「 鈍色の空、ひかりさす青」の番外編の短編集です。
「鈍色のー」が基の絶望からそこからの救いを中心に描いた分、エロ要素がちょっと少なくなってしまっていたのですが、それを本書で補っていたのでとても満足のいくものになりました。
そもそも那智さんの刺青はそこまで健康被害を助長するものなのか…?(いや、刺青が体に良いか悪いかと聞かれたら確実に悪いとは思うのですが)と疑問を持ちつつも、それがなくともこの二人はかなりの歳の差。それを考えればこれから基と那智が生きていくうえで受け入れなければいけない現実と覚悟がきちんと書かれていてそこもいいなあと。その切なさにキュンキュンします(笑)
あと村瀬と島田、マサル達の遠くから心配し見守ってる感じもとても良い。
なんだかんだで、基と那智はこの愛すべき友人達に見守られながら、おじーちゃんになってもラブラブで長生きできそうな気がします。
あと、他の方のレビューで「酒気帯び運転!!」とあり、急いで確認したところ、見当を付けたシーンではどちらもタクシーに乗ってました。自分は最近電子書籍でこの作品を見たばかりなのですが、どっか見落としてるのかしらん…?