ドラマCDから入り、原作漫画無印→deeper 上下巻と拝読しました。
無印時点で人体の作画が上手な作家さんだな〜と思っていたのですが、deeperではそれに加えて「絡みシーンの湿度と躍動感」が増量されているなと感じました。
ドラマCDでジットリえっちだな〜という感想を受け、その後無印原作の順で拝読したため無印時代は比較的「ラブコメ色」をつよく感じていましたが、今作はドラマCDを越えるジットリえっちさでした。特に挿入シーンのスピード感が凄い。もはや主人公のナオトくんの尻が心配になる域で、「deeper」の名に恥じない仕上がりになっています。
唯一の難点は、ドラマCD続編を心待ちにしていた身として「これはえっち過ぎて音源化は難しいのでは?」と不安になる点です。そのくらいえっちだったという賞賛なのですが、なんとかこちらも音源化していただきたい…!
キャスト買い・原作読後の視聴
また世界に阿座上さんの受け作品が生まれると伺い、原作既読の上で拝聴しました。ちなみに原作漫画は本当に作画が美しいので是非合わせておすすめしたいです。
まず、想定外に良かったのが脇キャラの声優さんの好演です。とくにチビこうしろう・つばきさんはこれ以上なくハマっていて凄いなと思いました。
そしてメインお二人について。ゲンジはもう声が風呂のように温かかったです。冷たい対応をしていても包容力が溢れていました。イカついながらも美しい感じが期待通りでした。
コウシロウについては自分が阿座上さん目当てで購入したため大いに色眼鏡が加わりますが、ぜひこの繊細な「ネコ科」感が多くの人に評価されてほしいなと思いました。少し前に別作品でも「ネコ科」みのある受けをされていましたが、またそれとは違う良さがありました。
作品の雰囲気もあるため濡れ場は控えめだった気がします。が、阿座上さんについては過去の受け作品のハード率が高い分、それと比較してという評価ですので一般的なレベルではしっかりヤることヤってると思います。全くヌルくはないです、えっちです。
全体についてですが、作品の雰囲気を非常に大事に保っているため、繰り返し聞き続ける作品というよりは、手元に置いておいてふと思い出したときに聞き直したいようなストーリー・音源だったなと思います。
弱点として、もう少し序盤から中盤にかけてのテンポが速めだったらより一層ドラマチックに聞けたかなと思いました。
また、これは自分が原作既読で拝聴したので判断が難しいのですがストーリー上かなりファンタジックな描写が多いため、この状況って初見の場合どこまで読み取れるんだろうか、理解した上で感動できるんだろうかという所は気になるところです。