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女性セレンさん

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なんてかわいいふたりなんでしょう

犬化症候群で感情が昂るとポメラニアンになってしまう碧(アオ)と無愛想ながら顔の良さがピカイチのアイドル・ハヤテが、デリバリーポメサービスを通じて知り合い、恋人になるまでを描いた現代ポメガバースBL。

ポメガバースの物語は初めて読みましたが、犬好きにはたまらないくらい、犬特有のかわいさが細やかに描写されています。特に好きなのが濡れポメラニアンのシーンでした。挿絵のかわいさも相まって、とにかく癒されます。

本編は第一話と第二話に分かれていて、第一話では大学生のアオとアイドルのハヤテがデリバリーポメサービスを通じて仲良くなっていくお話、第二話では第一話から三年経って社会人となったアオと、俳優とアイドルを両方本格的にこなすようになったハヤテの、初心者マークの恋人どうしのすれ違いがメインのお話となっています。

ふたりとも初々しくてとにかくかわいらしいです。かわいくて癒されるお話がお好きな方はもちろん、犬が好きな方、恋愛のじれもだやすれ違いがお好きな方、そして逃げる受けと執着攻めがお好きな方にも刺さりそうな展開があります。

主役二人のやり取りが終始微笑ましくて、癒されました。この先の彼らの幸せを願ってやみません。おすすめです!

内面も腕っぷしも強いリンダが大好きになります

一巻で淫魔の力に目覚めたリンダが聖騎士となった後のお話。
一巻では主人公リンダが目覚めた力に振り回されつつも兄弟と体の関係を持ち、ラストはほっこり家族で大団円という終わり方でしたが、二巻ではお仕事もののような楽しさが加わります。対抗戦や事件の捜査で活躍するリンダを見ることができ、わくわくする展開が多いです。聖騎士としてのお仕事部分をより深く知ることができるストーリーとなっています。
兄ファングや弟カインとともに淫魔の力のコントロールを練習していたリンダが、半魔として覚醒するような展開が数か所あるので読んでいて「いいぞー!がんばれー!」と楽しく読み進めることができました。
もともと内面が強いリンダでしたが、二巻では彼の強さがさらに多角的に描かれています。
強い受けがお好きな方、ストーリーが楽しいBLをお探しの方、ぜひぜひ!

なぜ今まで読んでこなかったのか後悔するくらい面白かったです

寡黙冷静な長男ファング(攻め)とツンデレ三男カイン(攻め)とオカン系半魔の次男リンダ(受け)のファンタジーBL。

伊達きよ先生の本を見かける機会が増えてきて、何から読んでみようかなと悩んでいたとき、たまたまこちらの本を見かけたので挑戦してみました。上と下にサンドされる次男というカプが好きだったので読み始めて、「名前は知っていたのにどうして今まで読んでこなかったんだろう!」と後悔したくらい面白くて一気読みしました。

人間として生きてきたリンダが淫魔の血に目覚めるところから物語が始まり、かつてのいじめっ子やラルィーザという悪魔とのいざこざを得ながら兄弟たちとの心身の絆を深めていくというストーリーですが、とにかく話がテンポよく進んでいきますし、淫魔だけあって行為のすべてがえっちですし、読後感も最高です。
力を性的な行為を通じて補うというところや、精気の吸収に快感が伴うところがえっちで良いです。兄弟三人でのプレイもあります。

登場人物たちが魅力的で、長男らしく頼れる冷静さと寡黙さを持ち合わせているファングが、次男のリンダを兄弟以上の想いで長年見守ってきたというところにまず萌えます。弟らしく分かりやすいツンデレなカインは当然のようにかわいいですし、次男のリンダの性格がまたたまりません。世話焼きで自己肯定感が低く、でも前向きで、自分の問題は自分で何とかしようとする男前なところもあるリンダは、表紙から受ける印象よりも内面が強くたくましい男です。読んでいるこちらまで魅了されてしまいそうなリンダのお話、最初から最後まで楽しませていただきました。

複数プレイや兄弟ものがお好きな方はもちろん、ストーリーものがお好きな方もぜひぜひ読んでみてください!

甘々溺愛ストーリー

王宮事務官の下っ端ヒナタと竜族の王子アレクシスが主役のファンタジー転生BL。
王宮でたまたま出会ったふたりが一緒に過ごすうちに愛を深めていくラブストーリーで、猛愛とタイトルにも入っている通り、アレクシスが徹頭徹尾ヒナタを溺愛する甘々なお話です。

痛く苦しい場面はなく、心が痛むようなすれ違いもないので、すいすい読み進めることができます。
また、行為の描写もふたりの想いがしっかりと通った後になるので、全編通してとにかく甘い溺愛を楽しむことができます。
甘々なお話がお好きな方や、溺愛のお話に癒されたい方にはばっちり刺さるのではないかと思います。

ただ、転生ものということで、思い出せない記憶を巡る諍いや、前世の自分に対する嫉妬など、切ない盛り上がりを期待して読み始めてしまった分、そういった意味では自分向けではないお話でした(そういう要素がないわけではないのですが、あくまであっさりとしたものだったので…)。
主人公のヒナタがかわいい系の性格をしていることは早い段階で分かったのですが、はわわと実際に口に出したり、上司に頭を撫でられて喜んだり、風呂でお辞儀をしすぎて顔面を湯に浸してしまったりと、十八歳男性にしてはあまりにも幼すぎやしないかと感じる部分が多く、いまいち好きになりきれなかったのも一因かもしれません。

かわいい受けや溺愛する年上攻めがお好きな方、ノンストレスな甘々ラブがお好きな方におすすめです!

両片思いすれ違いの執着攻め×逃げる受けがお好きな方におすすめです!

敵だらけのところから成り上がった皇帝リュウセイと、その懐刀であるハイイロの両片思いすれ違いファンタジーBL。
いわゆる逃げる受けと執着攻めの王道のお話です。

妖魔と契約し、対価を渡すことで力を手にする護衛の一族のハイイロは、他の一族の人たちとは違って落ちこぼれであり、血では対価が足りません。代わりに彼が対価に使うものは記憶。シエンという妖魔と契約しているハイイロは、主のリュウセイのこと以外のほぼすべての記憶を捧げることで比類なき力を手に入れました。

幼いころから苦楽をともにして、皇帝に成り上がるまでの道を共に歩いてきたリュウセイとハイイロの間には、すでにかたい主従の絆があります。両片思いであるリュウセイとハイイロですが、自己肯定感の低いハイイロの方は、己が主人に想われているとは露とも思いません。結果として、一夜を共にした後に、ちょっとした誤解から思い込みが膨らんで、皇帝の前から逃げ出してしまいます。

そこに絡んでくるのが他国の姫。リュウセイを守るため、自己犠牲でどんどん記憶を失くすハイイロが切なく、一方であくまで冷静にハイイロを追いかけるリュウセイは常識人ぷりが可哀想ながらも安心感がありました。
妖魔のシエンをはじめとして、護衛の一族の当主や皇帝の叔父など、サブキャラクターたちも優しく魅力的です。

絶望感からのウルトラハッピーエンド、シリアスの中のコミカルな会話(皇帝と叔父と当主)が印象的な、さらっと読める電子オンリーの中編です。
逃げる受けと執着攻めの攻防戦がお好きな方におすすめです。

さらっと読める回帰もの

闇ギルドの長・サマルカンドと、幼い頃に行方不明となった第二皇子・ミハイルことサーシャが主役のファンタジー回帰BL。

ミハイル(サーシャ)率いる騎士団がサマルカンドの闇ギルドを摘発するところから始まり、生け捕りのはずが不幸な事故で死んでしまったサマルカンドが三年前に回帰するところから物語が進んでいきます。少年性奴隷としての過酷な過去を持つサーシャと、なんやかんやでお人好しのサマルカンドが、一緒に暮らす中で打ち解けていき、皇帝の血筋を巡る一連のいざこざを片付けていく……といったお話でした。

世界観がリンクしている過去作を読んでいないので、はじめはやや世界観に戸惑うところもありましたが、この作品単体で問題なくお話を楽しむことができます。
主役ふたりのキャラクター性や、巨大感情を匂わせる側近キリオス、成長する年下攻めといった要素要素は萌えるのですが、物語自体は陰謀やアクションを省いた穏やかめのファンタジーストーリーといった印象で、ストーリーを楽しむというよりはキャラ萌えに比重をおいて楽しむ作品なのかなと個人的に感じました。

どろどろした陰謀が苦手な方や、さらっとした回帰ものを楽しみたい方、お人好しで飄々とした受けや成長する年下攻めがお好きな方におすすめです。

みんな大好き成長する年下スパダリ攻め

グレア過敏症に悩むワーカホリックsub・八雲と、早熟のdom・星那の現代しょたおにdom/subユニバースBL。

物語開始時点では星那は小学六年生なので、ふたりの年齢差は十一歳の歳の差ラブです。厄介な体質のせいでdomとプレイすることができない八雲ですが、ある日体調を崩して倒れていたところを助けてくれた星那のグレアだけは、心地よく感じられます。最後まで明かされなかったその理由が気になるところではあるものの、運命的な出会い方が素敵です。
星那を見つめて星那父に不審者と勘違いされる場面や、無邪気な星那とプレイや水泳の練習を重ねる場面は、低年齢スタート独特のかわいらしさとピュアピュア感にあふれていて頰が緩みます。
大人の八雲の視点からだとプレイの場面にはどうしても背徳感がついてきますが、家族ぐるみの和やかな関係ですし、星那が成長するまでは恋愛関係も進まないので、かわいいふたりを存分に見守ることができます。
後半では星那が頼れる大人に成長して帰ってくるのですが、そのシーンのどきどき感には歳の差もののおいしさがたっぷり詰まっています。

成長する年下攻めがお好きな方、純愛しょたおに好きな方、おすすめです!

dom/subユニバースを読み慣れていない方にもおすすめです

お金持ちdomの弓弦と、貧乏ながらも妹のために健気に頑張るsub陽太が主役の現代dom/subユニバースBL。
「大好き」をセーフワードとしたお店でのプレイから始まるビジネスライクな関係が、やがて恋愛関係に発展していくという、まさに王道のストーリーでした。dom/subユニバースといえばプレイが入ってきますが、SM風な痛いプレイは一切なく、徹頭徹尾甘々に進んでいくので、ハードなプレイが苦手な方でも安心して読めると思います。
弓弦の最近ではむしろ珍しい典型的お金持ちの振る舞いっぷりが潔いのと、スパダリと見せかけて気持ちに戸惑う初々しいギャップがかわいいです。自己犠牲してしまう陽太も、弓弦の関わりや妹との対話で自らの悪癖を自覚するようになるので、成長が眩しいです。
良くも悪くも見慣れた展開で進むので、ストレスなくさくさく読むことができます。その分、少し起伏にかけるように感じられる部分もあってほんのり物足りなくもありましたが、dom/subユニバース初心者の方にはぜひぜひおすすめしたいお話です。

さらっと読めるファンタジーBL

天才魔術師である弟子ことユースと、その師匠アキ、そしてそのアキが長年思いを寄せている幼なじみこと英雄ヴィルトルの三人の関係性が主軸にあるファンタジーBL。
アキは平凡な才能しか持たず、過去の任務でも死にかけたことのある魔術師です。アキが片想いをしている幼馴染のヴェルトルは、アキの思いを知りつつも、その思いを受け止めるでもなく離れるでもない、飄々とした掴みどころのない人で、アキに弟子入りした天才魔術師の卵ユースは、まるで大型犬のように愛嬌があって微笑ましい人です。
任務を通じて三人の過去や隠された身分が次第に明かされていお話で、なんとなくこうかな?という予想がつくとはいえ、期待を裏切らないでいてくれるストーリーでした。
手に汗握る展開やどきどきして仕方がないというような激しい展開こそない印象でしたが、さらっと読めて面白かったです。

愛と癒しと成り上がりの物語

半グレとして元の世界で死んだはずの礼夜は、自分と同じ顔をした王子フレイに召喚されて別世界へ。ヴィダールをはじめとした仲間たちとの信頼関係を築きつつ、フレイの遺志を継いで王位を盗る、成り上がりストーリーの面白さにページをめくる手が止まりませんでした。
生い立ちのせいで他人を信じられなかった礼夜は、はじめこそ険悪だったものの、次第にヴィダールに心を開くようになっていきます。穏やかに愛を深めるふたりのやり取りに癒されました。また、奇策とカリスマを活かしてどんどんと礼夜たちが領地を広げていく様子に、戦記ものを読んでいる気分になってわくわくしました。
はらはらしつつも夢中になれるストーリーものをお探しの方に、とてもおすすめです!