ちるちるさんに初めてレビューします。
毎度、笠井あゆみ画伯のポップな表紙が素敵な今作。初めて紙本買ってみました。いつもは電書です。文庫と比較して大型本だからこのお値段なんですよね。そう思うと電書で買うのは損だったのかな。
それはさておき、あらましは既に他の方がレビュー済なので、スルーさせていただくとして、今作の3話の1話目が、音喜多を恋情込みで敬愛する愛すべき大型犬、警察キャリアの汐月のお見合い話ですよ!
久嶋にお見合いを破談にする方法を考えてくれと頼み込む汐月。音喜多先輩に迷惑をかけないためにって、音喜多は狙われなくなって安心すると思いますけどね。いつも通り一刀両断の久嶋。汐月もあらゆる意味で信念の人なのに、音喜多に魅せられて早幾年、今回は見合い相手が悪かったけど汐月家と汐月本人のために、いい人が現れないですかね?
しかし攻に張り付く(張り付きたい)当て馬(男)がいるって、なかなかないので面白いです。そして挿し絵の汐月さん、顔がなかなか怖い。久嶋がもろ肌脱いで怪我した腕を見せる(過去の暴行跡も)シーンなので驚愕してるからですけど。
今巻はわりと休憩的なお話でした。久嶋がアメリカに帰るのか、音喜多が会社相談役もやめて付いていくのか(谷崎作品中、1番仕事してない攻です。仕事≪久嶋)、そのようなお話は無し。
長編になりやすい谷崎さんなので、ジリジリしてますが、音喜多がブレなくなったので安心です。
続編の同人誌も買いましたが面白かったです。