絵柄の美しさに勢いで購入してしまいました…
ライバルという関係性からお酒が入り流れでカラダの関係へ…そこからいわゆるライバル兼セフレという形になるのですがあくまでも大人なのでケンカップル的な方向にはならず(そもそもライバルだからといって不仲ではなかったわけですし)オンオフ分けれるところが社会人BLの強みですよね
そういった関係の中でじわじわとお互いを知っていき真の意味で惹かれあっていく感じが伝わります
お互いに無いものを持っているところや、自分のコンプレックスを跳ね除けてくれるような関係で、個と個として認め合い心を通わせていく過程が1巻という限られた話数ながら丁寧で見やすかったです。
付き合ってから甘々オーラが出ちゃう時藤は可愛らしかったです。
受けが女々しいとかではなくしっかりライバルとして強気な部分を持ち続けるところがこの作品の魅力的な部分のひとつかなと思います。まあ女王様という意味では受けらしいのかもしれませんが笑
先生と生徒、そして初恋という組み合わせ王道ながらやはり良いですね
初恋に至るまでの段階が丁寧で非常に入り込みやすかった
一目惚れどころか寧ろ隙がなくて苦手な先生のダメな部分が見えてから段々と興味を持っていくその過程に違和感がなく納得感がありました
先生側が下手に鈍感では無いところも良くて、ただ先生だからこそ若者の一過性の可能性が高い恋愛を否定するのも理解できるし、理性があるのも個人的に先生として高評価!と思いました笑
生徒側も生徒側でちゃんとしているというか、先生側の立場を理解していたのも良かった
両者とも恋愛脳では無いというのが個人的に作品の世界に入りやすかったですね、それはまずいんじゃ…という段階が無いのが先生と生徒モノでありながら見やすかったポイントです
先生の言うことを理解するために他の男性とお付き合いしたということで確かに「君の初恋が終わる」というのも納得です、まあ結果的に初恋が報われるわけですが一度は終わるというのもなんともリアル
全体的に質感がセピアのようで、その雰囲気と絵柄がマッチしていて非常に読みやすかったです
BLをあまり読まない人でも嫌悪感さえなければ読めるようなそんな作品だと思います