榊さんが、「シグナル」に比べてヘタレになっている・・・。でも、恋愛に関して臆病になってしまって、という点では、こちらの方が榊さんらしいのだろうなあと思いました。
美山くんがが岡田さんにちょっかいを出した後、榊さんが岡田さんに対して「さようなら」と背を向けるまでのシーンは、何度読み返しても胸がギューっとしてしまいます。
感情のやりとりがリアルに迫ってきました。
表紙では榊さんの方が、岡田さんの手をギュってしているんですよね。
「嵐のあと」にちゃんと手をつなげてよかったな~と、表紙を眺めてはニンマリしてしまうのでした。堪能させていただきました!
以前、上下巻で出ていたものを持っていたのですが、処分してしまったので、改めて角川版を読んでみました。
以前と若干受けた印象が違ったのは、あとがきにあった「かなりの手直し」のためでしょうか。それでも、やっぱり耽美という言葉がしっくりくるお話です。普段貴族だのなんだのというのは、あまり読まないのですが、こちらは突然読みたくなる・・・というか、マクシミリアンとシュリルに会いたくなるのです。キャラクターが魅力的なんですよね。
読んでみると初期のBLってこんな感じだったんだよって勉強になるかもしれません(笑)。
最近少ない「耽美的」な世界が味わえます。3人でコトに至ってしまったり、痛いのが苦手でなければオススメです。
「恋愛年齢」の北斗部長は、タチがイマイチになって、受けてみたら案外よかったという感じで受けに回ったオヤジさんですが、考え方が乙女だ・・・。バリタチだったのに乙女だ・・・。
こういうキャラは初読みでしたので、大層ビックリいたしました。オヤジ道は深いです。
コミカルな中にも、攻めで部下の倉本を好きになっていく過程が描かれていて、毛色が変わった少女マンガを読んでいる気分になりました(笑)。
倉本も、部長が好きで好きでたまらないし、空回りしつつもバカップル一直線です。勢いがいいので、最後まで楽しく読み終えました。
「乞い願わくば」
こちらでビックリしたのは「お・・・オヤジにネコミミっ・・・!」
ちょんまげも初読みなら、オヤジネコミミも初めてで、まずそこに気を取られてしまいました。
お話としては、ちょっとだけホラーが入ったファンタジーです。猫又(黒星)×人間(殿様)神様×猫又(白星)の2カップル出てきましたが、受ける殿様が天然で素敵でした。攻めの黒星も、あんな殿様ならネコかわいがりもするでしょう。着物とちょんまげに意外と萌えました。あと、可愛がられるオヤジネコミミも素敵でした・・・。
こちらもハッピーエンドですので、安心して読めました。
おまけの小冊子は「恋愛年齢」のカップルですが、部長サカリ過ぎですよ・・・。嫌いじゃありませんけど。いや、むしろ好きですけど。
両方とも、テンポがよく読みやすかったです。
非BLの作品が大好きでしたので、そのもんでんさんがBL!?と発売日がとても楽しみでしたが、待ちに待ったかいがありました!
ひとつのお話が短いので、個人的には全体的に端折った印象がありました。
でも、やっぱりモンデンさんの描く男性はイイです~!!
身体のラインが男性以外の何物でもない!というのが大好きなので、大変萌えました。カラむときの、浮いたアバラとか、梅ちゃんのスネとか木島の手の甲の毛とかに釘付けでございました。
端折った印象が、と書きましたが、それでも「ああ、なるほどね、こういうところがお互い好きなのね」というのは分かるので、カラミがあっても唐突さはありませんでした。梅とカンジは友達から突然身体の関係でしたけど、読み進めば納得ですし。今度はじっくり長いお話が読んでみたいな~と思いました。
次のコミックスはいつになるのかなと、今から最早首が長くなってます(笑)。堪能させていただきました~♪