【作画】
本文は軽いタッチで読みやすく、ポップな絵です。
表紙の左側にいた男の子の作画が、大変好みだったのですが、本文のどこにもいなかった。というのは冗談で、カラーとモノクロで差がある作品でした。
【ストーリー】
隠れ腐男子であるという秘密がある主人公、隣のサークルが友達だった、という予想ができる内容ではありましたが、2人のラブコメ・ギャグ展開、会話が面白かったです。
しかしながら、腐男子仲間からカップルへ発展する理由がよく分からず、お互いどこで好きになったのだろう?という疑問が湧きます。
【登場人物】
攻めの目の焦点が、いつも合っていないように感じて少し怖かったです。わざとかもしれません。
【その他】
ところでタイトルの「解釈違い」ってどこから来ているのでしょうか。たしかに勝手に同人誌を作られて、「解釈違いなんだよな」という会話はしていましたね。
【作画】
少女漫画から派生したような、それでいて少年漫画のようなカサつきが融合している、不思議な作画です。ウェブトゥーンで見るような、ライトな印象もあります。
【ストーリー】
一度分かれてからヨリを戻したカップルの、馴れ初め、トラブル、仲直り、その後の日常など。短編集のような一冊です。少ない台詞で進む独特の間。また、大きくざっくり進むテンポ。登場人物もストーリーも、全体的に低温でローテンションですが、SNSで話題になった作品らしいので、なるほどこれがおそらく、若い人に支持される作品の雰囲気なのだろうと感じました。
【登場人物】
唯と家庭教師の先生の書き分けがやや甘く、見分けが難しく思ってしまいました。「かわいい顔」と「かっこいい・怒った顔」の差分ははっきりしているのですが、キャラクター性にあまり差はなく。帯に攻めのことが、「執着強めのワガママ暴君」というコピーで書かれていましたが、そこまでではなかったです。
唯はかわいい。
【その他】
「はじゆい」ずっと気になっていて、ようやく買って読みました。なるほど。
【作画】
線は細くてきれいな作画なのに、画面全体が濃厚です。肉感、ツヤ感、構図など、エッチシーンの迫力がすごい。
【ストーリー】
ストリッパーの受けが主人公の漫画です。彼にはとある秘密があり、という内容ですが、秘密の内容は差し迫ったものではありませんでした。ギャグ寄りです。
特徴的な起承転結はありません。初めから終わりまで、「ああ、こんなシーン成年向け同人誌であるある。」という、王道の台詞や展開、表現などが盛り合わせになっており、濃い目のエッチなBLがお好きな方に、大変喜ばれそうな印象です。
【登場人物】
主人公の職業がストリッパーである、ということが、あまり活かされていなかったように感じます。職業をお話に絡めると、もっと面白くなるかもしれません。
【その他】
セクシーな表紙が面陳されていたので、ついつい買ってしまいました。ごちそうさまでした。
【作画】
長期に渡って連載されていた先生なのでしょうか、1話と6話の作画の印象が全く異なります。序盤は初年漫画のようなラフな作画で始まり、絵の密度が徐々に下がっていき、シンプルでポップなBL作画になっていきます(表紙と1話の絵が違うなと感じます)。アニメ調の絵が好きな人には、特に刺さるのではないかと思います。
【ストーリー】
準リーマンもの?です。汗っかきの営業・越智が、汗フェチの先輩・北見に襲われてしまうアップテンポな話です。汗というモチーフの他に特に目立った要素は無く、自分に自信が持てないリーマンと、後輩思いの先輩。物語中盤の2人の関係性はよく分かりませんでしたが、最終的には恋人になります。そして越智の汗っかきは治りません。
【登場人物】
攻めの先輩・北見が汗フェチの変態という設定のようです。ただ変態感は薄味で、押しが強めでやんちゃな性格(後輩思いな側面も持ち合わせている)という人間性の方が目立っていました。
越智はBL漫画でよく見かける流されやすいタイプの受けです。
2人ともリーマンですが、絵の可愛さによる影響か大学生くらいのカップルにも見えます。
【その他】
書店で面陳されている時期に表紙買いして、最近ようやく読みました。2冊同時デビューコミックスとのことです。もう一冊の方も読んでみようと思います。
【作画】
少女漫画のような、見たことのある雰囲気の丸い作画で、丁寧でシンプルです。読みやすいです。ただ表情のせいなのか、ポーズのせいなのか、全体的に硬い印象もあります。
【ストーリー】
性趣向が同性愛である者同士、似た者同士が友達になり、やがて相手のことが好きだと気づいて少しずつ距離を縮めていく青春ストーリーでした。ロウなテンポで、ロウなテンション、ゆったり進んでいくお話で、ヒューマンドラマを見ているような作品です。
登場人物もダウナーな表情で、台詞やモノローグが説明口調で文字量が多く、ドラマチックな展開などはありませんが、2人がお互いの気持ちや、内面に向き合っていく様子はとても丁寧でした。高校生の等身大の青春物語という印象です。
【登場人物】
例えるなら慈狼からは内山昂輝、はちからは小林千晃の声が出てきそうに感じるほど、2人とも表情の変化の幅が少なく、陰×陰のような雰囲気のカップルです。しかし感情が無いわけではなく、お互い誠実で相手のことを考えている優しい人物像でした。そんな2人が不意に見せる、照れた顔や笑うシーンは、思わず胸がキュンとします。
【その他】
面陳されている時期に表紙買いして、やっと読みました。特徴的な要素はない作品でしたが、「疲れたときに読みたい癒やしBL」というオススメができそうです。先生は元々少女漫画などを執筆していた方なのでしょうか。きっと優しいお人柄なのだろうなと思える良い1冊でした。
【作画】
粗はありますが少年らしい骨ばった線を描くのが得意な先生のようです。おそらく顔と衣服を描くのがお好きなのではないか、と推測します。手や人体の違和感と、顔が安定しない印象がありますが、全体を通して可愛らしい雰囲気です。
【ストーリー】
雨の日だけ攻め・辻本の心の声が聞こえる受け、高橋の2人の学園生活での恋模様です。テンポは普通ですが、展開が急に感じました。出会い、告白、デート、その後、全てが描きたいシーンや要素を無理やりつなげたような流れになっていて、同性愛、アイドル、過去の事件、心のすれ違い、色々なものが散らばってしまっている作品でした。
絵が可愛いので、もっと深堀りしてほしいという欲がでます。作品の中の要素を活かしてほしかったです。『心の声が聞こえる』という特殊な点があるのに、あってもなくても物語に影響が無さそうでした。
また、読んでいると終始「?」という疑問符が頭によぎります。
なぜ心の声が聞こえるのか?なぜ辻本の声だけ聞こえるのか?なぜ雨の日なのか?(おそらく、そのあたりは続刊以降で紐解かれる予定なのかもしれませんが)
辻本は過去にスキャンダルがあったにもかかわらず、高橋は辻本のことを調べている中でそのことについて何も思わなかったのか。さらに冒頭のシーンで絞って言えば、初対面で一度「うざい」と拒否をしたのに、高橋に惚れる辻本。一体なぜ好きになったのか。
現状では顔がいい2人が、ご都合主義でただイチャイチャしているだけに見えてしまうので、絵の可愛いさをさらに昇華させるためにも、もっと深堀りして欲しかったです。特に辻本は結局過去の事件から逃げたままで、活動休止中というアイドルの苦悩から脱却できていません。(してました?もし見逃していたら、大変失礼しました)
絵は骨ばっていて可愛いんですけども。
【登場人物】
受けの高橋はいわゆる可愛い系のキャラクターです。健気という扱いになっていますが、辻本との出会いで、一度辻本から拒否されたにも関わらず、膝を貸そうとする精神レベルの高さ。「キモいと思われる!」と思うシーンがありつつも、自分から辻本へ触れたり求めたりすることが多々あり、なかなかに情緒不安定な子のようです。たしかに可愛いのですが、作画がまだあまり安定していない影響でシーンにより顔が変わります。
辻本は年相応の男子学生という印象です。
【その他】
買った時期は発売日直近でした。書店で面陳されていた時に表紙買いして、最近やっと読みました。表紙があまりにも可愛らしかったので、期待しすぎてしまい、欲が出て長文になりました。うーん。先生のお名前は、恥ずかしながら存じ上げていなかったのですが、今後また面白いBLを描いてくださるんじゃないかと楽しみにしています。
【作画】
前巻から大きな変化はありません。
【ストーリー】
1巻の時に比べて話の流れが読みやすくなっています。
兜の切ない心情も描かれています。
1巻よりもBLらしい場面が少し増えましたが、アヤへフォーカスをあてるシーンが多く、やはり椿と兜の絡みは少なく感じてしまいました。その点がとても惜しいなと。欲を言えば、椿の人柄を考慮して、言葉には出していないけれど「明らかに兜のこと大好きやん」と心が騒いでしまうようなシーンがもう少し欲しかったです。
また、兜が他人(アヤ)の体を借りて、椿に触れられるようになるのですが、ううむ。なるほどそう来ましたか。しかし「触れる」という泣きそうな顔、重要なコマだったので、あそこは兜で描いてほしかったですね。アヤが兜に見える、というタイミングをもう少し早くして。
衝撃の結末で続く。
「僕のせいで椿くんの生気がなくなっちゃった」とか、兜が涙してそうです。
2人ともゴーストになってハッピーエンドになるんでしょうか。あるいは兜がたくさん生気をもらってゴーストのままでも触れられるようになるのか。いずれにせよ「もう一度触っておけば良かった」「触りたいな」、はきっとこの後報われてハッピーになるのではないでしょうか。まさか椿の体に入ってこれで一心同体だね☆とか?
【登場人物】
アヤは嫉妬のための立ち位置かと思いましたが、まさかそういう使われ方をされるとは。そしてアヤのために割かれたページや大ゴマが多すぎるように感じました。彼が悪い人間ではないことを表現したいのかな、とは思うのですが。兜の嫉妬を描くためだけなら、アヤではなくモブの女子生徒などでも良かったのではないか、とも考えてしまいます。
ところで「ななち髪型変えたー?」という台詞のあと(いや、大して変わっとらんがな)と心の中で思わず突っ込みました。
兜、アヤのことが嫌いなはずなのに、意外とすんなり体に入ることを決めたな、と。彼の体に入って椿に触れたら、それはアヤが触れてることにもなる、ということはあまり考えなかったのだろうか。独占欲があるのに?
イビツのキャラクター性は2巻でもよくわかりません。敵対者ではないようです。
兜におおいがぶさっていじめておいて、恋愛の感覚がよく分からない椿の感覚も少し謎です。アヤを助けて「近づくな」というシーン、格好良かったですが、その格好良さは兜のために取っておいてあげてほしいとも思ってしましました。
【その他】
1巻を初めて読んだ時、2巻の発売が予定されていたので、読んでみました。
描き下ろしのようなシーンを本編に入れてほしかった。これは1巻でも思った気がする。
【作画】
アナログのカサカサした感じ、とでも言いましょうか。何度か線を描いていく油彩画専攻の人のデッサンのようなタッチです。細部まで描ききることをしていませんが、全体のバランスが取れているので読者の目で補完できます。平成に流行していた(個人の見解です)体の四肢の先が段々細くなるようなタイプの絵柄という印象でした。
【ストーリー】
二人が恋人になるきっかけ、流れは唐突ですが、人生に大きな希望を持っていなかった平凡なサラリーマンが、恋を知り、ときめきを知り、段々ハッピーになっていく。とても前向きで王道BLな作品です。
お互いの年齢差、ゲイでありそれを自覚していること、その中で自分たちはどう立ち回るのか。一般的なジェンダーの人たちの前で(何気ない悪意のない悪意に遭遇しまった時)どう振る舞うのか。そんな葛藤や苦悩も描かれています。
無駄な文字が省かれた読みやすい会話、ついていきやすいテンポ、コマ割りでした。
【登場人物】
いわゆるきらきら系、受けが可愛い類のBLとは違い、攻めも受けもちゃんと男性として描かれているタイプの作品です。主人公の雀は成人男性・年相応の価値観と理性感を持っており、読者が感情移入しやすいキャラクターに感じました。
死ぬまでにしたいこと、本当はもっとたくさんあったんだなあ、と気づいていき沼にハマっていく様子が可愛らしいですね。
登場してすぐは、生意気で余裕たっぷりな印象の慶司が、次第に余裕を失っていく心情の変化も良かったです。
【その他】
様々な賞を受賞していた作品だったので、一度読んでみたいと思い購入しました。なんかアニメ化とかドラマ化とかしそう。
【作画】
シンプル線で丁寧、終始安定していて見やすい作画でした。流行りのBLの絵柄とも言える印象でした。
【ストーリー】
コミュニケーションアプリで同じ学年の女子にメッセージを送り、付き合うことになったと思ったら、実は間違えて男子に送っていた、という事故から始まる話です。
大学受験を控えた高校生カップルのストーリーで、ピュアで甘酸っぱい「萌え〜」な作品でした。
1〜5話までは日常やキスをするところまでの展開で、6話で初めて本番行為に挑みます。最後まで引っ張ってようやく一つになれたね!良かったね!とお祝いしたくなる流れです。
ただ冒頭部分には違和感もあり。「実は男でした」という展開は確かに驚きがあり面白いですが、主人公の熊井は女子生徒・林さんのことを「林さん」と呼んでいたのに、何故林さんと連絡を取ろうとした時下の名前で検索したのか?また、熊井は笹原とあまりしゃべったことがないのに連絡先を知っているのは何故なのか?という違和感が同時に湧いてしまいました。
また、笹原との絡みが始まる(メッセージをご送信していると気づく)までが少し長く感じました。女子生徒の登場頻度が少し多い印象です。
とは言え、それをカバーできるくらい全体の糖度が高く、熊井と笹原のやりとりや心情の変化などが描かれており「まあ、二人が幸せならいいか」と思ってしまいました(笑)。
【登場人物】
主人公・熊井の恋愛対象は女性のはずなのに、突然男性の笹原が現れても、熊井は「間違えて送っちゃった」だけでドキドキしていました。ジェンダーフリーの世界なのか、熊井は「笹原は男なのに」とか思わなかったのだろうか。なぜ笹原のことを好きになったのか?顔?
笹原が熊井のことを前から「いいな」と思っていた理由も少しあっさりめです。
【その他】
書店で大きく取り上げられていたので表紙買いした漫画です。私が読んだのは特装版でした。読み終わるまで著者名をよく確認せず読んでいたのですが、まさか広末マチ先生だったとは。最終的には応援したくなるカップルで、いい作品でした。