kiiiiiiさんのマイページ

レビューした作品

女性kiiiiiiさん

レビュー数1

ポイント数7

今年度995位

通算--位

  • 神0
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立1
  • しゅみじゃない0
  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 小冊子
  • GOODS
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

作品はすごく素敵。でも“設定の出どころ”に違和感

ランキングでよく見かけたので、1・2巻まとめて購入しました。
暁臣と尊の関係性もとても好みで、読んでいる間ずっと楽しくて「これはハマるな〜!」と思いました。

ガイドバースに触れるのは初めてで、設定が気になって少し調べてみたところ「センチネルバース」とほぼ同じ設定だと知って、正直かなりショックを受けました。
(作中では「センチネル→センサー」とされていますが、他の用語や設定はそのままで、作者さんご本人も「基本同じ」と話されていました。)

センチネルバースは、海外ドラマ『ザ・センチネル』をもとにファンダムの中で発展した設定で、元のドラマに登場する固有の単語や仕組みをそのまま使っています。

本作品もその元作品由来の単語(ゾーン、ガイド、スピリットアニマルなど)がそのまま登場しており、単なる“似た設定”というより、ほぼ派生的な利用(〇〇パロ)に近い印象を受けました。

ネット上の創作活動で楽しむ分にはまったく問題ないと思います。
ただ、商業作品として出版されていることには、どうしても引っかかりを感じてしまいました。

こうした形が常態化してしまうと「少し名前を変えて“バース化”すれば、どんな作品の設定も使えてしまう」という空気を生みかねません。
そして本作のように、元の作品にしか存在しない“固有の単語”までそのまま使ってしまうと、それはもう“設定の共有”ではなく、“創作の借用”に近いのではないかと感じてしまいます。

私は元のドラマを知らないのですが、もし自分が知っている漫画やドラマの独自の専門用語や設定が、そのまま「〇〇バース」として商業BL作品に流用されていたら、多くの人が「それは違うんじゃない?」と感じるはずです。

作品自体の完成度は本当に高いと思うし、二人の関係性はとても魅力的でした。
だからこそ、「既存の作品の用語をそのまま商業利用してしまっている」という点がとても残念です。

法的に問題がないことは理解しています。
ただ、バース系の共通設定が流行している今こそ、“ファンダム内で生まれた共通設定”と“特定作品の独自要素”を区別して扱うことが、魅力的な設定と世界観、それに固有名詞を与えた元作品へのリスペクトではないでしょうか。

作品そのものは本当に素敵だっただけに、この点だけが惜しくてなりません。