぁ(//∀//)
凪紗も安心しきった顔してるし。
凪紗の周囲や過去が全く語られなかったのも良かったと思います。
その分好き放題に想像できるので。
恋愛感情に戸惑って泣くぐらいだから、これが凪紗の初恋なのかなぁとか、男同士の恋愛に偏見や躊躇がないのはゲイの友人がいるからなのかなぁとか。
お父さんとの確執も、今回はお父さんが折れてくれたから丸く収まったけど、陶芸以外はまるでダメな凪紗だから、今後もお父さんの冷徹なまでのマネージメントは必要でしょう。
そしてまた2人はぶつかるんだろうなぁ。
でもこれからは天景がそばにいるので、そんな凪紗をあやしつつ宥めつつ諭しつつ、うまくやっていけると思います。
そのお父さんですが、おそらく凪紗の恋心には気付いているのではないかと。
天景のお店のスタッフも2人の気持ちに気付いてますね、絶対。
きっと2人の周囲は、当人達以上にヤキモキしながら2人の行く末を見守っていたんでしょうね。
読後感がこんなにほっこりと温かい作品は久しぶりです。
欲を言えば、描きおろしのような、その後の2人の話がもっと読みたかった。
またどこかで2人に会えるといいな(^-^)
皆さんが仰ってる通り、とってもスローテンポな作品です。
スローというか、1巻では完全にストップしてる(;^_^A
でも悪い意味じゃなくて、その分2人の心情の変化にしっかりと付き合うことができるので、ストーリーやキャラ重視な方向け。
この作品の醍醐味はやっぱり何と言っても凪紗のキャラでしょう。
超天然で無自覚で意味不明な凪紗に、「小悪魔通り越してそれ罪だよっ!?」って何回ツッコミ入れたか。
芸術家って偏屈なイメージだったけど、純粋培養されるとこうなっちゃうのかもしれないですね。
理知的で常識人の天景が「もうどうだっていい」と世間の枠組みを壊してまで凪紗に夢中になるのもわかる気がします。
ほんの少しでも凪紗が狡さとか駆け引きだとかを見せていれば、決して天景の『特別』にはならなかっただろうから、やはりこの作品は凪紗あってのもの。
その凪紗がまた可愛い。
キョトンとする顔とかドギマギする顔が犬っころみたい( ´艸`)
今後の展開も気になりますが、次の巻ではどんな凪紗が見られるんだろう。
ワクワクしますo(^-^)o
ずっと読みたかった一冊です。
罪を犯したために死者の国に行くことができず、何度も転生し、結ばれることがないのに愛し合わずにはいられない…。
罪の起源であるエジプト編は、うー…ん、あんまり入り込めなかったな。
セシェンが美しいだけで全く魅力を感じなかったから。
聡明で年上の佳人という設定が生かされず、年上である必要もなければ聡明さのエピソードもない。
アケトのために身を引いて神官になったまではいいけれど、本当に祈りを捧げることしかしていないし、その後も頑なに拒みすぎ。
愛の言葉を溢れるほど受けているのに、それを「兄弟愛」と捉えた時には、どこが聡明なの?とツッコミが入りました。
アケトの、セシェンを手に入れるために王位を欲したり、国のため父王のためにいくら武勲を挙げても全く省みられない苛立ちなどが丁寧に描かれているだけに、お飾りでしかないセシェンが残念でした。
その次の古代中国編は、とても良かった。
ラストは号泣で、BOXティッシュを一箱使ってしまいました。
それぐらい泣けます。
光を失うことで紅蓮の愛を手に入れた鷹峻と、その肩に凭れ、幸せに満ちて安らかに永い眠りにつく紅蓮。
貧しくてもお互いを思いやり支え合って暮らす2人の姿は、一枚の静物画を見るようで、溢れるほどの贅沢に慣れ切った現代人には眩し過ぎます。
中でも、お正月に紅蓮が竹細工のトンボをプレゼントするところが素敵でした。
でも、前半の紅蓮はかなり醜いので、そこだけは覚悟しておいて下さいね。
靴下を脱がすよう命じるのが、紅蓮の「してもいいよ」の合図って( ´艸`)
そんな紅蓮に何故尽くす、何故貢ぐ、鷹峻!?
あ、前世の絡みで、愛し合うために生まれ変わってるんだから仕方ないのか。
今まで、強気でテクニック満載で絶倫の攻の話しか知らなかったので、前半の鷹峻のお閨のダメっぷりも楽しかったです♪
遠野くんは相変わらずの無表情だけど、田宮くんの愛は更に深まって、ラブラブ度が激増してる(//∀//)
そして、チビ遠野くんもやっぱり健在。
そりゃ対面しててもうまく言葉が通じないんだから、電話じゃ絶対無理だよ(>_<)
電話で伝えられなかったから、会ってちゃんと自分の気持ちを伝えようと夜の学校に忍び込む遠野くんに、男としての成長が見えました。
傷だらけになりながら自分に逢いにきたら、そりゃ誰だってエンジンかかってしまいますよねー。
常に遠野くんを《補給》したい田宮くんならなおのこと。
おいおい、野外だよ!
学校だよ!
しかも、野球部の合宿中だよ、田宮くん!
初の野外Hって事で、いつもより感じてる遠野くんが可愛い(//∀//)
遠野ママが登場します。
遠野くん以上に無表情で言葉少ななママに、ぞっこんな遠野パパ。
遠野くんですら読めないママの感情を即座に理解。
お似合いの夫婦だ(*^□^*)
きっと田宮くんと遠野くんもこんな夫婦(?)になるんだろうなo(^-^)o
男同士であることの悩みなんか全くなくて、ひたすらお互いだけを見つめてる2人が大好きです。
今回は2人で協力してゆうちゃんの恋をあの手この手で応援してます(動機は不純ですが。)
失敗して、ゆうちゃんに「帰って反省しろ!!」と叱られ、2人並んで反省してる姿にキュン倒れしそうでした。
そして、イケメン生徒会長とゆうちゃんの行方がとっても気になります。
続編では進展してて欲しいな♪
サイレント=知的でクールの図式を見事にぶっ壊してくれましたヾ(=^▽^=)ノ
喋るのが苦手で、感情表現ができない大人しい主人公が、野球部のエースに憧れていたらまさかの逆告白!
昔ながらの少女マンガの王道パターンですが、この2人なら王道走らず。
主人公の遠野くんはとにかく無表情。
一生懸命喋ろうとするんだけど、すぐ噛んでしまう。
そんな遠野くんを好きになったのは野球部のエース・田宮くん。
遠野くんの無表情に戸惑いながらも、誤解やすれ違いを乗り越えてゆっくりと2人で愛を育んでいきます。
喜怒哀楽や心の葛藤をチビ遠野で表していたのがとっても可愛くて新鮮でした。
伝えたくても伝えられない遠野くんと、それを汲み取って全てを包んであげる田宮くんは、本当にお似合いカップルです。
青春の1ページと呼ぶにふさわしい、キラキラと輝くような爽やかな作品です。
2人とも高校生なので、ヤルことはヤッてますが…(*/ω\*)
でも、そんなラブシーンも可愛らしく仕上がってます♪
どうしても好きと言えないから、田宮くんを描き続けたスケッチブック(10冊以上あるらしい)を見せることで自分の気持ちを伝えた遠野くんに、キュン死にしそうになりました。
同級生ものでラブラブ作品が大好きな方は、ぜひ一読あれ(o^∀^o)
この、おバカ具合がいいですねぇ(o^∀^o)。
バカだなぁほんと!!まじありえない!!でも最高!!と脳ミソ使わずに笑ってしまいました。
年下の嫁(攻)が一途で健気でほんとに可愛い。
家事も仕事も完璧!
恐らく、育児(ありえないけど、でもこの作者さんならそうとは言いきれないカモ…)も完璧にこなせるんだろうなぁ。
愛の営みを姑に目撃され(*/ω\*)、それから激化した嫁いびりにもめげずにひたすら夫を愛して…
そりゃ最初は拒否してた夫もメロメロになりますわ。
設定もお約束な展開も、とにかくくだらない、昔見たドリフみたいでとっても楽しかった(o^o^o)
この滅茶苦茶な結婚の立役者のおじいちゃんが、私は一番好きです。
久しぶりにAKIRAが見れた(//∀//)
ヒロヤとも憎まれ口を叩き合いながら、恋人として良きライバルとしてつつがなく続いているようで安心しました。
前作に比べてラブシーンも多いし満足!と言いたいところなんですが、ヒロヤのトラウマをつっつく脇キャラの出し方や、AKIRAがヒロヤに対して「音楽にもっと打ち込め」と怒る内容がワンパターンのような気がして、「またかよ!」と突っ込んでしまった箇所がいくつかありました。
私が前作を何度も何度も覚えてしまうぐらい読み返したせいかもしれませんが…。
この続編でやっとヒロヤの過去の傷が癒えた訳ですが、その時のヒロヤの涙とそれを静かに見つめるAKIRAが本当に美しく描かれていますので、一見の価値ありです。
超人気者のAKIRAとヒロヤが平気で2人揃って公衆の場に現れたりするので、週刊誌ネタにされなきゃいいけどなーと余計な心配をしてしまいました。
とにもかくにも、辛い過去を乗り越えた2人に、幸多からんことを。
「地獄の渡し守」の名前を持つカリスマバンド『CHARON』、それを率いるボーカルAKIRAを一瞬で虜にしたのは、中途半端に俳優をしている須永ヒロヤが何げに口ずさんでいた歌。
自身も天才だけにこの歌の凄さがわかるから、歌だけでなく次第に歌っていた人物も気になり始めて…。
そうしてAKIRAはヒロヤがかつてのカリスマバンド『ヌン』のボーカリストだったことを突き止めて、何とかヒロヤにもう一度歌の世界に戻って欲しいとあの手この手で攻め始めてしまうのですね。
恐らくAKIRAはヒロヤに一目惚れだったとは思いますが、それには気付かず、ただヒロヤの才能を失いたくないというミュージシャンとしての欲望のみで小細工をする訳です。
ヒロヤは有り余る才能で『ヌン』を率いていたけれど、それに追い付いていけなかったメンバーの1人が薬物に溺れた挙げ句に自殺という悲しい過去を持っているから、それ以来自分の才能が恐ろしくて、過去を一生懸命封印してたのに、何も知らないAKIRAが勝手に暴いてくれちゃったので、怒り心頭。
結果、AKIRAはレイプされて監禁されてしまいます。
でもAKIRAはそうして初めて、ヒロヤへの恋心に気付いたのですね。
音楽以外はからきしダメなAKIRAが可愛い。
まぁヒロヤも最初からAKIRAが好きだったようで、すぐに仲直りをしましたが。
話は暗く切なく儚げで美しいです。
『CHARON』も『ヌン』もビジュアル系バンドなので、メンバーが超美形(//∀//)
メンバーの信頼とか友情という言葉では語れない、絆の深さも心に染み渡りますね。
私は『ヌン』の生演奏を見ながら、「よく見ておけ。俺たちはあれを越えるんだ」と泣きながらメンバーに告げたAKIRAがプロとして格好よく、鳥肌が立つぐらいジンジンしました。
ヒロヤとAKIRAは最後はくっついたみたいですが、どちらも鬼のようにプライドが高いから、些細なことでケンカしまくらなきゃいいんだけど、と少し心配です(o^∀^o)
すっごい面白かったです!
無愛想で無口で真面目で純情一途な後輩攻めと、振り回されるペシミストな先輩受けのお話。
大手ゼネコンという華やかな舞台に繰り広げられる愛憎渦巻く…とは行きません。
攻め君にあるのは一途な愛だけ。
受け君にあるのは勘違いだけ。
ただそれだけで話が進みますが、攻め君が不気味なほど無表情で無口なので違和感は全くありません。
と言うか、そのコミュニケーション能力の無さは社会人としてどうなのよ、槙田くん!
エロもこれでもか!ってほどあります。
槙田くんが様々な玩具で受けを調教(本人は痛くないよう慣らすためだと思っている、本気で。)するのでその辺りの描写も楽しめますよ(o^o^o)
(受けが乱れる様を想像しながらネットで選んでたと告白するシーンがありますが、そんな妄想中でも無表情なんだろうな、槙田くんは。)
受けが自分の気持ちに気付いてからは、ただのバカップルになる2人も可愛らしいです。
それに、先輩の後輩に対する嫉みや劣等感・焦りなども丁寧に描かれていてドキドキしました。
自信を持ってオススメします!!
が、表紙がお尻丸出しなので、本屋さんで買うのは恥ずかしいですよ(>_<)