泣きました。。
岳を愛しく思いながらも、それゆえに岳の将来を考えて、
朝陽が葛藤する様は胸が張り裂けそうでした。
葛藤するだけでなく、朝陽は行動します。
朝陽の大人としての決断と行動に好感が持てました。
そこに行き着くまでの葛藤には読んでいて涙が止まらず。。
また、岳の生活環境が明らかになるにつれ、
岳の健気さが切なく、痛々しく、
彼の幸せを望まずにはいられませんでした。
夏生タミコさんは初めて読んだのですが、
文章が読みやすく、展開もうまく、物語にグイグイ引き込まれました。
恋愛ものではありますが、同時に、
人間ドラマを堪能させてもらったという感じです。
読み終えて、ひなこさんの表紙を改めて見ると、
この作品がうまく表現されていて、また胸が熱くなります。
青年にも見える大人びた容姿を持ちながら、
一般的な小学6年生よりも幼い言動の岳という複雑な人物を
的確に描かれていて、うまいな〜と思いました。