絵柄はすごく可愛くて好きで上手かったです。
以下ネタバレ要素が入るので下げます。
ストーリーは刺さらない、感情移入できない上に子供の性被害描写が本当に地雷すぎて二度と読みたくないと言う感想です。(調査不足で基本情報を鵜呑みにしてしまい、性的な描写そのものがないと思い込んでしまったのが良くなかったのはあります)
性被害描写については他の闇系BLでもよくみられるものであり、ある程度耐性がある自覚があったのですが、心構えなしで読んだ上に子供の被害の様子が生々しく描かれていて相当地雷要素でした。
男の性の否定という話にするのであれば、母親からの圧力で十分だったと思います。性被害描写は過剰すぎます。このストーリーの中でこの描写がないと成り立たないと思える要素がなくただただ地雷なだけでした。
エロ漫画としてみたらすごく性癖に刺さるのですがストーリー性の高いBLとして読んだ時に、冒頭が全てを台無しにする感覚がありました。攻めは顔めっちゃイケメンですしかっこいいのですが、どんなに好感度高い行動しても「いやでもこの人痴漢してた人だしな…」みたいな情けなさが邪魔をしてきました。ずっとこの人痴漢してたくせにクールぶって何カッコつけてんだろうと、そのモヤモヤが消えませんでした。どんなに心に闇あったとしても、だからといって痴漢してもしょうがないねーとはならないと思います。
絵はすごく綺麗だと思います。痴漢から致す関係になるというシチュもエロ漫画として見るなら、むしろ好きな方なのですが、現実的には痴漢は犯罪ですし、そういうエロ漫画チックな始まりから真面目な心理描写、闇展開などされるとどうしても物語には入っていけなかったです。
そういったこともあってストーリーとしては全く刺さらなかったのですが、絵が綺麗ですごく致すシーンは好みでしたので中立です。
出会いのシーンのきっかけが別であれば評価がもう少し高かったと思います。
あるいはシリアスさをなくして軽めのラブコメ方面ならこのきっかけだとしてもここまで評価を落とすことはなかったです。
ストーリーは救済ものとして面白く、温かくなるようなもので、構成もよく読みやすかったなと思いました。セリフ一つ一つに伏線などもあり、読み返すと丁寧に練られているということがすごくわかります。
絵もすごく綺麗で、行為のシーンも色っぽく好みなのでそこがすごく萌えました。キャラクターも可愛いしかっこよくて、素敵でした。
ただ一番気になってしまったのは、このストーリーが仮に男女だったとしても成り立つのではないかという点です。ストーリーに重きを置く作品としてそこが個人的に気になってしまいました。
コメディタッチが最後まで続いていればキュンキュン作品として楽しめたと思うのですが、ストーリーが重いところがあるので、そういった点で男同士の物語であるという点があまり関わってこないのが個人的に少し評価が下がるポイントとなりました。好みの問題でツボにハマらなかったのかもしれません。
Xで宣伝されていて、絵柄が可愛く綺麗、雰囲気も暗く、好みの作品だと思って購入しました。テンポも良く、読みやすくて面白かったです。
結論から言うと、闇系BLのように言及されているところもありますが、しっかりと救いがあり、とにかく辛い展開を好む人には合わないかもしれません。
上巻に関しては期待通り、ただひたすらに暗く、耽美な雰囲気が続き、上巻に関してだけいうと、神作品でした。
少しひっかかりがあったのは下巻で、結末としてはハッピーエンドなのですが、そこに至るまでの心理的な描写が不足していると思いました。ただ2巻で完結させるとしたらしょうがない部分もあるのだろうと思ったのですが、長くてもいいのでそこが丁寧に描かれているところも見てみたかったなと思いました。
以下引っかかった箇所の具体的な描写です。
両は嘘をついて幸太郎に優しさに甘えますが、結局嘘がバレて、一旦幸太郎は自ら離れていきます。そういった裏切りをされているにも関わらず、年月だけがたって、大人になったらそのことが流されているだけのように感じて、幸太郎の中でどう言う変化があってまた会いたいと思ったのかが、少し描写不足に感じました。