最初は表紙の構図の美しさと一文字のタイトルに惹かれ、又主人公の磐吉と浜路と時代背景が好みだったから手に取った作品でしたが、読み進めていくたびに浜路の健気さに胸が熱くなり‥何とか添い遂げるようなラストを期待していたのに‥ラスト漆話での展開に胸がズキンと読み進められなくなりそうでした。仕方ないこととはいえ娶った妻との間に子を成した磐吉‥浜路が可哀相すぎる‥この先の未来にも浜路の幸せがないのなら、せめて、本当に愛してくれる別の人に巡り合って欲しい、長船先生のその後のストーリーを読み、そう願わずにいられませんでした。鞠と京極との関係性も気になりつつ、心に深く響いた作品となりました。続編でたら絶対読みます!