紛れもなく救済の物語。
裏表紙のあらすじに救済と書いている通り、
この作品は憂鬱と、そこからの救済を描いていて私にはすごく刺さりました。
誰も自分を認めてくれる人が居なくなった攻めと、瞳の輝いていた少年時代が霞んで見えるほど社会に揉みくちゃにされた受け。
そんな二人が街を離れ、静かな家で過ごしていく内に少しづつ失ってしまったモノを取り戻していきます。
読んでるこっちまで救われた気持ちになる。
星が綺麗だとか、2人が青い野原に座って話すシーンだとか、何気ない描写が傷を包み込むようでした。
何度も読み返したい、いい作品でした。