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女性みなづきゆうなさん

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幸せ家族!

お互いのことを徐々に理解していき、3人でいることに心地よさを感じていた大沢。しかし、再婚する元妻から一人娘の千都を引き取りたいと言われ、知らせることが出来ないままに、別れの日は近づいてきて…。
大沢が、千都を手放したくないけれど、千都のためを考えて苦しむ姿が本当に切なかった!千都を怒るシーンは、すごく「お父さん」でじんときました。
吉岡は、上巻では見えにくかった気持ちがや本心がよく伝わってきました。特に番外編や書き下ろしで、恋愛にルーズだった原因や、大沢への執着が見れたのがよかった!
母親に引き取られて、居場所がない千都がすごく苦しかった…!紆余曲折あったから、三人で川の字になって眠る場面や、その後の溌剌とした表情にすごくすごく感動しました!あとやっぱりお父さんのこと、本当に大好きなんだな、と!吉岡にすぐに懐いたのは、吉岡が扱い上手だったからだけではなく、大沢を認めてくれたからだというのは涙。
母親も、店長の言葉が全て語っているように、ただ嫌な役割として描かれたわけではなかったので後味も悪くなかった。

恋愛にルーズなはずの吉岡が、大沢に惹かれ続けていたのは、吉岡の育った環境のためもあったのですね。だから頑張る大沢を支えて、吉岡もそれに応えて…自然に惹かれあっていく二人の姿に素直に好感を感じました。
吉岡も大沢も、二人(三人?)でいることで、足りない部分が補え合える、素敵な相手と出会えたんだなぁと。さらに本来BLカップルでは得られないはずの、「家族」という幸せが得られて、本当によかったと思えるお話でした。特に吉岡にとってはこの上ない幸せだろうと…!千都へのお弁当と髪型の力作具合にもそれが現れていますね。笑 四コマもありましたが、吉岡は千都を溺愛しそうですね。しかし、この3人の生活は楽しそうだ、羨ましいwしかし千都はどこまでわかっているのかww
本編でしっかり完結されているけれど、番外編、書き下ろしがあることでより深く心情が理解できて、その後の3人の幸せな暮らしがイメージできました。吉岡はこの先「キモチ悪い顔」が増えるんだろうな!ただ、ラブラブ、エロなものももちろん萌えるけれど、意味がしっかりとある番外編、書き下ろしだったなぁと。上下巻全体で一作品としてとてもよかった!麻生さん作品の中では、1番好きな作品になりました。

甘えられない大人

一人娘の千都を男手一人で育てながら、小料理屋で働く大沢は育児に仕事にと忙しい毎日を送っていた。一方、小料理屋の常連吉岡は、恋多き男で、近頃は大沢にまで誘いを入れている。吉岡の恋愛感に疑問を隠せない大沢だったが、ある日、託児所から千都が熱を出したという連絡がきて…。
受けの大沢は、離婚時の言葉が原因で、甘えヘタで不器用。周りに迷惑をかけまいと、頑張り過ぎてる姿が苦しかった。
攻めの吉岡は、恋愛にルーズだけれど、その実優しくて頼りになってずごくマメ!千都の髪型上手に作れるのもかわいい。
あと大沢の一人娘・千都ちゃんがすごくかわいかった!すごく健気で、お父さんのことが大好きなんだなっていうのが伝わってきました。吉岡に手懐けられてるのもかわいかった。笑

一人で空回っているのでは、と悩んでいる大沢に、頑張りを認める、安心できるような言葉をかけている吉岡のやりとりにすごくじんとしました。そうして、人に甘えるのがヘタな大沢が、段々と甘えられるようになるようすもすごくよかった!
また、大沢に頼れという吉岡もまた、肝心なときは人を頼れなくて…という、ある意味で似た者同士な二人だったんですね。

そこから、二人がどうなっていくのか、また吉岡の人となりがどう形成されたものだったのか、が下巻で明らかになっていくわけです。

定番だけど萌える!

かつて「神童」と呼ばれ進学校に合格した海と、その海を追いかけてなんとか合格した修平。しかし高3の現在までに、二人の立場は見事に逆転してた。それでも修平が海にべったりなところは変わらず、進路を決める時期になり…。
受け海は、修平大好きなのに気持ちがなかなか自覚できずに反発したりとかわいかった!「いつか置いていかれるくらいなら~」という海の心情も理解できたし、切なかった。「俺を離すな~」の告白部分は男前だし!Hシーンと描き下ろしでは誘い受けでかわいい。でも、進路はもうちょっと慎重に決めたほうがいいと思うw
攻め修平は、海への執着がすごい。全ての行動の根源に海への思いがある。頭いいけど、人を好きになって必死になる姿には好感がもてた。「よく考えてよ~」という台詞も、今までの色んな想いがこめられているんだろうな、と。想いが通じて喜ぶ笑顔も、本当に可愛かった!
このお話大好きです!真新しい展開はないけれど、海の葛藤が伝わってきたし、修平の海への思い入れの深さも見てとれた。初めてのキスシーンは二人とも本当に幸せそうな表情でじんときました。文化祭でのメイドと執事な二人もかわいい!海の接客態度に爆笑でしたw
描き下ろしの12年後の二人も幸せそうで何よりでした。それまでの波乱万丈という彼らのお話も是非読んでみたいものですが!

同時掲載「舞台裏ヒーローズ」。文筆業の原が酔っ払って迷い込んだのは二丁目。そこで声をかけられた男に突然キスをされて咄嗟に逃げ出すも、テレビ局で再会し、しかも代理で脚本を書くことになった特撮ものに出る俳優だという…。
売り出し中の俳優×脚本家のお話。脚本に悩んだ原を、青木が公園に連れ出して気分転換させるシーンがかわいかった。
でもホチ子さんがおっしゃるように、こちらは収録しない方がよかったかな。「コイノヤマイ」が綺麗にまとまっていたので、読後感を邪魔された気分でした。なければ「神」でもよかったかも。

続編希望

親の再婚で兄弟になった陽多と遼一。遼一は陽多と仲良くなろうと、多忙の母に代わり家事をして何かと構うが、陽多は打ち解ける様子はなく…。
受け陽多は絵に描いたようなツンデレ。ゲームオタクで友達いないwでも遼一に反発する姿はかわいかった。風邪で心細くなって素直になるとこも。
遼一は優しいお兄ちゃん。家事は完璧、仕事もできる、帯に書かれていた通り、とても便利かと。笑
可愛いお話でした。定石通り、段々陽多が遼一に惹かれていて、けれど素直になれないという。大きな萌はないけど、安心して読んでいられたかな。
ただ、皆さんおっしゃるようにラブが足りない!続きがあるならこれでもいいけど…。普通に兄弟愛としても読めてしまう。お風呂とかお着替えとか美味しいシーンはあったのに、「きゅん」もなかったし。
陽多の友達になる桐野も結構よいキャラだったから、もっとでしゃばってきてほしかった。
志野さんのブログに「とりあえず締め」というお言葉があるので、続編を期待していいのかな…?
おまけで付いていた描き下ろしペーパーは、陽多が遼一にお弁当を作ってやる…という内容でした。

バーテン最高

小さなバーのマスター一馬の店へとやって来た、外人商社マンのドレイク。いかにもエリートといった風かと思いきや、気さくで酔うとエセ関西弁を話すドレイクに好感を抱いた一馬。その後ドレイクは店の常連となるが…。
受け一馬が、次第にドレイクに惹かれていく様子がめっちゃ可愛かった!酔っ払ってドレイクに絡む姿も!笑 あと単純に見た目が好みで、黒髪でバーテンで意味わからん萌えました。
攻めドレイクは、大型ワンコ!ちらっと見せる計算高い表情がさらにいい。一馬への愛がひしひしと伝わってきた。笑 一馬を忍者と勘違いしてるのには爆笑。
正直本庄さんは昔何作品か読んで、暗い…えろい…と正直苦手意識があったんですが(すみません)、久しぶりに読んでとてもよかった!
外人ドレイクのくさい台詞と、それに一馬が不器用ながらも一生懸命答えるという二人の姿ににやにやしました!
Hシーンも、ちゃんとえろいけど、かわいくて大満足です。

同時掲載「雨にも迷わない」。高校時代、親友啓介を好きだった建太。しかし、好きな人を問われとっさに啓介の恋人の名前を答えてしまった。大学生になり啓介とは親友であり続けていたが、その嘘はずっと吐き続けていて…。
キャラもいいし、気持ちを秘め続けた建太も切なくてよかった。でもいかんせん、お、重い…暗い…。建太がかわいそうすぎる。最後のページのイラストで救いが見えたのはよかった。でもどうせならそこを漫画にして、すっきり終わらせてほしかった。

まるでギャルゲー

母の再婚で5人兄弟となった昭人。新婚旅行で両親のいない中、昭人は兄弟と仲良くなろうと奮闘するが、長男真幸に「お互い干渉しないのがこの家のルールだ」と釘を刺されてしまい…。
受けの昭人は、くせもの兄弟相手に必死に世話を焼くよいお母さん。真幸に対しては健気で、気持ちを自覚してからの切ない表情がよかった!
攻めの真幸は、超堅物で家長代理を主張しておきながらやらかしたというw家事がヘタなのがかわいかった。
まず読んで感じたのが、どこのギャルゲーww長・次・四男に加え、叔父にまで手を出される昭人!!お風呂でちょっかいかけられたり、「(手を)舐めて」と言われて素直に舐めたり、ベッドや床に押し付けられたり、もっと抵抗できるだろ!
昭人と真幸がお互いなぜそこまで気持ちが盛り上がってるのかもよくわからない。四男・薫との方がよかったかな。

書き下ろしは抜きっこ止まり。昭人の誘い受けが可愛かった。

最強★恋敵 コミック

RINO 

かわいいヤンキー

ヤンキーの智晴は実は気弱でかわいいものが大好きという素顔を持っている。子供の頃、そうした性格や、体の弱さからいじめられていた智晴をいつもかばってくれた辰巳。強くなった今も辰巳への想いを秘めていた智晴だったが、生徒会長の桐谷とキスしているところを目撃してしまい…。
受けの智晴がかわいい!ヤンキーなのに、飼育小屋のウサギに名前付けて可愛がってたりww意地っぱりで桐谷にぎゃんぎゃん吠えてるのがかわいかった。
攻めの桐谷はよくいる眼鏡の意地悪攻め。笑 辰巳のことで嫉妬する姿はかわいかった。でももう少し取り乱す姿も見たかったかな。桐谷態度はいまいち腑におちなかった。

「恋になる条件」。平野と榎本は10年来の友人だが、平野は榎本の女性関係にいい加減なところには疑問を抱いていた。しかしある日、榎本の財布に入った自分の写真を見つけてしまい…。
この話はかわいくて好きでした!榎本が平野への気持ちを証明しようと頑張る姿にきゅんとしました。

「アイドルと呼ばないで★」。超売れっ子アイドルの瑞希だったが、最近マネージャーの吉田が冷たいことに不満を抱いていて…。
吉田が自分を商品としか見ていないのでは、と悩む瑞希がかわいかった。吉田は大人げなさすぎだと思いますww

「ヒミツなカレ」。大学内で有名なクールビューティー、東城に告白し、付き合うことになった北原だったが、ラブラブになれずにいて…。
北原健気!東城もかわいいけど、やっぱり写真引き伸ばしてるのは引くと思いますwwそして東城が受けでびっくり。逆かと。

スポコンラブ

サッカー部で抜群の実力を持ちながらも、生意気な態度で周りと衝突ばかりする1年生の桐山。その彼が部長の奥野に告白されているのを偶然見てしまった日野。日野は奥野の気持ちが理解できずにいたが、他の部員ともめた桐山の面倒をみることとなり…。
受けの桐山は典型的なツンデレ。でも意外とウブで、度々頬を染める姿がかわいかった!かと思いきや、決定的な場面でのアプローチは桐山なとこもよい。
攻めの日野は愛想はないけど、部内を冷静にまとめるよき先輩。次第に桐山に陥落して戸惑う姿がかわいい。でもいきなりチューはどうかとww
サッカー漫画並みにサッカーを中心にお話が進んでました。でも以前から真剣なサッカー少年のBL読んでみたかったからうれしかった!
BLは恋愛を中心に描くものだけど、男同士だからこそ、スポーツを通じて絆を深める展開も多いにありかと!日野が桐山のために頭を下げる場面はお気に入り。
でもやっぱりラブがちょっと物足りなかったかな。あとがきの初デートは、漫画で見たかった!

同時掲載「おいしい同居の始め方」。高校時代の同級生真広の元で居候していた沢谷。しかし沢谷は三ヶ月前突然姿をくらましたと思いきや、再び突然押しかけてきて…。
「同居の始まり、恋の始まり」と併せて、高校時代からの二人の想いがじっくり描かれていて可愛いお話でした。
沢谷を想うがために、現状を変える勇気が出なかったり、不安になったりする真広がかわいかった!あと、気持ちが通じてからの沢谷も真広にめろめろでかわいかったー。
あとがきで志々藤さんもおっしゃってましたが、タイトルの割りに食べ物がいまいち絡まなかったのは個人的にはちょっと残念。笑

可愛いけれど切ない!

書店店員の芹沢はある日強面の大学生ケイトに出会う。初めはその迫力に怖がっていたものの、書店で会話を交わすうちに外見とは違う、ケイトの内面の可愛さに気付いて…。
発売して大分経ちますが、お気に入りなのでレビューします!

受け、芹沢はチビでそばかすで過去ひも同然のダメ男とばかり付き合ってきた。その経験がある分、奥手なケイトを引っ張っているのが可愛かったー。余裕があるふりをしたり、誘ったりするのがたまらなかった!攻めより経験豊富(淫乱とかではなく)な受け最高。自分に自信がもてないせいで、ケイトに正面からぶつかれずに苦悩する姿はすっごく切なかった!
攻め、ケイトはその迫力満点の外見と大人しい性格が原因して、実は超乙女!恋愛慣れしてない分、必死に芹沢にぶつかっていくところや、スキンシップ過多で、本当に芹沢が好きなんだなーとにやにやしました。乙女なりに、きちんと芹沢を支えるとこはかっこよかったし、「ハッピーエンドの恋をしてね」はすごくよかったー。書き下ろしで迫ってるとこも可愛い。

全体的にほのぼのラブコメで、読んでて幸せになれる本でした。それでも、二人が一生懸命悩んで、ぶつかって、愛情を深めていくようすも丁寧に描かれていたので切なさもすごく伝わってきた。結局何にも出来ない、と芹沢が泣いちゃう場面は感動して一緒に泣けてしまった。
キャラクターもお話の流れも素晴らしい、甘さも切なさもじっくり描かれている、本当に良い作品だと思います!

気持ちがしっかり描かれている

セフレとラブホテルから出るところを、生徒の斉藤に見られてしまった国語教師青木。何か言われるのではとビクビクしているところ、斉藤から告白されてしまう。突き放そうと思うけれど、昔飼っていた犬に似た斉藤を無下にできずにいて…。
攻め斉藤は本当に大型わんこで可愛かった。煮え切らない青木に押し捲ったと思えば、不安を感じて引いたりと、一途に青木を思う姿がよかった。
受け青木はいやーじれったい!ちょっと斉藤が憐れに思えました。でも斉藤に本音を打ち明ける場面は切なくてよかった。
二人の揺れ動く心のようすが丁寧に書かれてました。あと、生徒×教師の設定を生かして、テストの答案を通してやりとりするのが可愛かったー。

同時掲載「夏ノ小路坂上ガル十年目」。高校時代に恋人同士だった滝川と中村。滝川の東京の大学への進学とともに距離が出来、別れてしまった二人だったが、十年後に再会して…。
このお話大好きです!高校時代の姿が現在の姿と交互に描かれているので、その当時の幸せな出来事、切ない別れを通して、現在の苦しむ気持ちがすごくよく伝わってきました。別れるきっかけとなった坂で、やり直そうと引っ張る中村は本当にかっこよかった!精神的に強い受け可愛い。
お話のキーとなる坂がとても印象的で、切ない場面を描いていました。
本編が切なかった分、書き下ろしでの二人のラブラブっぷりが本当に幸せいっぱいでよかった!読んでて一緒にうれしい気持ちになれました。笑
あとカバーは是非めくってほしい。切ないシーン台無しのイラストに爆笑でした。

新人作家さんのようなので、これからの作品も楽しみです!