はじめは『受け』のオメガ視点で物語が進むので、『攻め』との関係性がちょっっっと、だいっっっっぶ、切なく悲しく表現されています。『攻め』が別の人(女性)を好きだったり(ああっ!)、『受け』との行為が突発的なヒートによる事故のような形であったり(だあっ!)、その行為の最中に『攻め』が別の人(その時『攻め』が好きだった女性)の名前を口にしたり(←あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛)します。はいっ、これが、死に戻る前の世界です。
そんな世界で階段から何者かにより突き落とされて、、、というとんでもない形で死に戻り(※『受け』、妊娠中です)。『受け』はベータに擬態して『攻め』とは関わらないようにして生きよう、としますが。なぜだかグイグイ『攻め』が来ます。そして来ちゃう『突発的ヒート』で。『受け』は、自分の意思で『攻め』の手を取ります。その後なんだかんだと事件が勃発したり解決をして(あれです、死に戻る前の世界で階段から突き落としたりした人がわかったりと。いろいろなあれです。いろいろな。)最後に『攻め』側の事情が明らかになるのですが。そこでこの物語の印象がガラリと変わります。
『攻め』も、やり直しをしているのです。元の世界線で『攻め』はいろんなものを失います。いろんなものを失って、初めてそこにある『希望』に気づいた『攻め』が。やり直しをするのです。そうしてほしいと、望まれたからでもあります。二度目の人生を、みんなで幸せになるために。『攻め』、奮闘します。
泣きます。とてもとてもとても、泣きます。
α×Ωのオメガバースものは、Ωが大変な目に遭う作品が多いと思うのですが、こちらの作品、αが大変な目に遭うのです!!!!!そして物語に登場するΩの灯莉さんが!とにかくとにかくかっこいいのです!!!!!庇護欲をかき立てる華奢なΩ、、ではなく。すらっとした背の高い涼しげ美人の男性で。一級建築士の資格持ちの(←巣作りに活躍します)自立して生活している三十路の大人の男性。そんな彼と人気俳優のαのお話で。子どもの頃に一度咬傷事故で仮の番になったふたりが、15年の時を経て再開して『やり直し』をする物語です。
個人的に好きなところは、かっこいいΩの灯莉さんが、誠意をもってずっと真摯に自分に向き合い続けたαに、誠意には誠意で応えていくところ。じわじわ、生活の中に年下αが溶け込んできて。いつの間にか大切な存在になって、の。やり直しの儀式!そしてΩの灯莉さんの前でヘタレワンコ化するαの透麻がちゃんと、ちゃんっっっとヒートでとろっとろになっているΩの灯莉さんを、ガッッッツリαの本能全開で抱きにいくところです!!!!!カッコイイ!!!!!ふたりが番って。幸せになっていくのを見届ける最高の一冊!!!!!
人生で出会えてよかった作品でございます!!!!!