最初は琉笑夢の言動が多少怪しいものの、ほわほわした恋模様を楽しんでいたのですが...
上巻半分を過ぎたあたりからどんどん雲行きが怪しくなり本当にヤンデレ、ヤンデレを極めておりました。
重い話や流れはあるのですが、会話のテンポが良く受け手である春人のツッコミでクスッと笑える部分も多くありヤンデレの中でもどこかホッと出来る部分がある描写が印象的でした。
琉笑夢の暴走にも「なんで分からないんだー!?」と春人の方に感情移入をしまくってしまいました(笑)
後半の暴力的な描写は本当に容赦がありませんが、お互いの「なんでわかってくれないんだ」「愛されているのか不安」という殴り合うような行為でしか探れない不器用なぶつかり合いが(ほぼ一方的ではありますが)、行っている内容は本当に酷いですが琉笑夢と春人の愛の探り合いを本当に繊細に描かれていて胸が苦しくなりました。
乗り越えた後も全部が全部すぐにはお互い変われない、それでも少しずつ...という展開がとてもリアルだなと感じます。
ヤンデレという基盤はありますが、最後まで拝読させていただくと不器用で勇気を出せない2人の大人の純愛物語だと思います。
あと2人の周りの人間関係がとても素敵で癒されました。
徹底的な愛な物語です。おすすめです☺️