自分の影の向こうに、影の国という並行世界が存在するという設定です。
現実世界の当真がいじめの果てに自殺を決め、それを引き止めにやってきた影の当真が出会うシーンから物語が始まります。
この作品はさまざまな視点で語られていきます。
現実世界の当真、影の中の当真。
現実世界のいじめっ子、影の中のいじめっ子(はとても良い子)。
影の国の番人。
色んな人の想いや行動が交わり合って一つの物語が作り上げられており、みんなの気持ちが読み手にもよく分かるからこそ、ウルっとくる場面もあります。
明るくハッピーで華やかなお話ではありません。
けれど読み手の心に必ず何かを残していくはずです。
少なくとも私はとても感動しました。