Ωにトラウマのあるβと、Ωであることを隠しているΩの恋愛…
胸が締め付けられて思わずほろり、としてしまいました。
この気持ちは友達に対する気持ち?
苦しんでいるΩ助けてあげたいのは友人として?
トラウマ持ちのβにΩの自分が気持ちを伝えたら迷惑に思われてしまうかも…?
お互いがお互いを慮って進まない恋にキュンとしつつ、苦しくて…
番にはなれないかもしれないけれど、確実に運命の2人。
オメガバってαとΩの恋愛が基本なので、無関係なはずのβと幸せになるお話を新鮮に感じつつ、とても読み応えのある作品でした。
こちらのカップルだけでもお話が完結しているので
元の作品を読んでいた方が周りの友達などの関係性がわかってより楽しめるという感じでした。
単話で読んでいましたが、待ちに待った単行本化で嬉しいです!
一話ずつ読んでいた時は、少しシリアスな漫画に見えていました。
陽キャと陰キャ、相容れない存在同士のように見えるけれど…ジャンルが違ったら「好き」ということも許されないの…?
しかし、単行本となり全部通しで読んでみたら見える風景が変わりました。
蜂煮先生ならではの散りばめられた笑いのセンス、あまりにも個性がありすぎるモブ達、そして圧倒的目力でその存在を訴えてくるかけると、どこから突っ込んでいいのかわからない個性的すぎる主人公のゆう…
この作品は人間ドラマが深くて、そんなこと絶対ない!っていうぶっ飛びの笑いの中に、時々垣間見える「あるある、こういうこと」「いるいる、こういう人」「なんか自分っぽいかも」という少しのリアルに泣かされます。
描き下ろしはこれでもか!というくらいラブラブで最高でした…拝みたくなってしまう、若さ故の、体育!感あふれる二人の姿に救われました。
ありがとうゆうかけ。君たちの青春の汗と汁に救われたオタクがここにいます。
全力でおすすめです。