かつては王道、最近は珍しいと言われる韓国財閥×芸能界もの。
能力はあるのに日の目を見られず、何かにつけて父親の借金を返済することになる新人俳優のヨノと、某企業の専務ジェヒョクの物語。
ジェヒョクはヨノに枕営業をさせるかわりに、巨額の対価を支払い、ヨノのスポンサーにもなります。
こうして書くと何てえげつない話と思われるかもしれませんが、葛藤を抱えつつも、回を追うごとに美しく進化していく二人から逃れられなくなった読者のひとりでした。
一話ごとの引きが上手く、伏線の張り方が素晴らしいストーリーは、続きが気になって入り込んでしまい、海の挿話など、ロマンチックな仕掛けも秀逸です。
両思いなのにすれ違いが甚だしく、最後に副社長に就任したジェヒョクの心理描写は心が痛く、ヨノが本当に可愛そうでした。
そんなこんなで本編で読者のやるせない感情が爆発、作家さんが外伝や番外編を出して下さったので、そこで一件落着します!
二人の肉体美はもちろんのこと、あれやこれや盛り沢山の作品、お勧めします。
世にも切ないノクターンが響き渡る..。
この作品を見つけた読者の方なら誰しもが感じる作画の素晴らしさ..美しさ。
時間が止まるかと思うほど、目を見張る嘆息の出来映えに驚きました。
ちなみに韓国時代劇ものです。
(初めて読んだBL作品だったので、本当に感慨深いです。)
瞳の色や肌質、筋肉の描き方から、手さばき、風景に至るまで、写実的なのにどこか暖かみのある作画で、建造物や衣装は実在のそれに即して描かれているので、まるで過去にタイムスリップ、あるいは韓国時代劇ドラマを観ているような感覚に襲われます。
どうしたらこんなに綺麗な作画になるのだろうと思いつつ、登場するのは妖魔のジェシンと王族のノク。
ファンタジーでありながら、繊細かつ骨太なストーリーから目が話せず、恐らく世界一美しい二人の交わいからも逃れられません!
ノクは高貴な地位にあるだけあり、呪いをかけられたり、権力争いに巻き込まれたりと、気が休まることのない日々の中に、突如、初めは人間の心を理解できなかったスパダリと化すジェシンが現れ、互いに惹かれるように。
やっと両思いになった二人なのに、襲いかかるであろう困難。
二人にはどちらにも生きていてほしいし、出来ればハッピーエンドを望みますが、読者は間違いなく、まだまだ先の読めない展開に雁字搦めになる運命です!
これからもベルトゥーンさん等々での連載を楽しみにしています。
一門を破滅させられたヨンジョと、その敵である監司ヒリャンの韓国時代劇BL。
初めに言ってしまうと、恋愛ものに仕立てなかったとしても満を持して成立するストーリーが素晴らしい作品です。
ヒリャン(旦那様)がかなり残虐なキャラクターで、最初は読んでいられないと思うほど、ヨンジョが可愛そうで、危うく中断しそうだったのですが、だがしかし!
賢く強い、そして頑ななヨンジョが、復讐のために立ち上がる様子が気になって読み進めていきました。
色白美人のヨンジョが方々からモテモテな点も目を見張るところがあり、遂には色男のヒリャンの妾になるところまで登りつめます。
もともと異なる魅力を持ち合わせた二人は、互いの思惑を知りながらも、感情を止めることができず、(多分)ヒリャンはヨンジョに復讐を諦めて自分だけを愛して欲しいと思っているし、
ヨンジョも「今だけ」と思って、ヒリャンに体を預け続けていますが、どうしても復讐心を止めることができない..
そしてとうとう、ヨンジョがヒリャンを手にかけてという場面で長い1部が終了、ベルトゥーンさんでの2部開始を首を長くして待っているところです。
兎に角、賢い二人の腹の探りあいは流石の出来で、作家さんの二人タッグが素晴らしいです。
きっと、ヒリャンとヨンジョの激しい絡みだけが続いたら、こんなにハマらなかったと思うのですが、美しい絵と秀逸なストーリーは読み始めたら止められません!!
そして泣けます!!!
特に雨の日のシーン、突っ込みどころも満載なので、是非読んでみて下さい。