某SNSの試し読みで普段ハピエン厨で重暗いお話はあまり好まない当方ですが、気づいたら購入していました。
商業BLというジャンルとして括っていいのか…?と思ってしまうほど作者さんの世界観があってここまで日常のなかにある違和感や非日常な部分を漫画で描写できるんだ…と驚かされました。
好奇心から始まるとある体育館倉庫のワンシーンもまるで性行為しているかのような雰囲気があって大好きなシーンのひとつです。
またよしきはヒカルと幼馴染ですし、いきなり目の前にヒカルであってヒカルではない者(?)が現れ疑心暗鬼となり、それは当たり前の感情だなと思います。
ですが読者は生きていた頃のヒカルを知らない状態から始まるので、読み続けるほど謎の人ならざる者側にどうしても愛着が湧いてしまうという歪さがうまいなと感じました。