オメガバースの傑作だと思います
登場人物が美しい
物語が美しい
夫夫愛・親子愛・忠誠という名の愛
すべての愛が美しい
前作の続きとして
またハーリドとイリヤの物語が読めて大満足です
イリヤの心に深く傷として残っていた家族の問題も無事に修復解決されて本当によかったです
お父様がイリヤを心底愛してくれていてよかった
ハーリドとイリヤは言うまでもなく魅力的ですが、今回もスゥヤの献身が光っていました
イリヤにいつも寄り添うスゥヤがかっこいいです
そしてここぞという時に助けに来るタルジュも勇ましい
そんなタルジュも立派な乙女で
まさかの求愛に戸惑ってましたが
結果お婿さんも出来て幸せそうに寄り添う姿が印象的でした
大人になったハーリドは8年間の空白を埋めるようにイリヤを求めていて可愛いし
母性全開のイリヤは堂々としていて神々しさが更にパワーアップしていたので惚れ惚れするほどでした
まだまだ続いてほしいです
幼馴染みでずっと一緒にいると思っていたのに
αとΩだと判明したことで拗れる2人の関係に滾る作品です
朝陽は高校生になってもヒートがなく、検査によって運命の番にしかフェロモンが反応しない特異体質のΩだと判明します
幼馴染みでαの慧は密かに朝陽に片想いをしていて、朝陽からΩであることを打ち明けられ、自分が朝陽の運命ではないと激しいショックを受けそのまま襲ってしまいます
こうして気持ちがすれ違ってしまった2人は喧嘩別れとなり同窓会で再開するまで音信不通となります
この拗れ具合が最高に好きでした
そして再会と同時に初めて起きた朝陽のヒート
実は慧と再会したことで起きたものですが
慧は自分が朝陽と離れている間に
朝陽が運命の相手を見つけたのだと勘違いしてしまいます
運命の相手と巡り逢えたのに未だに番になっていないことに若干の疑問は抱きながらも
慧はなんとか朝陽を繋ぎ止めようと快楽堕ちを狙って調教を始めます
ブッ飛んでいる思考からも執着という名の重い愛を感じます
そして朝陽が体調を崩し大切にしようと態度を改めようと思っていたときに運悪く朝陽の友人からのメッセージを目にしてしまい
運命の相手と勘違いしてまたも関係がぐちゃります
スレ違いの重ね技が続きますが
最後は完璧なハッピーエンドなので安心して読めます!
攻めによる執拗なまでの執着と
攻めが片想いに焦れに焦れて苦しむ様が好きな皆様にはおすすめの作品です
何度読み直しても本当にイイ
異世界ものなのか
過去へのタイムスリップものなのか
上巻だけではまだ分かりませんが
内容がとっても面白いです
最初はみんなが同じ髪型(坊主と稚児)なので
見分けるのが難しかったですけど
後からだいぶ見分けることができました
男色文化を研究する異色の教授とその弟子が
稚児文化の研究のために訪れたお寺で
即仏身のお話を聞いていて「アナ」に落ちそうになった教授を庇って自分が落ちてしまった真くん
目が覚めるとそこはお寺の中で
真くんの姿は中学時代の美少年に戻っていました
ちなみに真くんと教授は研究だけの繋がりではなくて共に男性アイドルのオタクです
稚児の装いをしていて名前も真朱と呼ばれる真くんは、推しであるアイドルに激似の僧侶や稚児たちに出会います
教授とは何故かスマホで会話が出来るので
自分の状況と教授の話とを擦り合わせて
推しのアイドルたちの前世である登場人物が消えてしまわないようにみんなを守ることを決意します
特に一番の推しであるタイガの前世と思われる金は幽閉されていて食事も与えられずに言葉もまともに話すことができません
そんな金をお世話する真くんがかわいいです
真くんに優しくしてくれる青藍も最下層稚児に落とされるので、僧侶全員の慰み物になる準備をさせられる、というところで上巻は終了
とても続きが気になります
好きな人と両想いなのに過酷な運命に立ち向かうことになる青藍が幸せになれますように
嫌われ者の悪役令息に憑依転生して運命を変えていく系の異世界転生BLが大好きなので
こちらの作品も漏れなく沼りました
赤髪でツンツン美人なハイネは竜人属の竜王の長男として生まれ、次代竜王となる印である竜紋を腕に持っていましたが竜化することが出来ずに出来損ないとして横におかれてしまう存在でした
そして優秀な弟との比較や次代竜王の座を廃嫡されることで暴走竜となり勇者に討伐される典型的な悪役だった、はずでしたが
竜神さまと女神さまによって異世界の魂と融合し、破滅の未来を変えていくヒーローへと変えられます
そして竜王どころか竜人属の神である竜神となった(まだ完全体ではない)ハイネが、超絶美形なセンとワイルドイケメンのレジーラという2人の守護竜に愛されるのがポイントです
2人の献身と溺愛が本当に素敵です
守護竜の2人ともいいんですが
いいんですが
私の推しは護衛となるオリバです
寡黙でハイネに全身全霊で尽くす姿がカッコいいです
オリバもハイネのハーレムに入れないものかと考えてしまいます
でも守護竜が許してくれないでしょうけど
サブキャラも魅力的な人物が多いので
続きがとても楽しみです
謎の巨大な鳥(顔は人間でイケメン)と森に調査にやって来た研究員さんとのほのぼのとしたほんわかラブのお話です
鳥人外のクロコサギさんは見事なまでに鳥です
人の言葉は話せませんが一部の単語は理解しているようです
初めてクロコサギさんと遭遇した研究員さんは襲い掛かられて食べられると怯えていましたが
研究員さんの匂いで何かに気づいたクロコサギさんは一転して甘えるようになります
ここからはネタバレになりますが
クロコサギさんは雛だった頃に助けてくれた人間の少年=研究員さんに恋心を抱いていたようです
話さないので確かなことは言いませんが
態度で分かります
研究員さんも子供の頃に出会った大きめの雛である「ちびすけ」ともう一度会いたいと思っていました
でも研究員さんは直ぐには気づきません
見た目がだいぶ変わっているので気付けないのは仕方がないことだと思います
長年の想い人に再会したクロコサギさんは研究員さんに求愛行動をしてアピールしますが
あげた獲物を返却されるなどなかなか想いが伝わりません
後半でようやく、ちびすけであると気付いてもらえて益々喜怒哀楽で愛情を表現するクロコサギさんが本当に可愛いです
BIGな鳥ヒップがドアに引っ掛かって部屋に入れないのも可愛かった
一巻の最後は雄として求愛に成功したと思ったクロコサギさんが襲いかかってましたが
実際に成功したかは描かれていないので
続きを期待したいと思います
人外ほのぼのBL好きの皆様にはおすすめの一冊です
伊達きよ先生の作品の受けちゃんには
可愛くて、前向きで、逞しくて、溺愛されるという共通点があります
今回の受けちゃんであるライハも漏れなく逞しい受けちゃんでした
トラウマ持ちではありますが
正義感があって実は肉弾戦は強くて
素直で真っ直ぐに育ったお坊ちゃん
対してワイルドな攻め様であるレオは
序盤からそうなんだろうなぁと匂わせながらも裏切らない伝説の人でした
2人が一緒に生活をしていくなかで
安心感と信頼と芽生えた恋が可愛かったです
ライハへの想いを自覚したレオの激甘なセリフは恥ずかしくなるほどですが
それを恥ずかしげもなく堂々と口にするあたりが色男なんだと思います
一方でレオへの愛情を認めたライハも
父親の前で堂々と恋人として振る舞うのがこざっぱりしていて気持ちがよかったです
公平な王様と副船長の関係も気になりますが
どうなんでしょう
匂わせるような感じはありましたが
想像にお任せという感じでしょうか
とにかく真珠のようなライハが末長く幸せであって欲しいです
このシリーズは第一作がとにかく面白くて壮大で残酷で美しい物語で心を鷲掴みにされました
既読の皆様ならご存じだと思いますが
最初の作品の最後の部分で
アンリとヨルガがどのような運命を辿るのか
結末が描かれています
その上での二作品目、三作品目を迎えるので
このアイテムがあれば2人の運命も変わるのに!と思ってしまいますが、それもまたこの物語の面白いところだと思います
今回はアンリの余命もついに一年弱となり
最愛の番ヨルガと最愛の孫アルベールと共に最後の旅に出ます
今までの登場人物が随所に出てきて
しかもみんな成長しているので微笑ましくもあり逞しさも感じます
そして将来が楽しみな幼子カップル
王太子ダンテ×最後の賢者の孫アルベール
この二人のラブラブっぷりが愛おしかったです
アルベールはアンリの頭脳明晰で残酷で優しくて人を魅了するところを受け継いでいて将来がとても楽しみです
このシリーズで一番好きなところは
アンリが相手に決断を「選ばせる」ところです
今回もラストでそのセリフが出てきたときもゾクゾクしました
男女共にいつまでも人を魅了し続けるアンリには誰も敵わないと思います
そして重厚な物語だからこそ忘れがちですが
この物語が現代から物語の世界に飛び込む異世界転生であること
それを改めて思い出させてくれたあの方には感謝です
アンリに転生したからこそ主人公は前向きに生きてこられて、そうではないモブ転生だとこんな結末になるんだなぁと思いました
アンリとヨルガが生まれ変わった後のお話も是非読んでみたいです
これで終わらないでほしいです
アンリとヨルガの物語をずっと読み続けたいと思う作品です
商業コミックも同人誌も何度も読み返してしまう最高の作品だと思います
ネタバレになりますが
田中くんでも中田くんでも堂々としている姿がカッコいい真のイケメンだと思います
田中(中田)視点でコウくんを見てこっそり笑っている時の表現が面白い
フフっとかではなく、グププッのようなドツボにはまっている感じがオタクっぽい
コウくんはコウくんで本当に可愛いです
自分のオタクコンプレックスと自信の無さに悩みながらも、本当の恋を見つけられて、しかもその相手がまさに理想の王子様だったなんて最高じゃないですか
気付かない鈍感さにもコウくんの可愛らしさが滲み出ていたと思います
作者様は天才です
本当に面白かったです
オメガバースというとエロが先行してしまう傾向があるけれど、この二人の物語は純愛で温かくて本当に感動します
芽生え始めた恋が卑劣な教師の北見によって壊されてから10年後
再会したときもお互いが当たり前のように自然に会話してる姿がとてもよかったです
司くんが退学した真相であるレイプ事件を当時の動画を見て知る礼くんも辛かったと思います
噛まれたけど北見がβだったことが唯一の救い
10年間一人で苦しみ戦い続けている司くんの傷は間違いなく深い傷として残っていて礼くんと心が通ったときに癒されてよかったです
そして罪悪感0の男北見が何食わぬ顔で司くんの前に現れてイライラしましたが、怒りの鉄槌を喰らわせた高橋さんにスッキリしました
あの場面は礼くんではなく、高橋さんだったからこそ場が盛り上がったと思います
エロは少なめですが
濃厚な物語が後を引く素晴らしいオメガバース作品で読み応えがありました
南国ばなな先生の作品はどれも面白くて
ぶっ飛んだキャラクターが多いのですが
今までの作品の中でも飛び抜けておかしなスパダリ攻め様が登場します
回を増すごとにイケメンキャラが大崩壊していくのですがそれが逆に愛おしくなります
タイトルどおり
スパダリ攻め様の伊鶴は拗らせたチェリーボーイです
自分にセッは必要ないと断言する程に右手のテクニックを極めています
そして受けちゃんで主人公の優人くんは
心優しいお婆ちゃんっ子で
ホロリと来る場面が何度もあります
だけど性にはとっても奔放で
最初は非常識人なのかと思いましたが
この作品髄一の常識人にみえてきます
それだけ伊鶴がぶっ飛んでるので麻痺しているだけかもしれません
優人くんは性に奔放で空気に流されやすいのですが、根っから優しいので聖母のような包容力がある人です
そしてなにより美人です
伊鶴は童貞を拗らせているくせに
どんどん攻めた行動に出ます
仕事のできるイケメンなのに残念な感じもありますが、優人に一途なのでぶっ飛んだ行動も許してしまいます
シャァァァァと言いながら走っている伊鶴は面白いし、完全なネタバレですが童貞を卒業したあとのガツガツした感じがもう本当に大好きです
何だかんだでセッがしたかったんだね、と微笑ましさまで与えてくれます
とにかくどエロくって面白い作品なのでオススメです