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「恋するインテリジェンス」最終回いろいろなけた

アラブの石油王もハリウッドセレブもお呼びでない武笠財閥の御曹司が
小さな家でちゃぶ台で食事して、一緒に買い物して一つの布団で寝て
思いがあふれて、がっつりプレゼン資料準備して告白。さらに、それが
まるで「一生尻に敷いてくれ」と言わんばかりの内容で、本気度が
想像以上でした。
深津君もかしづかれ守られるだけの「お姫様」ではなく、男気溢れる
思考の持ち主で、色任務への取り組み方への気合いがさらに上がっていて
武笠君をオタオタさせるには十分で、思いが通じてから針生主任のことが
より理解できたようです。
いろいろなことが回収され、すっきり。特に白戸君のところは丁寧に
掘り下げてあり読みごたえ十分でした。

丹下作品の美しい男たちは、どこかおかしみがあり、カッコいいけど
クスっとくるバランスがよく、愛さずにはいられないキャラばかりです。

次号で また「コミックス発売連動企画 官僚シリーズ4種ペーパー
応募者全員プレゼント」実施です。楽しみです。

心がささくれた時に読み返したい

すでに付き合っている二人は、受けの部屋の中では甘い恋人同志
だけど、学校ではしべらない、他人のふり、目も合わさない約束。 
まさに、二人だけしか知らないルール (萌える)
受けが強く望んでいるから、攻めはちゃんと守る

でも、そのルールを破ってしまうのは、我慢できなくなった受け (萌える)

攻めは、中学生の時に、女子とは友達にしかなれないと自覚し、
受けの走る姿に惚れてグイグイ行く (潔い)

皆に、恋人は神野(受け)だって言いたいくらい惚れぬいているが
受けが望まないので言わないが 結構 嫉妬する (萌える)

攻めの方が学力高いが、たとえ学校で話せなくとも受けと一緒の高校に
行きたいがため、ランク落とそうかと思っていたところに、陸上の推薦で
同じ高校に行けることがわかり内心大喜びの中三の受け (萌える)

心がささくれたり、疲れた時に 読み返してほっこりするにはとても
良い作品です。

健気だけど小ズルく明るい年上の人に執着ラブ

受けが 妻に逃げられた攻めの父親(従兄)のことが好きで、
気に入られたくて幼稚園児のころから自分の世話をしてくれる
様子を見ていて、それ込みのまま攻めが、高校生になってから
関係を迫ってきます。

この執着の果てに絡め取るような関係の話は、この作家さん
上手いです。

ドロドロし過ぎず、踏み出せない受けにふんぎるきっかけを与え、
それが 自分が腹黒となじられるような持って行き方だったとしても
「こうなったのは俺のせいだから」と受け止める覚悟を持っている
男前な受け。
そして、攻めだけをなじって自分は悪くないと言い続けるようなズルい受け
ではなく、しっかり受けを見つめて、受けとの関係をきちんと築く年上の
可愛い人。
特典ペーパーでも この受けは 素直に状況を楽しむ人だと言われてます

好きな人の妻になる人との会食の場で、布の端を咥えてギリギリして
くやしがっていますが、自分で「古典的な表現だ」って言っちゃってます。

攻めも受けも、この先もずっと続いていく予感がします。

地方の名家の坊ちゃんと家電量販店の店員の話は、もう少し振り切れていて
「女性用下着」と「変態」ワードが絡んできますが、明るく可愛い話でした。

アルタの恋の行方は?

「こい」を自覚し、互いに好きで一緒にいたがゆえ、王宮からアルタをさらって逃げたイル。
案の定、ただ連れ出すだけでは、あっという間に捕まって離れ離れに。

連れ戻されたアルタに、冷たいけれども的を射た言葉を投げつけ、アルタ自身が精神的に
成長するキッカケを与える番相手のトグト。ずっと愛情も関心も示してないように見えて、
外の世界に出て日の浅いアルタの自立を促しているように思えて「冷徹な敵役」とは
思えません。

アルタの結ばれる相手は、イル一択しか考えられなかった前巻と違って、トグトも有りか、
と思い直す巻でした。
はたして、次巻では、どうなるのか? ますます楽しみが募ります。

上質な男同士の恋愛に萌えました

中原社長は(攻め)三代目のぼんぼんで、料理にHに贅沢の楽しみ方も上手で、キキちゃん(受け)のことが大好き。
キキちゃんは、中原社長のお願いに引いたり、すごい顔したり塩対応しますが、何でもきいちゃいます。
社長は、本当に無理なことは言わないし、キキちゃんも「あんたのすることならなんでも平気だった」と。
そう、後半で、老舗優良企業の社長と、国税専門官の職業ゆえ、別離の危機を迎えるのです。
でも、ぼんくらだとかバカ社長と言われながらも、社長は切れ者でした。
仕事が大好きなキキちゃんがお咎めなしになるように、いい働きしてくれます。

セックスできなかったキキちゃんは、社長と気持ちの良いセックスで満たされ、社長は、キキちゃんとおつきあいすることで、ぼんくら三代目をちょっとまともにしてくれたとお母様に「そばにいてもらいなさい」と結婚を勧められるくらいに。お互いを好きで、好きを続けるよう頑張ってよかったね、
と本当によかったって思える読後感でした。