(ネタバレのみです、ごめんなさい)
セブンデイズを読ませていただき、イラストをとっても気に入ったので
宝井先生のこちらの作品も手に取らせていただきました。
わたしがBLに一番求めている「せつなさ」が
最初から最後まで通して散りばめられていて、
主人公が思わず涙するシーンでは、わたしもうるっと来てしまいました。
主人公は重度の潔癖症を抱える社長秘書さんですが、
ある時、心療内科に勤めるカウンセラーさんと知り合い、その方と一緒に
潔癖症を治していくための10個の項目に挑戦していくことになります。
途中、主人公の幼いころのフラッシュバックが現れるのですが、
その時にはどうやら潔癖症は発症していないようなのです。
どういったきっかけで、主人公が他人を汚いと思うようになってしまったのか、
一巻ではまだ語られないので2巻が非常に気になります。
本人は半ば諦めかけていた治療でしたが、
カウンセラーさんはハードルを小さくして、少しずつ彼が乗り越えられるように
心を割いてくれます。
表向きは不愛想で寡黙なカウンセラーさんですが、彼の行動はやさしさにあふれていて、
そんな彼にすこしずつ主人公の心が近づいていく過程がわかりやすく描かれています。
それだけに、
おそらく主人公への気持ちの変化に戸惑って距離を持とうとしたり、
本当に完治するために他の人との付き合いを進めたりした
カウンセラーさんの葛藤などを思うと、
胸がギューッとしめつけられたようになりましたTT
物語の重要な二つの謎…
10カウント目の項目は何なのか、
そしてカウンセラーさんが主人公に声をかけた理由なども
次巻以降に明かされていくようです^^
早く続きが読みたくて仕方ありません!!!TT
エロよりも心の動きのほうに重点をおかれる方には
ぜひぜひオススメしたい神作品です!!