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女性Jewelさん

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はるいろ絵巻 同人 コミック

ふじとび 

全体的に可愛いのに何故かエロく感じてしまう

商業コミックを読んで気に入り、関連作品を全て読んでみたくなって、こちらの同人冊子も購入しました。

中華風な服装や装飾品と昔の日本の民話の世界が融合したようなノスタルジックな雰囲気のある作品です。

出雲(攻め)と龍汰(受け)というカップルの話で、この同人冊子は本編の後日譚になります。

本編では出雲は魔物を退治する「祓い屋」でしたが龍汰を救うためにその力を失い、龍汰、縁あってくっついてきた子ギツネの山吹と3人で暮らしています。

出雲は祓い屋として生計を立てられなくなったので教職を得ますが多忙になり、龍汰は触れあえない時間に寂しさや不満を感じるも、一緒に居られるだけで幸せだと言い聞かせて本心を出雲に語ることはしません。

そんな時に山吹が近所の人たちからの頂き物の中にあった酒を飲んでほろ酔いになり、龍汰に気分が上がると勧めてきます。

龍汰は寂しさを紛らわすために初めて酒を口にしますが酔っぱらって眠りこけていたところに仕事から戻った出雲が......の展開です。

気配で目を覚ました龍汰は酔いに任せて出雲に触れたい、夜も一緒に寝たいとぶちまけます。
※寝室が別だったことは読者にもここで明かされる。

ここから龍汰は普段の様子からは想像できない積極的エロスを発揮するのですが、性的な描写はライトなキスとボタンを外した出雲の胸元に手を差し入れて押し倒すところまでで、性行為があったことは翌朝の裸の龍汰と出雲の会話からわかります。

服のボタンを外そうとする2人のやり取りなどは特にエロに寄せている風でもないのにリアリティがあるせいか、妙に色気を感じました。

ふじとびさんの作品にはほぼ必ず動物が登場していますが、仕草や表情が抜群にキュートなので、景色の中やコマの隅に潜んでいないか探してしまうようになりました(笑)

ライトな読み応えではありますが、本編が2人と1匹で旅に出るところで終わっているので、その後が気になっていたため満足でした。

ほ、本当に舐めていないよね......?

Disc 1
男はじシリーズだからこそ可能な各作品のキャラクターのクロストークです。

本編の性格そのままで、他作品のキャラクターと会話しているのでおもしろく、本編で語られていない裏話的なことも出てきますし、推し以外のトークも興味深く視聴できました。

Disc 2
それぞれのカップルのショートストーリーですが、第8弾の八雲 譲 (CV 山下誠一郎さん)×江純瑞祈 (CP 小林裕介さん)目的で購入したため、「やくえす」のレビューのみで失礼します。

【江純瑞祈 Play-Replay】
八雲先輩に構ってもらえない江純のソロプレイの様子です。

エロいはずなのに真っ先に浮かんだ言葉は「江純......恐ろしい子」でした(笑)

既に同棲しており、八雲は別室でピアノの練習に励んでいるため、寂しい江純は勝手に八雲のベッドに入り込んで横になります。

江純が懐かしい思い出のように、思うように会えなかった日々のことを語るので、今の幸せを噛み締めている微笑ましい状況かと思いきや、話が進むにつれて、江純が八雲に内緒で性行為を録音しており、自分の声も入っているその音声を再生して欲情し始めるので冒頭の言葉が浮かびます(笑)

「朝もしたばかりだし、練習の邪魔はしたくない」という理由で隠し録りを聞いて鎮めようとしたくせに、結局、ソロプレイでは満足できずに「やっぱり甘えに行っちゃお♪」と屈託なく言い放って隣室に向かう江純のスケベさよ(笑)

【八雲譲 四畳半のほころび】
八雲の子供っぽさが出ている内容で笑ってしまいました。

江純がバンドメンバーと仲良く過ごしている状況が気に入らず、イライラを鎮めるために乱暴にソロプレイに突入するのですが、八雲は己のモノにすら優しくするのが苦手なのかと(笑)

【八雲×江純 下町アジタート】
親公認の同棲が確定している状況なので、2人とも心身ともに安定していて、性行為も日常的になっている雰囲気がありありと感じられるエロ微笑ましい内容でした。

八雲の片づけを手伝う名目で江純が八雲の実家を訪れているのですが、江純は「八雲先輩の実家」というシチュエーションに興奮しており、手伝うどころか誘惑しかしてきません(笑)

八雲先輩以外の家族は不在という絶好のチャンスですが、安アパートのために壁が薄くて声が筒抜けだからと、珍しく八雲先輩が拒否します。

拒否ることなんてあるのか!?と新鮮に感じてしまうくらい、このシリーズでは八雲は江純の要求を断らない男だったことに改めて気づきました(笑)

結局、致してしまうのですが、この時の江純に対する八雲の態度に性癖がありありと現れます。
感想としては、「コイツ、真のスケベだな」でした(笑)

壁が薄いと言われているのに江純は声を張ってしまうし、本当に自制の効かないえっちな2人です。

【八雲×江純 どうぶつのねぐら】
幸せ最高潮のやくえすを堪能できます。

江純の清々しい淫乱ぶり、なんだかんだでそれに応える八雲の体力の凄まじさ(笑)

これまでの性行為も自然でリアリティを感じましたが、この作品ではシリアスで生々しい性行為ではなく、馴れ合った恋人同士のじゃれ合いの延長にある性行為で、これがまた、今までにないくらいの自然なリアリティがあって、せ、誠一郎さん、本当に口に含んだり、舐めたりしてないよね......?と疑いたくなるほどのドエロい完成度でした。

どこでそう思ったかは視聴されたらすぐにわかると思います(笑)

防音性弱々なのでは!?

第8弾の八雲 譲 (CV 山下誠一郎さん)×江純瑞祈 (CP 小林裕介さん)目的で購入したため、やくえすの「トワイライト・ヘリオトロープ」のレビューのみで失礼します。
※アニメイト限定版のページの方にMellow Solaceについてもレビューさせて頂きました。

本編では「未来に課題はあるが双方の恋心は成就」という内容でしたが、こちらは八雲先輩が自分の中の江純の存在の大きさを自覚するエピソードです。

八雲先輩が江純に、自分にとっては何よりも大事なかけがえのない存在であることをピアノの演奏ではなく言葉で伝えるのですが、この山下誠一郎さんの演技に非常に説得力があり、胸を打たれたにも関わらず、その後の濡れ場が衝撃的にエロくて、全部そっちに持っていかれそうになりました。

八雲先輩の我慢できなさと、あっという間に果ててスッキリした直後の「ごめん」に、「コイツ、ほんとに性行為に関しては身勝手だよな~」と苦笑しつつも、江純も結局は欲しがっていた安定の淫乱さがたまりません。

いつもは快楽のままに激しく喘ぐ江純が、病室ということで声を堪えに堪えた上での絶頂の演技がリアルすぎて、小林裕介さんの卓越した濡れ場の受け演技にただただひれ伏しました。

演技感のないナチュラルさに定評のある山下誠一郎さん演じる八雲先輩も、ピアノコンペのために禁欲していたせいで、始めは思いやり深く江純の体調を気遣っていたくせに、またもや本編同様「性欲制御不能状態」へ突入すると身勝手な性急さがスパークするのですが、そのトーンの変化があまりにも見事で、誠一郎さんの高校生攻めたる心意気を感じました。

演技のリアリティのおかげシリーズコンセプトの覗き見感に没入でき、あっという間に果てやがって.....と視聴者を普通に呆れさせるような誠一郎さんの才能たるや。

別作品でもしみじみと感じたのですが、誠一郎さんは童貞や若さゆえの性行為の不安定さの表現がうますぎるのではないでしょうか。

やくえすシリーズの濡れ場にやけに生っぽいリアリティを感じるのは、お二人の相性や演技力はもちろんなのですが、二人ともこの作品がBLデビューから3年目位らしいので、チャレンジングなところと慣れてきたところが同居していたからなのではないかと勝手に推察しています。

まさに「男子高校生、はじめての」っぽい生々しい八雲と江純は、この時点のお二人でなくては成立しなかったのでは......などと、好きすぎてBL脳が激しく活性化されてしまい考察が止まらないので控えます。

あまりのエロい展開に引き込まれて初回視聴ではスルーしてしまっていたのですが、八雲先輩が江純の病室に駆け込んで来た時のSEが、防音性弱々の「引戸」だったように聞こえたことを思い出して聞き直してみたところ、やはり引戸のようで、「こここ、こんなに激しくやっておいて音漏れ待ったなしの引戸だと!?」と完全にストーリーの肝から逸れていますが印象に残っているのもBL脳のせいです。

どの作品もそうですが声優さんが生身の人間である以上、ご本人の意識、無意識とは別のところで演技や声質は変化していくものですし、「この時」の「このお二人の声と演技」に出会えたことを心底、幸福に感じますし、キャスティングされた方の心眼に感謝しかありません。
......と思えるくらいに好きな作品のひとつです。

苦手でした......

キャストに惹かれて視聴しました。

演じにくそうな変態長台詞を吐く中島ヨシキさんの演技は圧巻でしたし、山下誠一郎さんもチョロいアホ陰キャを見事に演じられていて、そこは文句なしだったのですが、倫理的にアウトなことがカジュアルかつコミカルに扱われているところが、ちと自分の許容範囲を超えていて、創作物としても楽しめる限度を飛び越してきました。

男性向けスケベ作品で、男性目線で興奮するような行為やアヘ顔でろれつが回らない状態、直接的なエロ台詞が好みの方にはツボだと思いますが、男女の性行為の女性がするような仕種をさせて興奮する攻めと、ヘテロセクシャルの男性が女性に求める性的仕種をする受けが好みではないため、真顔でスーッと引いてしていました。

変態行為は別に構わないのですが、性行為で受けに女性要素が描かれるのが苦手なため、残念ながら私には合いませんでした。

あくまでも個人の好みの問題なので、こんな風に感じる者もいるのだなくらいに受けとめて頂けましたら幸いです。

作品ファンの皆様が、わざわざ気に入らなかったレビューをするなと気分を害されないことを祈るばかりですが、同じ地雷の方の参考になればと思います。

古い民話の世界観

山下誠一郎さん目的で視聴しました。

子供向けにマイルドな脚色がされていないリアル残酷民話のような印象で、人間の業、身勝手さ、残忍さ、そして、性的な生々しさもフィーチャーされている作品という印象です。

内面ではなく、容姿の美醜で差別する人々の残酷さが色濃く描かれていますが、美醜は個々の価値観によって異なるものであることを示す展開が救いになっています。

テーマそのものは重いですが、随所であやかしの鯉が純朴な可愛さを振り撒いていますし、人々の会話にもコミカルなところが多くて、陰鬱すぎることはありませんでした。

ただし!海の母親役の狂気の演技と、ミカギの幼少期の役の演技が迫真すぎて、イヤフォン視聴だと「おわっ!!」っとなるので音量注意で!(私は怖かった)

誠一郎さんは、儚さをはらんだ静かな口調の若者で、遊廓に連れていかれて遊女に迫られた時の狼狽ぶりがリアルに可愛いかったのと、ここ一番のシーンで感情を爆発させて想いを叫ぶ演技は、こちらの感情も揺さぶってきました。

あと、BLではわりと嘔吐演技を耳にする機会が多い気がするのですが、誠一郎さんの嘔吐演技はこの作品で初めて視聴しました(笑)
みなさん、なんであんなにうまいのかと思います。

小野友樹さんは、今回は江戸っ子風のあんちゃんでしたが、別作品では違和感なくオネェ役をこなされていらっしゃいましたし、役幅の広さと演技の上手さに舌を巻きます。

こちらの作品でも、キメるところは人の好いあんちゃんからイケメヒーローの権化のような演技に変化していてシビれました。

初回の性行為はあやかしの妖術がきっかけでしたが、その時点で既に双方に好意があったという展開で、その後、何度か絡みます。

諸々が解決して大団円かと視聴者を油断させておいてからの野外で立っての行為が「え!まだあるの!?」で、エロさ増し増しでした。

BLに登場するモブ女性は甲高い声の頭が悪そうな話し方をするのが相場ですが、こちらの作品に登場する遊廓の東(あずま)姐さんは粋で好感が持てました。

そして、アフタートークでは、収録直後でヘロヘロの誠一郎さんが進行を勤め、小野さんの「ええ声なのにおもろ爆裂」が楽しめます。

作品内容としては、世界観が独特なので好き嫌いが分かれそうですが、絡みを期待したキャスト買いなら満足度は高めの気がしました。(個人の感想)

古い価値観の匂い

リーマンものは好みではないのですが、小林裕介さんのBLデビュー作品ということで押さえておこうと思い、視聴しました。

佐藤拓也さんと小林裕介さんの実年齢は1歳しか違わないのに、劇中では裕介さんの声に少年味があって、佐藤拓也さんは感情の起伏を感じさせない低音のため、年の離れたカップルのように錯覚させるところがありました。

元々あまり好みではないリーマンものということに加えて、古臭い価値観と展開が目立って退屈してしまい、途中から視聴が苦行に変わってしまいました。

裕介さんのモノローグが多かったのでそこだけが救いでしたが、内容が独りよがりな思い込みと過去の良き思い出を反芻する女々しいものだったので、裕介さんの演技はよかったのですが心は凪のように動かないままでした。

ただし、泣き演技と切羽詰まって性行為に及ぶ演技は裕介さんの真骨頂で刺さりました。

あくまでも個人の主観なのですが、2人の関係性が男尊女卑のような「古い価値観で役割を固定化」しているような印象で、ものすごく古い定番ラブストーリー味がして口に合わなかったため、一度、通しで聴いたら、もういいかなと思ったのですが、キャストトークの裕介さんが噛んだところは可愛すぎたので、そこだけはリピートします(笑)

山下誠一郎さん目当てだったはずが

山下誠一郎さん目当てで「愛しのXLサイズ」を飛ばして、先にこちらを視聴するという暴挙に出てしまったのですが、内容は理解できましたし、重い実先生の「何がおかしいのか具体的に説明できないのに笑ってしまう」絶妙な表現が炸裂している世界観に心を奪われました。

演技面では中島ヨシキさんと斉藤壮馬さんの息の合い方に感動したのですが、プライベートでの交流や他のBL作品でも抱きつ、抱かれつだと知り、納得でした。

目的の山下誠一郎さんは当て馬ポジションで、強固な絆で結ばれている2人への影響力は無に等しいほど微弱で、「山本くんのためにセーターや手袋を手編みする器用なイケメン」というインパクトだけを私の記憶に残して去りました。

基本的に絡みのシーン以外は顔が笑ったままの状態になりがちな会話が展開されていくのですが、たまにセクシーモードで本気を出した中島ヨシキさんの声と口調がどエロくて、不用意に食らうと射貫かれます。

斉藤壮馬さんの受け喘ぎを耳にしたのはこの作品が初めてで、エロさの中に山本くんのイメージにピッタリの可愛さもあり、小林くんが正気を保つために素数を数える気持ちも理解できました。

気絶するほどの快感を表現する斉藤壮馬さんの全力の喘ぎに思わず喝采を捧げます。

作品全体に、おかしさ、キュートさ、ちょっとしたホロリが散りばめられていて、とても好きな作品のひとつになりました。

誠一郎さん目的での視聴だったはずが、内容がおもしろすぎて、誠一郎さんは登場していない「愛しのXLサイズ」も購入してしまいました。

現実的な近未来

「愛追うふたり」を拝読して、仁嶋中道先生の細やかな優しさが滲む作風に魅了され、こちらの作品も即買いしました。

思春期やモラトリアム期にしかない、人生経験の浅さゆえの繊細さ、世間知らずがゆえの大胆さが同居した「人生の揺らぎの季節」が大好物なので、どストライクでした。

自分に見えている相手の行動だけが、その人の真意でも全てでもないということに改めて気づかされます。

登場人物の中に真の悪人はおらず、一見、共感できない言動の人物でも、視点を変えると、そうなった理由に理解を示せるものばかりで、仁嶋先生が各キャラクターに愛をもっていらっしゃることを感じました。

腕の痣のせいで、他者に理不尽に傷つけられてきたはずの主人公があまりにも良い子すぎて、何故、こんなにも他者を思いやることを優先する考え方ができるのか、利己的な思考が染みついている自分が恥ずかしくなりました。

人物の行動や心理面を丁寧にフォーカスして描かれているですが、画力も素晴らしくて、台詞無しで表情のみで読者に心証を伝えるコマなど、とても印象的です。

高校生のカップルは現実的に考えると、卒業による環境変化など、本人たちの意思とは別の要因で長く続かない切なさをはらんでいますが、彼らの行動から、自分の欲を満たすための恋愛ではないことがひしひしと感じられるので、「この2人なら大丈夫!」という確信がわきました。

性的対象の多様性は特別なことではないと感じさせてくれる青凪くんの行動が日本の近未来のスタンダードになることを願います。

重い (悪い意味ではない)

あくまでも自分が脳内に持っている概念で語らせて頂くのですが、哲学的な内容を観念で描いた難解なフランス映画を観た高校生くらいの文学少女のような気持ちになるのではないかと思いました。

人物の心情が第三者目線で語られる描写がなく、当事者の行動とモノローグから想像するしかないため、高校生の文学少女としては理解できないほど未熟ではないけれけど、人生経験の浅さから想像では補えない部分もある、みたいな印象を抱く作品です。

内容は、性的嗜好がドMの青年と、性的嗜好はノーマルなのに、SM行為への好奇心なのか、相手への好意なのか、それとも、その両方なのか、ドM青年が望む性行為をしてあげている若者との話です。

ストーリー要約があっさりしすぎているのは、内容よりも阿座上洋平さんと増田俊樹さんの卓越した演技に記憶のほとんどが持っていかれているからです。

思い出すのは、阿座上洋平さんの口調の妙で印象がガラリと変わる言葉や、増田俊樹さんが演じた単調になりがちな陰気な話し方をそう感じさせなかった演技力ばかりです。

陰気な印象を崩さずに性行為で喘いだりクライマックスを迎えるのって、どう演じるのだろうと思ったら、増田さんはほぼ吐息だけで演じきっておられていたにも関わらず状況が伝わってくるので、どれだけ吐息の演技バリエーションをお持ちなのかと驚嘆しました。

ドMの若者の性欲を満たす性行為なのでSMプレイ要素はありますが、阿座上さまのエロ優しい声質とトーンによってSM的な生々しさが和らぐマジックが発動していました。

......とは言っても、SMが地雷の方にはそれなりに堪えると思われる台詞などもあるので、ご注意を。

アフタートークのお二人がいつになく神妙で、作品の世界観に入り込んで演じられていたことが伺えましたし、阿座上さまがしみじみと「映画のような印象の作品」とおっしゃられていたのも納得できます。

刺さらない方には1ミクロンも刺さらないオルテナティブなところに位置しているように思えますが、様々な作風に触れてみたいなら外せない、記憶に残る作品でした。

あと、これは作品内容とは無関係なのですが、何故かパッケージが一般的なドラマCDに使用されている正方形のケースではなくて、DVDのような縦長で厚みのあるタイプのため、この作品だけ収納がイレギュラーになってしまうのが個人的にストレスでした。

「こういう社会であってほしい」と願う世界観

水中雅章さんが気になり視聴しました。

水中さんは別の作品で、低音役の時の阿座上洋平さまにお声が似ていると感じたのですが、やはり似ているところがありました。

同性愛を特別視しない環境、健常者と障がい者で成就する恋愛、こうであってほしいと願う理想的な世界が描かれています。

個人的にはすごく好みでもすごく苦手でもなかったため「中立」の熱量で思ったままを書かせて頂きます。

ストーリーは身も蓋もない書き方になってしまうのですが、出会ってから恋愛成就までがハイスピードで、両想い絶頂期に受けが些細なことで自身の障がいに引け目を感じて一方的にその幸せから降りようとし、やっぱり忘れられないからと泣いて元の鞘に収まります。

この間、受けの思い込みだけで進行しており、攻めの心情が細かく描かれていないので、「攻め、貴様はそれでいいのか!(笑)」と思ってしまいました。

性行為をしたとわかる台詞はありますが、絡みのシーンはなく、ライトなリップ音のキスのみです。

直球の性行為描写が苦手な方には向いていますが、性行為ありき!を楽しまれたい方には少女漫画のように感じられて物足りないと思われます。

女性が2人の関係に大きく関与する役で登場しているのですが、「しっかり台詞を言っています!」的な演技が、舞台演劇ならよいのかもしれませんがBLCDではややオーバーな印象で、性格が良くて好感が持てる役どころなのに、ちと鬱陶しく感じてしまいました。
演技の上手い下手ではなくて、BL音声作品にはあまり適した演技ではなかったかも?という感じです。

そして、これは作品の内容とは関係ないのですが、Charme Gattoさんの別作品で、短いシーンにいちいち短いBGMがわりと音量大きめにつくのが耳障りだったのですが、こちらの作品にもそれが反映されていて、イヤホン視聴がメインのBL作品では致命的に苦手でした。

気になった点ばかり書くとネガティブなイメージになってしまいますが、決してそういう訳ではなくて、冒頭に書いたように同性愛、障がい者への偏見を持たずに普通の恋愛として捉えられる世界は魅力的です。