若菜メイさんのマイページ

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女性若菜メイさん

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イラストは可愛いかった

 人気者のイケメン×平凡キャラ。
 BLだけでなく少女漫画でも王道の組み合わせですが、主人公が「友達のいないぼっちキャラ」以外の個性がなさすぎて、それなのに修学旅行で同じ班になったことをきっかけにこれまで喋ったことのないイケメンが好意を匂わせてぐいぐいくるので、なぜ好意を持っているのかわからずストレスに感じました。

 修学旅行は自分も関西だったので、当時を思い出して楽しめるかと思ったのですが、こちらも情報が少なすぎます。泊まっている宿泊施設も、「旅館」であることしかわからず、具体的な料理の描写もない。観光施設も、BLなので具体的な施設名を出しにくいのかもしれませんが、「鹿がいっぱい」いて「本堂」や「目を見張るほどの美しい庭園」があることしかわからない。
 映像が全く想像できないので、絵のない漫画を読んでいる気分でした。おじさんにセクハラされる話よりも、もう少し情景描写に力を入れてほしかったです。

 それ以外にも、受けがテーマパークで迷子の子をインフォメーションセンターに連れて行くのですが、母親がいるのに子供は男子高校生から離れず、ヒーローよろしく現れた攻めが優しく諭してようやく母親だと認識するというのは、かなり無理があります。世の中のお母様方が可哀相です。
 ホテルの手配ミスでベッドが一つ足りず、攻めと受けが一つのベッドに寝るというのも、恋愛イベントを発生させるためだけの展開のように思えて全くキュンときませんでした。修学旅行生が泊るくらいの大きなホテルなら、エクストラベッドくらいあったのではと思います。

 こうなると、攻めはなぜ受けのことを好きになったんだという疑問が読み進める原動力になるのですが、攻めは「一緒のグループになったら、日置のこと知れるかなって」と発言していて、じゃ、好意があったのではなく、知りたいからあれほどぐいぐい来てたってこと?と理解に苦しみました。最後は攻め視点でしたが、困っている女の子に攻めがペンを貸したのを受けが見ていて、攻めのことを聞かれたときに受けが「優しそう」と答えたことが、受けに興味を持つきっかけになったようです。
 本人曰く、気になったものに没頭しすぎる性格だそうですが、なぜ、モテメンで友達も多い攻めが受けにだけ恋愛感情を抱いたのかは、結局私にはわからずじまいでした。
 二人の関係を友情ではなく恋愛に発展させるにしても、ベッドが足りないとか間違ってお酒を飲んだとか、そういう偶然の要素に頼るのではなく、もっとキャラの魅力を主軸にしてあるお話のほうが好きなので、私には楽しめる部分が少なかったです。
 イラストはどれも可愛かったです。

志摩くんwww

夏休みに沢渡君ちに志摩君が行く話。志摩君の天然ぶりが炸裂して面白かったです。
サッカーで優秀な上と下に挟まれているせいもあり、次兄が反抗期真っ只中ですが、特に気遣うことなく一緒にお風呂にまで入ってしまう志摩君www
そしてキスしているところを見られてしまうのは実家あるあるですね。志摩君がキスだけで我慢できるわけなく、同じ家に弟妹がいる中でそれ以上もがっつり致してました(最後まではしてない)。
次兄君はコンプレックスもあり、「強いチームでベンチにいるよりは弱いチームでチヤホヤされたい」というスタンスを取っているのですが、たぶん自分でもそれをカッコ悪く思っていて、志摩君の「今は佐渡にモテたいからサッカーやってる」という発言に毒気を抜かれて、ふっきれたようでした。

その後はサッカー強豪校に転校した次兄君の話。怪我をしてマネージャーになった先輩にマッサージついでに色々されてました。

三話目は『ササクレ・メモリアル』の攻め、三田さんのおじさんの話。誘い受けの友達に酒の勢いで乗っかられていました。

短編のオムニバスなので読み応えという点では少し物足りなさはありましたが、絵が綺麗なので萌えはたくさんいただきました。
欲を言えば、『ササクレ』シリーズは『クロニクル』が一番好きなので、その二人が出てこなかったのが残念でした。

お騒がせセレブの受けが可愛い

メカニック×F1ドライバー。
受けに押される形で二人は付き合っていて、攻めのJ.Jが一方的に別れを告げるところから話が始まります。受けのリオがいわゆるお騒がせセレブでかなり我儘でマイペースな性格なので、ついに攻めが愛想を尽かした、というのが別れの理由でした。別れて以降、リオはレースでも不振が続き、ヨリを戻そうと奮闘しますが、J.Jの気持ちは固く、他のチームに移籍してしまいます。ただ、J.Jもリオを嫌いになったわけではないので、本気で後悔して泣いて謝る彼を見て、最後は絆されます。
 誘い受けはあまり好きになれないことが多いですが、こちらのリオはあざとさがなく、後悔して必死になっている姿を見ると、応援したくなりました。

飛べない天使 電子 コミック

Wang Tao 

じんときた

 血の繋がらない甥×叔父。

 叔父の冬馬は親の再婚によってできた義理の姉夫婦に財産をだまし取られ、割れたビール瓶で腹を刺された上に子供だけを残してとんずらされます。一命を取りとめた冬馬は、「親が奪った金を返せさせる」という目的で甥の伊月を育て、経営している芸能事務所に所属させます。

 復讐と償い、という暗い絆で繋がった二人でしたが、伊月は出会った頃から冬馬に憧れを抱いていて、俳優として芽を出していくにつれ、その執着を露わにしていく、といった話でした。冬馬も彼を育てていく間に復讐心はいつのまにか消えていて、伊月が心の支えになっていたように思います。
 伊月の恋情を拒み切れず関係を持ったものの、事務所を立ち上げる際に金を貸してもらった相手からそのことを嗅ぎつけられ、それをネタに事務所の経営権を渡すよう迫られます。伊月のために、冬馬は伊月を手離すことを決意しましたが、伊月は事務所を移ってからさらに俳優としての評価を上げ、最後は叔父への気持ちを世間にも明らかにします。

 傷ついた二人がお互いを守り合う姿にじんときました。

まんまと泣かされた


 子供の頃に呪いをかけられたが失敗し、夜だけ怨霊の類が見えて半狂乱になる王弟×両班の庶子として生まれ、食べ物もろくに与えられず墓守をしてくらす青年のお話。

 墓守のミョンハが王の義父(王妃の父)の陰謀により、背中に鬼門を開くための術式を描かれ、王弟であるサホンの元に送られるところから話が始まります。ミョンハの背中に描かれた術は、鬼門を開き、王弟にかけられた呪いを完成させるためのもので、その術式の効力でサホンとミョンハは自分の意志とは関係なく互いを求めるようになります。それを知ったミョンハは、サホンの呪いを全て自分が引き受けられるように術式を変えてもらうよう、術師に頼みます。
 呪いを引き受けたミョンハは死ぬ運命にありましたが、呪いを覆すための術式が子供を授かる術だったことから、子を授かり、その子の力とミョンハ自身が母から受け継いだ巫力により、最後はどうにか呪いから逃れることができました。

 作者が泣かせにきてることはわかっていながら、健気なミョンハに何度も泣かされました。ミョンハが生きていることを信じて待ち続けた邸下も、溺愛ぶりがよかったです。