恋愛にトラウマを抱えたノンケの攻め×自分に自信が持てない童貞の受けのお話。
クラブで出逢ってワンナイトから始まる二人だったので「お互いよく知りもしないのにたまに体だけ重ね合っていつの間にか好きになるパターンかなぁ」と予想していたら全然違って驚かされました。
ここから一方的に攻めを好きになってしまった受けの努力と成長の物語が始まるのです。
途中あまりに受けの片思い感が凄く「そこまで拒絶するならのちのち面倒くさそうな童貞なんてなぜ抱いた?」とすら思った笑。けれどその理由を攻めが抱えた過去の恋愛のトラウマを交えて丁寧に示してくれました。2回目以降読み返すともう出逢った時には受けに惹かれていたのでは?とすら思うから面白い。
この物語は好きな人のために“成長し変わっていかなければならなかった受け”と“結果変わる必要がなかった攻め”という対象的な角度から徐々に交わっていく二人の純愛記録です。
表情のひとつひとつがとても丁寧に描かれていて、先生がこの作品にかける思いのようなものも感じました。この作品がデビューコミックスというのが未だ信じられません。
ですが私が1つだけ“物足りない”と感じたのはえちシーンです。頑なに拒絶してきた攻めが受けを好きで好きで仕方ないという必死になってる表情がもっと見たかった。これは私がこの攻めを推してるので残念だった部分というより欲からくるリクエストですね笑
この作品に出逢えたことに感謝します。
過去にそれぞれ人間関係で深い傷を負った年下アーティスト×美人ペットシッターがその後も2人を繋ぐ役割を果たす“犬”を通して出逢う物語。
首にタトゥーで鋭い犬歯のような歯を見せつけながら不敵に微笑むという表紙を見た時「凄い癖のありそうな攻めだな!」と思いながら少し恐る恐るコミックスを手に取ってみた。するとそんな心配やイメージはすぐに吹っ飛んだ。その無邪気な笑顔はまるで小学生の男の子みたいだ。あんなに鋭く見えた歯はニコッと笑うとチャームポイントにすらなっている。「あー完全にしてやられた笑」そんなことを思っている頃にはもうこの作品の沼に片足を突っ込んでいた気がする。
対する一見クールな美人受け。
読むまでは「攻めの強引さに押されていつの間にか好きになってたよくあるパターンかな?」なんて思ってたけど違った。
確かに攻めは積極的で受けはそれに押され気味だったけど、ちゃんと好きになった理由を過去の自分自身の傷と結びつけて私を納得させてくれました。
「やっぱり恋愛ものは好きになる理由を示して読む側を納得させてほしい」
これは私が作品を面白いと感じるかどうかでとても重要視してる点なので凄く良かったです。
受けの傷の要因となった“過去の男”もクズだけどこれまたイケメンで萌えた笑
えちシーンも序盤から描き下ろしまで一通り見ると受けの成長日記を見ているかのよう!笑
「あの頃の恥じらいとは??」と問いたくなる笑笑
出逢わなければお互い傷を負ったまま過去を精算できないで孤独に生きていったであろう2人(プラス1匹)が織りなす心温まる成長ストーリーを是非1人でも多くの方に知ってほしいです。