「時代もの」が好きなこともあって、表紙にひかれてよみました。
19歳で、右大臣家の長男の「二条 晴通」と、16歳で、権大納言家の末子の「葉月(氏原 重彬)」とのお話です。
「葉月」は権大納言家の者でありながら母の身分が低く、美しい容姿をしていましたが、「情の者」〈オメガ〉であるために蔑まれていました。そんな「葉月」が危機をむかえたときに、をたすけてくれたのは、「晴通」で…というストーリーです。
日本の平安期を彷彿とさせるストーリーで、濃厚なストーリー展開だとおもいます。「葉月」がかわいそうなシーンもありますが、全体的に、ほのぼのとしていて、あまい雰囲気で、たのしくよむことができました。