賀予が謝清呈に対する感情を恋愛感情と気付いた為、やっとBLらしくなってきました。
3巻までは賀予と謝清呈の性行為のシーンはあるものの全て賀予が無理やり始めてたのでBLというよりかは難事件に巻き込まれる2人のイメージが強くミステリー小説を読んでいる気分でした。
ですが、4巻の最初は引かない賀予に折れた謝清呈が自暴自棄になって賀予と性行為を行いますが、事細かに書かれていて中々刺激的でした。
1番印象に残ったのは、賀予が男の謝清呈に対して「妊娠させる・孕ませる」や、「僕たちの子供を作ろう」などと言ったシーンです。謝清呈の元妻に嫉妬した賀予が暴走するシーンなのですが、謝清呈は一貫して「何言ってんだこいつ」と冷めた反応を心の中でします。また、数日後に賀予と謝清呈が出会した時も賀予が謝清呈に向かって「僕が妊娠したらどうするんだよ!」と、年上に誑かされた女子大生になりきって言います。その際も謝清呈は「お前は挿入する側なのになんで妊娠するんだ……」と頭の中が疑問でいっぱいになりますが、賀予のこの突拍子もない言動が面白いです。
また、謝清呈が元妻に抱きしめられている所を見た賀予が路地裏に謝清呈を連れて行ったかと思えば自身の車に乗せ、謝清呈がタクシーを拾って帰ると言えば「そう、降りればいいよ!」というものの謝清呈が乗っている助手席の鍵を閉めたままにして、賀予が車から降りて「自分がタクシー拾う!謝清呈は僕の車(高級車)運転して帰って!」と言いますが、謝清呈が車から降りれば風邪ひくからと上着をかけます。コロコロ変わる賀予の態度が全く分からず困惑する謝清呈でした。
4巻の後半は賀予がやっと謝清呈に告白しますが、謝清呈は気の迷いだと賀予を諭します。ですが色々話し合った末、賀予は謝清呈に口説く許可を貰い口説き落とすことを決心します。なぜか、賀予は謝清呈の沈黙を肯定と捉えているようです。
この謝清呈がいつ賀予に落ちるのか気になります。謝清呈を落とすのは難航すぎません?早く、謝清呈が賀予を抱きしめ返すシーンが見てみたいです。
3巻の前半は賀予が患っている精神エボラについての深掘り、後半は謝清呈の過去について明かされるという感じでした。
賀予は無自覚に謝清呈に恋心を抱いているのかなと思っていましたが、どちらかというと一回抱いたからこその所有欲や独占欲などが強くまだBLにはなっていないという印象です。
謝清呈はずっと冷徹非情な人物というイメージが強かったのですが、彼の生い立ちを知り悲しい気持ちになりました。彼は、学問としての心理学には詳しいけれど、人の気持ちにはとても鈍いということが本文に書かれていました。つまり、彼はどういう行動でどういう感情が生まれるという事については詳しいのですが、相手が別の意図を含んだ言葉を言ったとしても隠された本当の言葉の意味を汲み取ることができないのです。なので時々、賀予とすれ違います。それが少しギャグ調なところもあり面白かったです。
後、これは唯一疑問点のですが囚人が『僕はただの羊だけど』を最後に選ぶことが多いという理由で流れ作業のように、Aから始まるリストがない為Bから始まる最初の曲にすると言っていました。『僕はただの羊だけど』という曲も調べて見たのですが検索に出ず、Aから始まるリストがないという意味もあまり分かりませんでした。Bは曲名の僕がローマ字でBOKUなのでそこから取ったという認識であっているのでしょうか。
何はともあれ、面白かったです。4巻も早めに読みます。
簡単なあらすじは真生(主人公)が保健室で寝たフリをしていると灯(真生の好きな人)が真生を好きな相手と見立てて告白練習をしてるという設定からこの告白もしかして俺に言ってんじゃね…?と思い、灯が面と向かって俺に告白しやすいように自信つけてあげよう!と真生が奮闘する話です。
どちらかというとギャグが多めな話でしたが、真生のバスケに対する気持ちの葛藤も描かれていて面白かったです。真生が灯に対して俳句読んでるところがツボでした笑
真生が灯の言動に一喜一憂している時、読んでいる側は絶対2人は両思いなんだから〜!と、もどかしい気持ちになります。
スターツ出版のBL小説は他のBL小説に比べておそらく文字が大きく文字の行間も広いので初めてBL小説を読む人にも読みやすいかなと思いました。大体小説で250pくらいあれば2時間くらいかかりますがこちらの本は1時間程で読むことが出来たので小説をあまり読まない方にもぜひ読んで欲しいです!
やっと5巻まで読み終わりました!
5巻やばいです。なんと言っても墨燃と楚晩寧の2人が結ばれるので二人の関係性が変わる巻になっていました。お互いが両思いとわかってからの2人はもう甘々です。墨燃は楚晩寧が自分のことを好きではないと思っていたし、楚晩寧も墨燃の好きな人は別にいると思っていたからこそ2人が両思いだと分かったあとはもうずっとラブラブでした。特に楚晩寧の方が甘くなり墨燃にダメだと思いつつ好きの気持ちが抑えきれずに墨燃とあらぬ所でも…みたいな感じでした。
後半は割とバトルが多かったかなと思います。4巻で恋愛:バトル=4:6くらいと書きましたが今回は5:5くらいかなあと思いました。
6巻が8月上旬辺りに発売という告知がされていました。楽しみです!
まず、読み終わったあとに改めて表紙を見るととても辛く感じました。最初はこのシーンなんだろ?って思ってたけれど、まさか墨燃が前世の時に楚晩寧が師昧を見捨てたと勘違いしたあのシーンだったとは。しかも今世では師昧のポジションが墨燃に代わり、墨燃も楚晩寧に見捨てられたと思いきや表紙の絵に繋がり実は楚晩寧は墨燃を助けるために3000段もの階段を白衣を血だらけにしてまで這って登っていたという…。
ほんとに今回思ったのは墨燃が良く成長したなと感じました。個人的には彼は元々凄く根はいい子だと思いますが、一般的に見ては手のかかる子という印象でした。ですが師尊が死に、楚晩寧がしてきた事は全て人の為であり墨燃は誤解してきたことが分かると墨燃は師尊に謝っても謝りきれず、師尊が眠っている5年間の間でほんとに見違えるようになったと思いました。
中身ももちろん成長しましたが見た目もすごく成長してました。なんといっても、師尊より背が伸び体つきも立派になったと思います。
師尊はなんで温泉で泳いだんですか…笑
ちょっと可愛らしいところもあって良かったです。
病案本が面白かったのでこちらの作品も読んでみたのですがとても面白かったです!
墨燃(攻め)が想い人である師昧を見殺しにした師尊・楚晩寧(受け)を憎み凌辱し楚晩寧も死に、墨燃も自害すると自分がまだ楚晩寧に弟子入りした頃に戻っていたというところから始まります。
この作品の見どころとして、墨燃(攻め)には受けとは別に好きな人がいるという状態から始まるところです。しかも楚晩寧(受)に対する好感度はほぼ0というよりマイナスにまでいっています。しかし、思春期真っ只中の墨燃には前世で楚晩寧を意のままに扱っていた前世の記憶があります。意識したくないのに楚晩寧を意識してしまいます。
しかも、前世では想い人である師昧としたラッキースケベのような出来事もなぜか今回は楚晩寧と起こってしまいます。何かが少しづつ前世とずれていると気付く墨燃。
楚晩寧の隠していた秘密とは…。と読み進めていくうちに明らかになっていきます。
そして、楚晩寧はなんと墨燃が好きだったのです!!!ずっと!!!
しかし、自分の気持ちは報われないと思っているため自分の気持ちはずっと押し殺していました。まだ、楚晩寧がなぜ墨燃を好きになったのかという理由は明らかになっていません。
あと、作者コメント・小劇場を収録した小冊子が付属する豪華特装版を買っておけば良かったと後悔しています…。遅いかもしれませんが今からでも探してみます!
上のあの暗くて重い雰囲気からよくこの真逆のハッピーエンドにまで持ってこれたなととても感心しました。
上巻ではずっと話が重く、このままでは共依存エンドになるのでは無いかなと予想していましたが真反対の超ハッピーエンドになりました。それもそれでいい。
やっぱり、幸太郎と両が4年という長い間距離を置いたのは正しかったのだと感じました。距離を置くことでお互いが自分を見つめ直す時間を取り、他の人とも接してさらに成長していくことが出来たのではないかと思いました。
距離を置いたとしても2人の気持ちには変わりなかったため再会したあともまた心が通じ合うことが出来たのだと思います。
あとこの作品がデビュー作!?と驚くぐらい話が凄く面白くて良かったです。次回作もあればぜひ読んでみたいです
ここでの評価が2.5辺りだったので少し不安になりながら読んだのですがめっちゃ良かったです!
まず、この作品を知ったきっかけがタイトルに「監禁」というワードがあったからです。監禁=ヤンデレだ!と、思いあらすじを読みこれは絶対面白いぞと思い気になりました。
読んだ感想としては、まず主人公である詩乃くんの秘密とは…?や、なぜ柏木は監禁しているんだ…?と謎要素が多くて面白かったです。監禁となると大方、監禁された側がした側の言う通りになるというイメージになりますがこの作品では詩乃と柏木がお互いをきちんと知り鎖を外し一緒に前に進んでいこうという方向に向かっていたのが良かったです。
すごく感動しました!めちゃめちゃいい作品でした!