『虐げられた』真の『妖精の愛し子』が国を捨てるっていう『ざまぁ』の王道です。
追放聖女系ラノベが大好きな私にぶっ刺さりました(* 'ᵕ' )☆
主人公の双子の妹が妖精の愛し子『聖女』として持て囃され我儘で傲慢になり、親や周囲の人達も聖女が全てという状況。そんな中、主人公のシリル(受)は虐待され、それが当たり前になり過ぎて抵抗する事すらなかった。
ある日、妹に階段から突き落とされ前世の記憶を思い出した事により現状の異質さを自覚し、交流を絶っていた精霊達と共に家から……国から出ると決意する。
その道中に魔獣と戦っているルドヴィーク(攻)の一行と出会い……。
シリルが純粋で綺麗な心なんだけど、前世の記憶もあるから真っさらって訳でもなくて、しっかり人間だなって感じで現実味あって読みやすい。
ピュアッピュアすぎると「そんな人間おらんやろ」ってツッコミたくなるけどそんな事ないし、自己肯定感も低いのは低いけど、ウジウジしてる感じじゃないからイラッとしない。
ルドも早いうちから過保護で囲い込みはじめてるし、そりゃ惹かれない訳ないよね。
(欲を言うならルドのスパダリ感をもっと強く主張してくれても……って思うかな)
魔力切れの治療に体液を通して魔力補給とか、何それウマイ( *´艸`)な展開もありつつ、元祖国や元家族が危機に陥りシリルを取り戻しに来て断罪される様は正にざまぁです。両親へのざまぁは物足りなさあるけど、精霊が居なくなった国の行く末を考えれば……うん。
リク(受)は昔エッチの時に零れた喘ぎ声で相手に「萎えた。キメェ声聞かせんな」と言われた事がトラウマになり、自分の声がコンプレックスで普段から声を出す事が苦手になってしまった。
そんな時にできた推しのVTuberのメグル(攻)。
VTuberという存在を知り、自らもトラウマ克服やコンプレックス解消の為にエロ声配信を始める。
メグルからのコラボ依頼があり実際に会うことになり…。
リクは素直だしメグルの大ファンだから、メグルに上手いこと転がされてて可愛くてたまらん。
そのメグルは何か企んでそうな表情があったりするけど基本的に優しくてリクに寄り添ってる感じで、真意は何かドキドキしながら読み進めてたけど…実はメグルも推しだったとか((≖֊≖)
リクのトラウマを乗り越えて、溢れ出た「す
き……っ!」ってとこ、本当に心臓ぶち抜かれました。
赤面しながらプルプルしてたり、可愛すぎるぅ!
そしてやっぱりカフェコ先生の描く攻ボディが好み過ぎて鼻血出そ( *´ii`*)و グッ!
上下巻まとめてレビュー。
電子先行発売で紙版は1月4日という事なので、待ちきれずに電子版を購入。
攻の那貴は高校生で、オメガに「あなたが運命の番だ」とストーカーされ親や警察に相談するもまともに取り合ってもらえず、ついに逆レ〇プ被害(未遂)にあい転校する事に。
その転校先で運命の番である受の伊月真帆人という教師に出会う。
バース性に嫌気がさして運命の番にも抵抗感があった那貴が、本能に揺さぶられながらも真帆人自身に惹かれていく過程や、本能に打ち勝つ様子は心打たれました。
真帆人もオメガであるが故の恋愛の辛さを味わい、母親に受け入れられなかった過去を抱えていて、涙を誘いました。
そんな2人が紆余曲折の末に番になった後の妊娠。
妊娠や出産に関わる現実問題をしっかりと認識して、ただ単に幸せ~で終わらせないのは良かったです。那貴が大学3年という時期なので尚更この問題を描いたのはさすがです。
そしてラスト、結婚式に真帆人の両親が居たので安堵しました。
893の家系(組長の孫)の極道(ごくみち)君と、一般人クラスメイトのハル君。
転校初日にハルくんの裏のない優しさに即堕ちした極道君(*´艸`)
舎弟や組長に応援され、慣れないながらも頑張って仲良くなろうとしてるの可愛い。
(組長が「好きぴ」って言うのも面白くて可愛いw)
そして言う事は物騒なのに、感情が現れやすい極道君にギューンと心臓高鳴るハル君。
2人が互いにキュンキュンしてるの尊い♡(*^^*)
今巻のラストで気持ちを伝え合って恋人同士に♪
1巻となってはいるけど丁度良い終わり方だし、今の所は毎話読み切りっぽいので買いやすいかなと思います。
まだカプの左右が(仮)状態だけど、どちらでも萌がある。希望は極道君が受(*´꒳`*)