真面目なヤンキーと生徒指導の先生
生徒指導の先生の秘密を知ってしまったと思ったら必要以上にめちゃくちゃ脅されるけど、めちゃくちゃ脅してきたのには先生のトラウマが関係していて...?っていう。やつ。
ストーリーがしっかりあって面白いし、メイン二人の周りの人たちの軽口もいちいち楽しい。セリフ作りがとても上手な作者さんなんだなと思った。
経験豊富だけど本当の愛を知らない受け萌えなので、その点でも最高だった。
ダメな大人が年下に世話されてるのも好き。
増田が普通に学校で嫉妬して、生徒取り締まるのも良い。めーーーっちゃよかった。
2巻読みたいけど読むの勿体無すぎるどうしようって感じ。この作者さんの全部読みたい。
台詞がとにかく良い。キャラクターが生きてる。
真っ直ぐで無垢な藤次が身近な人を残酷に傷付けてしまうのも、その惨さごと愛してしまう八千代も、全部が見えてしまう聖人も、みんな自分の愛を持ってるのに、形にするとすれ違ってしまうのが切なくてキツくて最高。聖人が潮流に例えていたのも、詩的なのにストレートで凄く良かった。
藤次と八千代の愛だけが本物って訳じゃなくて、聖人との愛、元奥さんとの愛、いろんな愛があって
藤次が八千代との間に男同士で恋愛する選択肢があるなんて知らなかったっていうのもリアルだった。
会いたくない程、会いたい人がいる。
選んだからこそ離れる人がいる。
愛してるから渡さなかった。
愛や〜
ずっと気になってたのに自分で買えなかったパン
聖人はそれを買ってきて、美味しさを教えてくれた。
これは同性との恋愛についてって意味もかかってるのかな。いやほんまにデビュー作なんこれ?全てに技光りすぎてて恐ろしいレベル。
過去と現在をいったりきたりする構成だけど、回想に入るシーンも静かでドラマティックで、映画を見ているようだった。
絵、セリフ、ストーリー、魅せ方全部が素晴らしくて、漫画を描く才能を見せつけられた。ゲレンデマジック101号も読みましたが、めちゃめちゃ良い作家さんです。続編も読みます。