どっぷりハマって1か月余りの新参者です。その分、通しで何度も(10回くらい)読みました。
矢代さん大好き、絶対に幸せになってほしい。
9巻で、体はもう答えを出しています。百目鬼が5巻で望んだ「俺しかいらなくなるように、俺しか欲しくなくなるように」という願いは、もう体では叶っています。本当は心でも。そして百目鬼は「この体をもう誰にも触らせたくない」とも願っているから、井波や城戸なんかに体を許した矢代に、強く怒ったわけで。
ハッピーエンドとなる「終わりの始まり」の9巻後半だと思います。
でも最悪失明して、その代わり極道からの足抜けが三角さんからも許されて、目の見えない矢代さんを百目鬼が支えるというメリーバッドエンドの可能性もあり、そこは心配です。生きて視力を失うことはとてもつらいから、もし見えなくなっても片目だけで留めてほしい…。
クラブのママと百目鬼は体の関係はなく、2人が会えなかった4年間も百目鬼は矢代さん一筋だと思います。綱川組長から女関係を聞かれたときに、女もいないし風俗も利用しない、性欲は自己処理と百目鬼は答えていたので。
これは独自の推測ですが、ママは三角さんの半身だった黒羽根さんの姪の「ともこ」ではないかと思っています。店の窃盗を手引きした黒服から「泉さん」呼ばれていたけれど、夜の仕事なのでそれは源氏名。ともこは生みの母(黒羽根さんの姉)には捨てられているので、黒羽根さんが殺されたあと三角さんが面倒をみていました。
ともこは矢代さんと同い年で、保育士を目指していたけれど、諸事情で天羽の世話で桜一家がケツ持ちしているクラブのママに収まったのかなと…。
ただ矢代さんは若い頃のともこの顔は知っているから気づかないのかな、20年も経っているからどうかな?とは思います。
囀るでは、女性の存在はそれほど重視しないので、百目鬼の妹の葵とか綱川の娘の仁姫くらいしか名前は特定されていません。そこを、端役に過ぎない女の子に「とも」「ともこ」と複数回名前を明記していることが、引っかかっていました。